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アプリ売りのオジさん彷徨記 Vol.39 「TOYOTA CROWN FCEV編」Part1

2024年9月19日

【デジタルプロモーションに乗って試乗体験】

今週はお盆休みでアポも無いし、ゆっくりしようと思っていたところ、LINEに試乗のプロモーション案内が出てきた。過去の経験から思わず、気になるクルマでもあるし、「プロモーションに乗っかってみようか」とネットで予約完了。予約確認メールを受信してから、芝公園にあるTOYOTA MIRAIのショールームにお邪魔することに。向かった先は芝公園、東京タワーのおひざ元、Y字交差点にあるENEOSの裏手です。

水素ステーションの脇にできたガラス張りのショールームは、MIRAIの名の通りモダンで未来的な雰囲気。サイズは大きくないが、クリーンなイメージを表している。ショールームへ入れば、ショールームアテンダントが出迎えてくれて、目の前には綺麗な真っ青のMIRAIと、その奥には巨大なタペストリーに似たバナーが目に付く。暫くMIRAIを眺めていたら、ご担当が表れてレクチャー開始です。

芝公園にあるTOYOTA MIRAIのショールーム

試乗するのは、昨年11月に発表されたCROWN。FCEV専用のMIRAIは2代目になるが、発売後4年経過しているので、新型CROWNを選択。いろいろなお話しをお聞きしたなか一番驚いたのは、「東京オリンピックに約500台のMIRAIを提供」していたこと。さすがグローバルスポンサー、やることが半端ない。

そんな話しをしていたら時間が経つばかりなので、そろそろ試乗にでかけましょう。まず、女性ドライバーさんの運転でお台場方面へ向かいますが、水素は発電専用なのでEV走行は想定通りこの上なく静か。新型CROWNは初めてでしたが、リビングルームで寛いだまま走っている感は、昔からまったく変わらない印象。しかも最新のCROWNは、いろいろと喋りかけてくるのが凄い。乗り始めた時、近所に救急病院があるからなのか救急車のサイレンが聞こえると、ナビ上の表示に加え、「緊急自動車が近くにいます」と話し始める。他にも何かにつけて話し始めるから、寂しがり屋の単独ロングドライブには向いているかも。

何はともあれ、一般道に出て感じることは、静かで何の不満もなくスムースに走るのはEVならでは。しかも加速感もかなりのもので、アクセルを踏み込むと、即座に背中を押される感覚がある。これなら走り好きの旦那衆にもウケるだろう。意外だったのは、回生ブレーキの減速感をそれほど感じなかったこと。地方への出張時、レンタカーなどでハイブリッド車を運転する。小型車だからか、アクセルを戻すとそれなりの減速感があるが、このCROWNは内燃機関と変わらない感じだ。メーター上で回生ブレーキが働いているのは見えるから、2tになる車重が関係しているのだろうか。

押し出しは変わらず立派な姿が新型CROWN

様々な機能が付いていたり、電動化されているのも特徴の一つ。痒いところに手が届く感覚だけど、これにはナノイー空気清浄機まで付いているそうだから、花粉症の方々には朗報だろう。試乗が終わりショールームへ戻ると、ドライバーさんが、「これからアドバンスト・パークのデモンストレーションを行います」とのこと。以前、縦列駐車の支援システムは経験しているが、車庫入れまでは経験がないので、これは面白そうだと、動画も撮影しました。

先ず駐車スペース前へ直角に横付けしてからボタンを押し、システムが場所を確認したら「開始」を押します。そうすると、クルマが勝手に動き出し、ハンドルもするすると回り始めます。この辺りは自動の縦列駐車も同じですが、バックで車庫入れとなると一味違う動き方をします。ゆっくりと駐車スペースに対して真っすぐな位置に動き、次に後退し始めて深い位置まで動くが、そこからまた微調整を始めるのにはびっくり。2回ほど前進と後進を繰り返すのは、正確に駐車させようとしているからなのだろう。車庫入れが不得手な方には便利だろうが、今のところワタシには、宝の持ち腐れになりそうだ。

新型CROWNのリアビューはハッチバックそのもののスタイル

Text&Photo/Movie:ナカタ ヒロユキ

【筆者の紹介】
ナカタ ヒロユキ
少年の頃から乗りモノ好きで、輸入車のセールスとしてキャリアをスタートし、インポーターでは法人営業や中古車を含め、様々な営業関係のマーケティングを経験。その後ドイツ系の会社で、業務支援アプリを全国の自動車ディーラーを中心に営業中。ほぼ毎週どこかへ出没するが、時には愛機Buellに跨ったり、料理を楽しんでいる。