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アップデート情報 メルセデス 2021~2023年にデビューするモデル×12台

2020年9月21日

ニューメルセデス(2021、2022、そして2023) 12台中4台情報のみ画像なし

Eクラス カブリオ フェイスリフト、EQA、メルセデスSL、次期型Cクラス。メルセデスが2023年までに投入するモデルだ。メルセデスのすべてのイノベーションが一目でわかる! 周知のとおり、メルセデスは今後、自動運転や電気自動車、SUVに力を入れていくだろう。しかし、サルーンやクーペなど従来通りのボディ形状もメルセデスのポートフォリオには、当然残る。

メルセデス EQA:
価格: 約40,000ユーロ(約508万円)、マーケットデビュー: 2021年。 日本デビューは未定
新型GLAの電気自動車ももちろんEQAと呼ばれ、視覚的には内燃機関エンジンを搭載した兄弟車を非常に彷彿とさせる。バッテリー容量の面では、おそらく最初は60~110kWhになるだろう。最小のバッテリーでも400km前後の航続距離を確保できるはずだ。エンジンの3つのパワーレベルは、150、200、250kWと発表されている。 
いよいよ比較的購入しやすい価格でのEVが登場となるが、それでもオプションを加えると600万円ほどにはなることが予想される。内容的にはテスラ3と良い勝負ではあるが、こちらの方がより自動車らしく、エモーショナルな形である。
いっそのこと(?)GLAやCLAなどはEVかプラグインハイブリッドモデルのみにして、普通の(?)Aクラスには従来通り、コンベンショナルなパワーユニットを残す、という
住み分けでも良さそうな気もするが…。このままではラインアップがさらに増えて混乱しそうで、余計なことながら、整理してもいいのではないかとも思ってしまう。

メルセデス EQS:
マーケットデビュー: 2021年。 日本導入未定。
ヴィジョンEQSの時の調査では、電気自動車のEクラスが、設計段階から内燃機関モデルとは一線を画していることが一目瞭然だった。そのコンセプトには、476馬力の2基の電動モーターと100kWhのバッテリーが搭載されていた。
テスラ モデルSのライバル。価格的にも1000万円オーバーは確実だが、ビバリーヒルズやシリコンバレーでヒットする可能性はかなりあるかもしれない。こちらの方がスタイリッシュだし、圧倒的に信頼性の高いことは明らかなので有利だ。

メルセデスEQB:
市場ローンチ時期: 2021年
新型GLBはすでに市場に出回っている。そのGLBをベースに、2021年に、メルセデスはEQBで電動バージョンを投入したいと考えている。60kWhのバッテリーのおかげで、1回の充電で400kmまでの航続距離が可能となる。SUVの価格は約50,000ユーロ(約630万円)から開始すると推測される。どっかで見たようなSUVではあるが、これは完全EVバージョン。内容もデザインも、他の車と比較しても劣る部分はなく、違和感もないレベルのものだが、逆に言えば特徴に欠け、目立たないかも。それでもこういうラインナップも様々な理由でメルセデスベンツには必要なのだろう。
Photo: Daimler AG (画像は現行GLB)

メルセデスCクラス(W206):
マーケットデビュー: 2021年。 日本導入は2021年後半以降。
新型Cクラスも予定通りにフルモデルチェンジされる。リーク写真を見る限り、新しいCクラスのデザインチェンジに大きな驚きはないようだ。小さくて狭いヘッドライトと新しいグリルがフロントを飾っている。もうすでに十分な大きさをもっているため、サイズは現行モデルからほとんど変更されておらず、新型Aクラスでおなじみのデザインラインも継承されており、エッジの少ない滑らかなサーフェスを有する。
コックピットはおそらく新しいSクラスに基づいており、センターコンソールとスイッチの代わりに大型のタッチスクリーンを備えるはずだ。
メルセデスは、このクラスでエアサスペンションを保持する唯一のメーカーだが、新しいCクラスにももちろん採用される。
ボンネットの下では、Cクラスは最大の飛躍を遂げる可能性がある。具体的には、4気筒エンジンをはじめ、すべての燃焼ユニットが電化される予定だからだ。
内容的にも多くの進歩があり、特筆すべきは全バージョンに48ボルトテクノロジーが搭載されることだ。その他はもちろんエレクトリックデバイスの改良とアップグレードが注目されるが、今年発表されるSクラスを見れば、それがどれくらいのものなのかは予想できるだろう。
一時期は存在が危ぶまれたディーゼルエンジンのモデルも、W206ではきちんと残ることは朗報である。
内装は大型のディスプレイが採用されることは間違いなく、MBUXなども一層精度が上がるはずだ。
個人的に注目するのは、現行のW205ではかろうじて残され、わが国にも限定で輸入された「フードマスコット」のモデル(Sクラスのようにラジエイターグリルにスリーポインテッドスターがつかず、ボンネットの上にエンブレムが起立したモデル)が残されるかどうかだが、スクープイラストを見る限り、残されそうにないデザインである。
これでメルセデスベンツのフードマスコットを持つモデルはCクラスでは終了し、Eクラスも今や少数派なので、もうメルセデスベンツのボンネットにスリーポインテッドスターが起立するモデルが欲しければSクラスを買うしかないのかも…。嗚呼。

メルセデス SL:
マーケットデビュー: 2021年。  日本導入2021年内の予定。
次期型SLは再び布製ソフトトップを採用。ニューモデルはAMG GTの後継モデルの採用している新しいプラットフォームを共有するおかげで、初めてSLに四輪駆動が備わる可能性がある。スポーツカーとの差別化を図るため、SLは将来的に2+2シーターとなる。
残念ながら現在発売不振のSLだが、ソフトトップや、2+2のモデルの追加で人気を回復できるかどうか、大変興味深い。どちらもSLらしい(昔は、SLは幌で、小さな荷物置きのようなリアシートがついていたものだ)し、さらに言えばSカブリオレが廃止されることへの対応策とも考えられる。

メルセデスGLC:
マーケットデビュー: 2022年。 日本導入2022年以降。
GLCのモデルチェンジは、GLKと初代GLCの間ほど過激なものではないものの、このプロトタイプが示すように、フードが長く、メルセデスはアウディe-tronのプロポーションに近づきつつある。
それでもビジュアル的には、SUVは現行モデルからのさらなる発展を目指している。メルセデスは、そのデザインラインに忠実であり続け、GLCにエッジを追加する。さらに、連続した帯状のライトを備えたナローヘッドライトとテールライトが採用される予定だ。
インテリアについては、メルセデスはMBUXの改良版の採用を計画している。
ボンネットの下にはガソリンとディーゼルの2バージョンのパワーユニットが引き続き使用される。
EUの厳しいCO2制限により、システムの駆動に関してエンジニアに多くのことが要求されている。彼らの努力の結果は、FAME(Family of Modular Engines)と呼ばれている。具体的には、4気筒エンジンをはじめとするすべての燃焼エンジンが電動化されることになる。
デザインなどは新時代のメルセデスベンツのデザインラインではあるが、より滑らかになることは間違いない。メルセデスベンツ自身もまだまだSUV市場は伸び続けるという読みなので、現行のラインアップを継続しながら、さらに様々な発展モデルが登場することが予想される(ライバルのBMWはX8さえ出すというのだから)。

メルセデスTクラス:
市場ローンチ時期: 2022年前半
メルセデスは2022年用のニューモデルを発表した。Tクラスだ。メルセデスのバンセグメントへの実用性の高いモデルの提供を意図している。
Tクラス、といってもW123 やW124 時代のようなワゴンボディではなく、どうやら商用コマーシャルバンらしい。まだまったくこの写真?ではどういうものなのか想像もつかないが、できれば質実剛健な実用一本勝負のクルマも、ぜひメルセデスベンツのラインナップに残してほしい。
Photo: Daimler AG

メルセデス EQE:
マーケットデビュー: 2022年。 日本導入2022年以降。
EQE は内燃機関エンジン搭載の E-Classより短いが、内装寸法は E ロングバージョンと同じという優秀さだ。アクスルの間には高さ115mmの精巧に冷却されたバッテリートレーがあり、下からアクセスできるようになっている。エアマチックエアサスペンションが標準装備されており、オプションで4輪操舵システムなども選べるらしい。

※以下4台、残念ながら画像はなく情報のみだが、メルセデスベンツがこれからもSUVとEVの市場に力を入れ開発続行中で、多数のモデルを投入する予定であることは間違いない。もう覚えきれないほどではあるが…。

メルセデス EQGLE:
マーケットデビュー: 2022年。
シュトゥットガルトに拠点を置く自動車メーカーは、このモデル用の駆動システムに4つのオプションを計画している。エントリーモデルには 60kWhのバッテリーと 140kW以上のパワーが搭載され、最もパワフルなバージョンには640kWのフルパワーと110kWhの蓄電ユニットが搭載される。1000kWのパワーを持つハイパーカーも考慮されているという。

メルセデス EQGLS:
マーケットデビュー: 2022年。
究極の電動SUVは、大型電動プラットフォームのロングバージョンをベースにしている。ハードウェアとソフトウェアにもよるが、航続距離は420~660km。EQGLSは、最大で3列シートの広々としたスペースを確保している。さらに、メルセデスは、このビッグタイマーのために4つの個別シートを備えたラウンジソリューション付きラグジュアリーモデルも検討している。

メルセデス A City:
価格: 約2万ユーロ(約240万円); マーケットデビュー: 2022年。
メルセデスは、Aクラスの下のA シティで、新たなエントリーモデルを提供したいと考えている。そのために、現行のAクラスを短縮し、IAAで発表されたEQAスタディのスタイルを踏襲した、可愛らしい3ドアモデルをホイールに乗せることを計画している。クラシックな3ドアモデルは、大きなテールゲートと省スペースのドアコンセプトでより多くのベンツカスタマーを獲得しようと目論んでいる。
かつてのスマートのようなモデルも準備中とはいうものの、EVとして出るのか、コンベンショナルな内燃機関のモデル(あるいはレンジエクステンダーなど)もあるのか、ちょっと現時点では不明だが興味深い。

メルセデス A アドベンチャー:
マーケットデビュー: 2023年。
メルセデスは、SUVの世界への新たな参入も計画している。プラスチック製のパネルとルーフレールを備えたAシティのSUVバージョンだ。このメルセデスは四輪駆動システムを備えてないので、現時点ではオフロードのコスメティックだけを施されたものなのかもしれない。まだまだSUVモデルも増殖するらしいし、この小さなSUVマーケットにもメルセデスベンツが参入する可能性は非常に高い。

Text: Jan Götze, Michael Gebhardt, Elias Holdenried
加筆:大林晃平
Photo: Daimler AG