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【新着情報】ゲレンデヴァーゲン あと少しで1000馬力 ポセイドン

2020年9月11日

AMG G63 ポセイドンによるチューニングバージョン

オリジナルのメルセデスAMG G 63は、堂々585馬力を発揮する。
2.5トンのオフロードクラシックを4.5秒で、0から100km/hまで加速させるのに十分なパワーだ。
それではまだ明らかに遅すぎると、チューナーのポセイドンは考えているようだ。

メタノールのおかげで凶暴なパワー
チューナーによるパワートリートメントの後、SUVは3.6秒で0から100km/hまで加速し、これは市販モデルよりも1秒近く速いだけでなく、AMG GTよりも大幅に俊敏になっている。
そしてこのことは、パフォーマンスの大幅な向上によって可能になった。
ポセイドンは4リッターV8からなんと940馬力を発生させている。
トルクの増加はさらに印象的だ。
ポセイドンはG 63の最大トルクを850から1278Nmにまで増加させている。

このユニットのパワーアップを可能にするために、ポセイドンは新たなターボチャージャーと新しいエキゾーストシステムをインストールした。
また、チューナーはシリンダーヘッド、エアインテーク、クーリングも最適化している。
エアインテークは、カーボン製のインレットを備えた新しいボンネットでサポートされている。
さらにポセイドンは膨大なパワーを放出するために、ウォーターメタノールインジェクションにも頼っている。そのためのタンクはトランクに設置されている。
この結果、ポセイドンは、最高速度を280km/hにまで上げた。
ハイパフォーマンスSUVをコントロールするために、チューナーはAMG製カーボンセラミックブレーキに依存している。AMG製カーボンセラミックブレーキは、ブレーキが優れているだけでなく、少し軽量でもある。

これが940馬力+1278Nmチューンナップエンジンの見た目だ。大幅な改造で可能となった。

メルセデスベンツ ゲレンデヴァーゲンに1000馬力近いパワーとは、まあいずれはこんな時代になるかもとは思っていたものの、実際目の当たりにすると、驚く以外にない。
前のW463で、G65が出た時も、古く重く曲がらず止まらないゲレンデヴァーゲンこんな無茶しちゃ、危ないでしょう、と思ったものだが、今度は940馬力に、1278Nm(!!)という、軽飛行機なら結構な性能で空を飛べそうなパワーを与えられることになってしまった。G65と違うのは、今度のW463Aは、シャシーも何もかも新設計だということで、そういった意味では古さはないが、それでも重いことは間違いないし、いくら空力が向上しているとはいえ、この形を見れば、素晴らしくい空気抵抗係数を持っていないことも、全映投影面積が決して小さくないことも明らかだろう。
そういうなんともアンバランスで矛盾にあふれた世界こそが、こういうハイパフォーマンスSUVという、その自体がやや無茶苦茶な車の世界なのだろうが、それにしてもこのまま青天井にパワーがアップしていくことには、やや恐怖さえも覚えてしまう。
本当にくれぐれも街中などで、無謀なアクセルの踏む方などするのだけはやめてほしい。

Text: Michael Gebhardt
加筆:大林晃平