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【このクルマなんぼ?】ポール ウォーカーの愛車 GT-R R34販売中

2020年9月19日

ニッサン スカイラインGT-R R34: ワイルドスピードの伝説俳優 ポール ウォーカー、価格、購入

だからこそ、このニッサン スカイラインGT-Rは30万ユーロ(約3780万円)以上の価値がある! ニッサンスカイラインR34とポール ウォーカーは、映画「ワイルドスピード(Fast & Furious)」シリーズで一躍神話となった。いまや伝説となった俳優がプライベートで所有していたという、非常に特別な1台だ!

ニッサン スカイラインとポール ウォーカーは、今でも「ワイルドスピード」ファンが口々に語る貴重なアイコンだ。
その背景とは?
カーアクション映画シリーズの第2部で、ウォーカーはシルバーのニッサン スカイラインGT-R R34をドライブしている。
今からほぼ7年前、この俳優は交通事故で亡くなった。
しかし、その神話は生き続けている。
とりわけ、ポール ウォーカーは、私生活でも車への情熱を持ち続け、膨大な車のコレクションを築き上げていたからだ。
ウォーカーがカリフォルニア州バレンシアの巨大なホールに保管していた自動車の宝石の中には、「ソニックシルバー」という色のニッサンス カイラインGT-Rもあった。
R34世代のスペシャルエディション、Vスペックということもあり、非常に特別な個体だ。
映画の車のように。

このモデルはアメリカでは信じられないほど希少で、事実、2024年までは、正式な輸入は認められていない。
例外: 「モーターレックス」と呼ばれる会社が、何年も前に、14台のニッサン スカイライン GT-R R34を米国に持ち込んだ。そしてその1台がポール ウォーカーの下に行った。
そしてその車は長い間失われたと考えられていた。

麻薬取締局がスカイラインを没収

何年もの時を経て、この有名なスカイラインは再登場した。
YouTubeの動画では、「ワイルドスピード」フランチャイズの元テクニカルアドバイザーであるクレイグ リーバーマン氏がその背景を説明している。
それによれば、ウォーカーはシルバーの「GT-R Vスペック』を短期間で売却し、「VスペックII」に買い換えていたという。
その後、ハワイの麻薬犯罪人の手に渡ったウォーカーのシルバーGT-R Vスペックは、アメリカ麻薬取締局によって没収され、最終的には日本車を専門とするテキサスの輸入業者に競売にかけられたという。
リーバーマン氏は、この特別なニッサンスカイラインGT-R R34 Vスペックの価値を少なくとも40万ドル(約4,200万円)と見積もっている。

このシルバーのニッサン スカイラインGT-R R34 Vスペックは、かつて伝説のポール ウォーカーが所有していた個体だ。

ワイルドスピード、といえば現在のハリウッド映画の中では稼ぎ頭であり、今年には宇宙に行くという設定(もはや自動車じゃないじゃん、という突っ込みもおこりそうだが)の新作も公開される人気シリーズである。
ファンには言うまでもないが、その中でも故ポール ウォーカーは伝説の俳優で、作品の中でも彼のための、美しい追悼シーンが作られたほどの存在である。
そのポール ウォーカーの乗っていた、しかもR34 GT-Rとあっては、4200万円も仕方ないかと思われる価格である。とはいっても今回の解説文を読む限り、この1台はそれほど長期にポール ウォーカーの手元にあったわけではなく、短期間で売却され、その後数奇な運命をたどって今回売却されることになったらしい。
まあどのような経緯があったとしても、ポール ウォーカーの手元にあったことと、(おそらく)彼が運転したであろうことは間違いないだろうから、そういう意味では貴重な一台といえよう。
おそらくこの車が行く場所として相応しいのは私設の映画自動車博物館のような場所で、あのポール ウォーカーの車として展示されればかなりの評判になるだろう。

Text: Julian Rabe
加筆:大林晃平