1. ホーム
  2. 面白ネタ&ストーリー
  3. 【このシューマッハ最初のF1マシンなんぼ?】シューマッハのF1キャリアの始まりとなった1台 ジョーダン191販売中!その価格は?

【このシューマッハ最初のF1マシンなんぼ?】シューマッハのF1キャリアの始まりとなった1台 ジョーダン191販売中!その価格は?

2024年9月26日

ミハエル シューマッハのジョーダン フォード191(1991)が売りに出されている!これはシューミのF1キャリアの始まりとなったレーシングマシンだ。ミハエル シューマッハは、まさにこのジョーダン191で初めてのF1レースを走った。伝説的なカラーリングのオリジナルカーが新しいオーナーを募集している!

シューミのファンは注目:英国では、ミハエル シューマッハ(Michael Schumacher)のF1キャリアの始まりとなったまさにそのレースカー「ジョーダン フォード191(Jordan Ford 191)」が、今、販売されている。ファンの人々にとってだけでなく、F1の歴史の一部を手に入れるまたとないチャンスだ!

そして、シューマッハがジョーダンでF1デビューを果たすまでのストーリーは注目に値する。では、最初から見ていこう。1991年シーズン、チーム代表のエディ ジョーダンはアンドレア デ チェザリスとベルトラン ガショーの両ドライバーと契約を結んでいた。ベルギーグランプリの直前、警棒でタクシー運転手を襲ったとして、フランス人のガショーはロンドンで逮捕された。ジョーダンはスパ フランコルシャン サーキットでのレースに急遽代役ドライバーを必要としていた。

白羽の矢が立ったのがミハエル シューマッハだった

彼のマネージャーであるヴィリー・ウェーバーと当時のメルセデス・レーシングマネージャーのヨッヘン・ニーアパッシュは、これをチャンスと捉え、当時まだほとんど知られていなかった若きドライバー、ミハエル・シューマッハを起用した。当時スポーツプロトタイプで長距離レースに参加していたシューマッハは、メルセデスの保証により英国シルバーストーンでのテスト走行を許可された。エディ・ジョーダンは、このドライブを生涯忘れないだろう。そして、後に「世界の驚異」と表現した。

すべてはここから始まった: ミハエル シューマッハが初めてF1レースに出場したのは、まさにこのジョーダン191だった。

しかし、ジョーダンは、ガショーの代役としてシューマッハを最初に選んだわけではなかったことも明らかにした。ガショーの代役はステファン ヨハンソンだった。結局、またしても金銭的な問題が決め手となり、シューマッハは15万ポンドの報酬と持参金と引き換えにレース出場契約にサインした。

また、マネージャーのウィリー ウェーバーとシューマッハ自身が、若きドライバーがスパ フランコルシャン サーキットを熟知しており、すでにレース経験もあるとジョーダンに保証したという、小さな嘘もあった。しかし、後に判明したように、シューマッハはそれまでスパでレースをしたことがなく、グランプリに向けての準備として、自転車で最初の周回を走っただけだった。

これはシューマッハが当時操ったステアリングホイールだ。近年、このマシンはグッドウッド フェスティバル オブ スピードに何度かゲストとして参加している。

エディ ジョーダンは、若きミハエルにチャンスを与えるという決断を後悔することはないだろう。フリー走行で既に印象的な走りを見せていたが、予選では22歳の若者が本領を発揮した。一度も走ったことのないコースで新型車に乗り、ジョーダンチームにとってはポールポジションに等しい7位という素晴らしいグリッドポジションを獲得した。

衝撃の7番グリッド獲得

1分51秒212のラップタイムで、彼は暫定チームメイトのアンドレア デ チェザリスよりも約0.1秒速く走り、チェザリスは1分51秒986で11位に終わり、ドイツ人ドライバーのデビュー戦に注目が集まった。

また、シューマッハのレースはクラッチの欠陥によりわずか500メートルで終わってしまったが、彼のパフォーマンスは史上最高のF1ドライバーの一人と称された。

3.5リッターの8気筒エンジンは、13,200回転で約670馬力を発生すると言われている。乾燥重量はわずか505キログラム。

「ジョーダン フォード191 シャシー6」から始まった物語、そしてこの車は、英国の高級車ディーラー「DK Engineering」によって販売される。1991年シーズン、「シャシー6」は合計7回のF1グランプリで使用され、最後のレースは11月3日にオーストラリアのアデレードで行われた。

30年後、息子のミック シューマッハがシルバーストーンサーキットで、父のF1デビューからほぼ30年後に、まさに同じ車を運転することを許されたとき、この車はとりわけ感動的な役割を果たした。

価格は応相談

伝説の7upカラーリングをまとった「ジョーダン191」は、必要な資金が用意できれば、すぐにでも入手可能だ。「DK Engineering」は、真剣な購入希望者からの問い合わせがあった場合のみ価格を開示しているが、ミハエル シューマッハのキャリアの始まりとなった歴史に残る「ジョーダン191」は、間違いなく安価ではない!50万ユーロ(約8千万円)以下のオファーはありえないだろう。

Text: Jan Götze
Photo: DK Engineering