【この特別な190Eなんぼ?】レーサー、エレン ローアのためにAMGが製作したメルセデス190E 2.5-16がオークションに!
2024年9月14日
メルセデス190E 2.5-16 AMG(1990): ドイツで最も成功した女性レーシングドライバーの特別なメルセデス190Eがオークションに。サウンドのスイッチを入れてみればわかる。この個体はレーシングドライバー、エレン ローア(Ellen Lohr)のためにAMGが製作したメルセデス190E 2.5-16だ。この希少なW201がオークションにかけられた。
メルセデスとAMGのコレクターの皆様へ: 一見すると目立たないこの190 E 2.5-16Vは、AMGがレーシングドライバー、エレン・ローアのために製作したものです。
この希少なメルセデス190E 2.5-16 AMGは、アメリカのオークションプラットフォーム、「MBマーケット」」に出品されているが、ドイツのアーレンにあるメルセデスのスペシャリスト、「マルク ルカ」によって販売されている。
この190EはAMGによって改造された
しかし、まずは「ブリリアントシルバーメタリック」(カラーコード744)の「W201」を詳しく見てみよう。説明によると、当時はDTMドライバー全員にそれに対応する社用車が与えられていた。しかし、この「メルセデス190E 2.5-16」は、納車前にAMGがアファルターバッハでモディファイ&チューンナップしたものだ。
この「190E」が、16インチのAMGエアロIリム(リフレッシュ済み)、「190 EvoII」テールパイプトリム、「190E 3.2 AMG」のブレーキシステム、Momo/AMG M38ステアリングホイールを装備している理由もここにある。これらの改造は後付けではなく、AMGで直接行われた。
「190E」は、1990年3月にAMG(AMG Motorenbau- und Entwicklungs GmbH)で初登録された。メンヒェングラートバッハ出身の現在59歳のレーシングドライバーであるエレン ローアは、二十代の1991年から1996年にかけて、メルセデスでDTM、後にITCに参戦した。
豊富な資料が、この車が、本当にローアが使用していた「190E」であることを証明している。リアサイドウィンドウにはローアのステッカーが貼られ、Cピラーにはローアのサインがある。
走行距離13万km
ローアが「190E」を所有していた期間は、広告の説明には記載されていない。現在、走行距離は130,238kmである。この走行距離から見て、この「2.5-16」は非常に手入れの行き届いた印象を与える。エクステリアにもインテリアにも摩耗の兆候はない。ブラックレザーのインテリアは破れておらず、レカロシート(フロントもリアも!)の状態も良い。ダッシュボードにもひび割れはない。
「190E」は、オークションのために技術的、機械的に大規模なオーバーホールが行われた。通常のサービス措置に加え、2020年にはロッカーアームが交換され、シャシーはオーバーホールされ、エアコンコンプレッサーが交換された。
4気筒エンジンは数馬力アップのはず
2.5リッター16V型4気筒(M102)はコスワースとの共同開発で、触媒コンバーター仕様として195馬力、240Nm@6800rpmを発生する。この「190E」のエンジンは、マイナーチェンジによってさらに数馬力アップしていると言われているが、これは定かではない。このモデルの常として、動力はドッグレッグ式の5速マニュアルギアボックス(1速は左下)を介して伝達される。
落札価格は90,000米ドル(約1,350万円)
「190E 2.5-16」は、新しい車検証と包括的な書類とともに提供される。そして、その最終落札価格は90,000米ドル(約1,350万円)だった。昨年、ニキ ラウダの「190E 2.3 16」がオークションにかけられた際の落札価格は32万ユーロ(約5,200万円)以上だったが、そこまでの価値はないと判断されたようだ。
Text: Jan Götze
Photo: The MB Market