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【新着情報】ポルシェ718 GTSとGT4モデルにPDK(デュアルクラッチ式AT)を採用

2020年9月15日

ポルシェ718ボクスター、ケイマン(2021): PDK、GT4、GTS

ポルシェ718 GTSおよびGT4用にオーソドックスでちゃんとした形のセレクターレバーを備えたPDK。ポルシェは今回、PDKを装着した6気筒モデルを新たに用意する。

ポルシェは、その6気筒718の派生モデルをアップデートする。
新しいシートカバーと追加のペイントカラー、スパイダー用のストリートタイヤなどが提供される。
しかし、2021年モデルの最も重要で革新的な点は、トランスミッションに用意された2番目のオプションだ。
これまで、GTSとGT4はマニュアルの6速マニュアルトランスミッションでのみ利用可能だったが、ポルシェは、2021年からは、6気筒エンジンを搭載したケイマンとボクスター用にダブルクラッチトランスミッション、PDKも用意する。

ロック効果の高いリアアクスルデフ

PDKには7つのギアがあり、最後のギアは718 GTSとGT4で、他のポルシェモデルよりも比率(ギアレシオ)が短くなっている。
より多くのトラクションを得て、420馬力のケイマンとボクスターのGT4モデルは、0秒から100 km / hまでを、4.4秒ではなく3.9秒で加速する。
そして、200 km / hまでのスプリントは、13.8秒ではなく13.4秒で完了する。
20馬力の弱いバージョンのGTSは、それぞれのスプリントに対して、0.1秒と0.3秒より多くの時間がかかる。
スポーツクロノパッケージとスポーツレスポンスボタンに含まれるさまざまな走行モードは、それぞれに対応したシフト特性に影響を与える。
ギアレバーも言及する価値がある。
(新型911のように)シフトノブの代わりに、718はスポーティなキャラクターにより適した適切なレバーに依存している。
さらに、PDKバージョンのリアアクスルデフは、より高いロック効果を実現している。
もちろん、新しいトランスミッションはオプション設定で、無料では入手できない。
GTSモデルの場合、PDKの費用は3173ユーロ(約40万円)で、GT4モデルの場合は2755ユーロ(約35万円)だ。
あとは、718 GT4 RS近い将来どのようなラインナップが残されるのかという疑問が残るが、それはおそらく手動トランスミッションがなくなり、PDKだけになる可能性が高いと推測される。

PDKのセレクターレバーは911 GT3のルックスを備えており、小さなセレクターノブよりはるかにスポーティに操作できるようになっている。

ポルシェ718にも覚えきれないほど様々なバリエーションが追加され、今回はGTSとGT4にPDKが追加されることになった。もともとMTだけでしたっけ?とも思ってしまうが、とにかく718といえども、ピンからキリまで、多種多様なバリエーションの中から自分の好みに合う仕様を選ぶことができるのが現状である。

GTSとかGT4にPDKを付けて、さらに様々なオプションを付けていくと、おそらく普通の911(オプションなしで、だが)を買える金額はあっという間に超えていくだろう。そう考えると、いったい911と718と、どちらを買うべきかという永遠の?課題にぶつかってしまうのだが、その911はもはやいろいろオプションを付けていくと(普通の911でさえ)、2000万円近くになっていたり、ターボなどを選ぼうものなら3000万円になっていたりする時代なのだから、ちょっと驚くしかない。

2019年に捉えられたケイマンGT4 RSとされる個体。

とはいっても、昔からポルシェとはそういうメーカーで、常に様々なバリエーションを絶えることなく毎年追加したり、限定の車を発表したりしながら、買う者を悩ませ翻弄させながら歩んできたようなところがある。まあ私のように新車でポルシェなど購入できない永遠の外野には蚊帳の外の話題ではあるが、ローンを組んで大切に購入した車に、毎年新しく魅力的なバリエーションが追加されることは気が気ではないだろう。
ポルシェのオーナーだったら買い替えればいいじゃないか、と無責任なことをいう人もいるが、本当に自分の気に入った、これぞ僕の一台、ともいうべき車を愛する者にとっては、計画的すぎる車種追加や急激な価格上昇はちょっと気の毒にも思えるほどなのである。

Author: Moritz Doka
加筆:大林晃平