【F1第17戦アゼルバイジャンGP 決勝】勘弁してくれ!どうした?サインツ!どうした?ルクレール!
2024年9月16日
ポールスタートのルクレール(フェラーリ)はピアストリ(マクラーレン)に追い抜かされ2戦連続優勝を逃した。ピアストリの優勝は2度目。ノリス(マクラーレン)は17番手スタートから追い上げ4位でフィニッシュ。マクラーレンをコンストラクターズランクトップへと導いた。
アゼルバイジャンGPはエキサイティングなレース展開となった。マクラーレンのスター、オスカー ピアストリが強力なオーバーテイクでシャルル ルクレールを破り、バクーでのレースを制した。ピアストリは無線で「人生で最高のレースだった」と語った。
「今日はマクラーレンとオスカーがいい仕事をしてくれた」「今日の彼らは僕らよりも良かった。レースで負けたのは、ディフェンスがうまくいかなかったからだ」とレース後ルクレールが語った。
ピアストリを絶賛するマクラーレンのボス
チームボスのアンドレア ステラは即座にこう答えた。「オスカーがコントロールしていることをずっと感じていた。彼のオーバーテイクは見事だった。彼は才能あるドライバーだ。今、彼にはそれを証明するチャンスがある」
カルロス サインツとセルジオ ペレスが直前に起こしたクラッシュの恩恵を受けた形で3位にはジョージ ラッセル(メルセデス)が入った。3位争いをしていた両ドライバー(前にサインツ、後ろにペレス)はストレートで引っかかり、ウォールに突っ込んでしまった。「愚かな事故だ」とSKYのエキスパート、ラルフ シューマッハ。レッドブルのチーフアドバイザーであるヘルムート マルコは、「突然左に寄った 」とサインツに責任があると考えていると語った。
一方、ランド ノリスはダメージを抑えるためにベストを尽くしており、非常に遅いタイミングでのピットストップのおかげで15番グリッドから4番手まで順位を上げている。最終的にはワールドチャンピオンでランキング首位のフェルスタッペン(レッドブル)をオーバーテイクして4位に食い込んだ。
レッドブルとフェルスタッペンの後退
レッドブルのスター、フェルスタッペンはレース中、食いつきの悪いマシンに不満を漏らし、5位にとどまった。残り7レースとなった時点で、ノリスのフェルスタッペンとの差は60ポイントに縮まった。「僕らにとっては大きな後退だ」とマルコは認める。「クルマにはポテンシャルがあるのに、セットアップがセンシティブすぎるんだ」と続けた。
2024年F1第17戦アゼルバイジャンGP決勝結果(10位まで)
1位 オスカー ピアストリ(オーストラリア)- マクラーレン 1時間32分58.007秒
2位 シャルル ルクレール(モナコ)- フェラーリ +10.910秒
3位 カルロス サインツJr(スペイン)- フェラーリ +31.328秒
4位 ジョージ ラッセル(イギリス)- メルセデス +36.143秒
5位 マックス フェルスタッペン(オランダ)- レッドブル+0.509秒
6位 フェルナンド アロンソ(スペイン)- アストンマーティン +1分17.098秒
7位 アレックス アルボン(タイ)- ウイリアムズ +1分27.396秒
8位 フランコ コラピント(アルゼンチン)- ウイリアムズ +1分29.541秒
9位 ルイス ハミルトン(イギリス)- メルセデス +1分32.401秒
10位 オリバー ベアマン(イギリス)- ハース +1分33.127秒
ドライバーズランキング(17戦終了時点の順位 10位まで)
1位 マックス フェルスタッペン(オランダ)- レッドブル 313ポイント
2位 ランド ノリス(イギリス)- マクラーレン 254ポイント
3位 シャルル ルクレール(モナコ)- フェラーリ 235ポイント
4位 オスカー ピアストリ(オーストラリア)- マクラーレン 222ポイント
5位 カルロス サインツJr(スペイン)-フェラーリ 184ポイント
6位 ルイス ハミルトン(イギリス)- メルセデス 166ポイント
7位 セルジオ ペレス(メキシコ)- レッドブル 143ポイント
8位 ジョージ ラッセル(イギリス)- メルセデス 143ポイント
9位 フェルナンド アロンソ(スペイン)- アストンマーティン 58ポイント
10位 ランス ストロール(カナダ)- アストンマーティン 24ポイント
コンストラクターズランキング(17戦終了時点の順位)
1位 マクラーレン 476ポイント
2位 レッドブル 456ポイント
3位 フェラーリ 425ポイント
4位 メルセデス 309ポイント
5位 アストンマーティン 82ポイント
6位 レーシング ブルズ 34ポイント
7位 ハース 29ポイント
8位 アルピーヌ 16ポイント
9位 ウィリアムズ 13ポイント
10位 キック・ザウバー 0ポイント
Text:Bianca Garloff