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「ポルシェ パナメーラ」がヴァルター ロールを絶句させる 新たなベンチマークとなった新しいアクティブライドサスペンションとは?

2024年9月4日

ポルシェ パナメーラ(Porsche Panamera):ヴァルター ロールを絶句させるほど良くできたアクティブライドサスペンションは”新たなベンチマーク”だ。ラリー界のレジェンド、ヴァルター ロールがポルシェ パナメーラの新しいサスペンションをレーストラックでテスト。

ヴァルター ロール(Walter Röhrl)のような人物が絶賛を止められないというのは、滅多にあることではない。「マクラーレンF1」は77歳の彼を完全に興奮させた。しかし、ポルシェの新型アクティブライドシャシーもまた、2度のラリー世界チャンピオンを文字通り、言葉を失わせた。この新しいサスペンションでは、各ホイールが個別に制御されるからだ!

エアサスペンションとアクティブ油圧ダンパーの組み合わせにより、サスペンションはもはや路面に反応するだけでなく、必要に応じてダンパーの圧力を変化させることができる。

ポルシェ パナメーラ ターボEハイブリッドの新しいサスペンションでは、各ホイールが個別に制御される。

「まるでクルマが軽くなったように感じる。クルマはもう揺れ動かないし、ロールもピッチもしない。クルマは、あなたができないと言っていることをやってくれる。重さはどこにあるんだ?」。もはや何も感じず、ライトウェイトスポーツカーのように走る。「パナメーラ」でサーキットテストを行ったヴァルター ロールは、「エンジニアたちは、またしても信じられないようなマジックをやってのけた」と語った。

「パナメーラ」は「限界ではとても、とてもお人好しです。普通、クルマがボディワークの動きを見せないと、それはとても無感動だと言うものだ。でもそうではなく、クルマが何をしているかを常に感じることができる」とロールは語る。

従来のスタビライザーがなく、それぞれが個別の油圧ポンプから供給されるアクティブダンパーを使用することで、シャシーは快適性とコントロール性のバランスを取ることができる。ある瞬間には長距離移動に適したラグジュアリーなサルーンに、次の瞬間にはカーブで躍動する才能豊かなスポーツカーになる。

ダンパーは1秒間に最大13種類の動作を行うことができるため、油圧システムにはそれに見合うだけのパワーが要求される。「ポルシェ パナメーラ ターボEハイブリッド」の400ボルトの高電圧バッテリーは、アクティブライドシステムのエネルギー源となる。「これは新しいベンチマークです。言葉を失いました」とロールは称える。

※ YouTube動画:https://youtu.be/RXGFeNaOvDg

Text: Andreas Reiners
Photo: Porsche