噂は本当か? ニッサンGT-R(R35)最終エディション 710馬力バージョン近々登場か?
2020年9月16日
ニッサンGT-R R35 (2022): 噂、情報、価格
いよいよ最後のGT-R R35が710馬力を備えてやってくる? 現行ニッサンGT-Rが市場に投入されて以来すでに12年の月日が経った。そして、今、GT-R R35の生産終了を祝うファイナルエディションが準備されているという噂が流れ始めている。その新着情報。
R35シリーズは、12年を経てもなお、終わりは見えてこない。
すでにGT-Rには、さまざまなモデルの更新が行われているが(2014年、2018年)、ニッサンは50周年限定として、イタルデザインと協力してシリーズの50周年を祝うモデルを作ったことも記憶に新しい。
さらに新しいGT-R世代についての噂は多くのスポーツカーファンの間で一向に静まることなくにぎやかに語り合われている。
しかしニッサンは、現時点では、GT-R R35にしっかりとこだわっているようだ。
日本の自動車サイトでは、現行GT-Rの最後の特別シリーズが2022年にリリースされると報じている。
710馬力、20台限定
噂によれば、R35は710馬力の「ファイナルエディション」として提供されるという。
イタルデザインの特別シリーズも同様の馬力(上掲図)を持っている。
レーシングテクノロジーの助けを借りて、すでにニスモによって調整された3.8リッターV6は、標準として600馬力、最大720馬力で生産された。
同様のものが、最後の特別シリーズに登場する予定で、20台限定となるという。
ちょっとした喜びは、「ファイナルエディション」は、イタルデザインバージョンよりも安くなるということだ。
100万ユーロ(約1億2,700万円)という値札の代わりに、1台316,000ユーロ(約4,013万円)しかかからないと言われている(でも……やっぱり高い!)。
スポーツカーファン、GT-Rファンの興味を大いにそそる噂で、ニッサンの今後の動向がたいへん気になる。
R35 GT-Rが世の中に生まれて、もう12年も経過した。
十八番の浪花節ヒット曲1曲だけを延々と歌い続ける演歌歌手のように、ずっといつまでもちょっとずつ時代に合うように改良と修正をしながら、作り続けりゃいいのに、とも思うが、騒音問題をはじめいろいろな諸問題でそうもいかないだろう。
そもそもGT-Rのようなハイテクスポーツカーは、世の中に生まれた瞬間からどんどん古くなっていくことと闘い続けなくてはいけない宿命を持っている。様々な技術や素材の革新によって、ハイテクは劣化してしまうから、それにあらがうようにしなくては生きて行けないのである。
なんともせつない話ではあるが、スーパーセブンのようなプリミティブなスポーツカーとの違いはそこにあるし、ポルシェ ターボなどと抜きつ抜かれつしながら改良し続けなくてはいけない、その大変さはよく理解できる。
おそらく次のGT-Rがもし作られるのであれば、電気の力を大きく借りたスーパースポーツになるのではないだろうか。そう考えると純粋な内燃機関の最後のGT-Rである、このR35買うなら、今しかない。
僕も正直言ってちょっと今のうちに乗ってみたい、とも思うが、 最終エディションが4000万円と聞くと、どうにもならんわな、とその「やっちゃえ」ぶりを見守るだけである。
Text: Conny Poltersdorf
加筆:大林晃平