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セレブに人気のクロスカントリービークル「メルデス G クラス(W465)」が日本上陸!ゲレンデヴァーゲンの歴史に迫る

2024年8月20日

メルセデス・ベンツ日本は、メルセデスが誇る究極のクロスカントリービークルである新型「G クラス(W465)」を発売した。ゲレンデヴァーゲンと呼ばれるクロスカントリービークルはプロフェッショナル向けに1979年にデビュー。2002年の全世界における年間販売台数は8700台しかなかった!

• 1979年の誕生以来変わることのない唯一無二のスタイリング
• 細部の最適化による空力特性/静粛性の向上
• 電動化により更なる優れたパフォーマンスと効率性を実現
• 快適性/利便性を高めるMBUXをGクラス初採用
• メルセデスAMG G 63にAMG ACTIVE RIDE CONTROLサスペンションを初採用
• G 450 d、メルセデスAMG G 63共に導入仕様車としてLaunch Editionを設定

世界で最初の4輪駆動車「デンブルク ヴァ-ゲン」完成から今年で117年

1907年、メルセデス・ベンツの前身であるダイムラー社の手によって1台のクロスカントリ-ヴァ-ゲンが製造された。「デンブルク ヴァ-ゲン」と名付けられたこの車両は、当時ドイツの植民地であった南西アフリカ(現在のナミビア)とドイツを結ぶ交通手段として、ドイツ帝国の植民地相に就任して間もないベルンハルト デンブルク総督から発注を受けた世界初の4輪駆動乗用車だった。

設計したのはダイムラー社のゴットリ-ブ ダイムラ-の息子パウル ダイムラ-だった。すでに1903年に完成していた4輪駆動技術を応用し、現在でいうフルタイム4WD機構や4WS機構、砂塵の侵入を防止するシ-ルドタイプのパワ-トレイン等、アフリカの悪路を走破する革新設計が盛り込まれた。

たった1台しか製造されなかった「デンブルク ヴァ-ゲン」は植民地廃止の後、行方不明。となっている。

「Gクラス」のルーツ

1926年ダイムラ-・ベンツ社となって、メルセデスのクロスカントリ-ヴィークルは新たな時代を迎えた。前1軸+後2軸の3アクスル構成を採用した大型乗用車「Gシリーズ」の誕生。中でも、5.4L直列8気筒エンジンを搭載した最終完成型の「G4」は全長5.4m、重量約3.6トンで、舗装路なら時速65~70kmで巡行できる優れた高速走行性も備えていた。現在の「Gクラス」の直接の祖先は、1938年のロンドンモータ-ショ-で「コロニアル&ハンティング ヴィークル」として発表された小型オフローダ-の「G5」である。さまざまなボディタイプが用意され、4WSも採用されたが第2次世界大戦の激化に伴い1941年には生産が打ち切られた。その後、旧Gシリ-ズ思想を継承する新時代の多目的4輪駆動車としてゲレンデヴァーゲン(W460)が登場するのは、さらに40年を経た1979年のことである。

メルセデスGクラスは1979年に発売された。2024年、このオフロードの恐竜は45歳の誕生日を迎える。
Photo:Mercedes-Benz Group

現在の「Gクラス」のルーツはオ-ストリアの4輪駆動車の専門会社シュタイア-・ダイムラ-・プフ社がNATO軍用に開発したゲレンデヴァーゲンといわれている。

1972年にダイムラ-・ベンツ社とシュタイア-・ダイムラ-・プフ社は、後にゲレンデヴァーゲン(Gクラス)と呼ばれる小型4輪駆動車の共同開発をスタ-トさせた。シュタイア-と言えば、不整地向けの大型全輪駆動車「ビンツガウア-」でその名を轟かせていたオ-ストリアの名門。メルセデスにとっても、シュタイア-にとっても革命的な新型4WD車の開発パートナ-として、お互いに望ましい最高の相手だった。

1973年ゲレンデバーゲンの前身となるメルセデス・クロスカントリ-・ビークルの最初の木型を発表。1974年実走行可能なプロトタイプが完成した。そして、「Sクラス(W126)」と同じ1979年にゲレンデヴァーゲン(460シリ-ズ)誕生。230G、240GD、280GE、300GDの生産を開始した。以来、普通のクルマの何世代分にも当たる長いモデルライフを生き長らえながら、Gクラスの新車が今も世界中でバックオ一ダ一を抱える人気を保っている。

この人気を象徴するのが、2001年に進出した米国市場での大成功だった。翌2002年には早くも米国内で3200台を売り上げ、全世界における年間販売台数を過去最高の8700台に押し上げた。米国製のハマ一H2のヒットが本物のオフロードカ一であるGクラスに人気が集まった。

日本でもユ一ザ一は年を追うごとに拡大している

日本では、ヤナセが1982年から販売を開始。1987年に設立されたメルセデス・ベンツ日本も知名度の低かったゲレンデヴァーゲンを引き続き導入するが、1982年からこの年までの5年間で累計50台弱の販売台数だった。

様々な「Gクラス」愛好家がいるが、共通するのは、Gクラスを決して古き良き時代のクルマとは考えていない事である。「Gクラス」とは、乗りたいクリマを全て試してしまった人が最後に惹かれる自動車のフロンティアであるといえる。

新型「Gクラス(W465)」

「Gクラス」はクロスカントリービークルとして誕生して以来、基本的なスタイリングや堅牢なボディは変わらず、常に最適なパワートレインや装備を加えて進化してきた。今回の新型「Gクラス」は、伝統のDNAを継承しつつ、ISG搭載によるパワートレインの電動化、新しい世代の運転支援機能「ドライビングアシスタンスパッケージ」の搭載やMBUXによるデジタル化などによってさらなる進化を遂げている。

メルセデス・ベンツ G 450 d ローンチエディション(ISG 搭載モデル) ※欧州仕様車

ラインアップは、G 450 d ローンチエディション(ISG 搭載モデル)とメルセデス AMG G 63 ローンチエディション(ISG 搭載モデル)の2モデル。両モデル共に標準装備が大きく向上し、「Gクラス」初採用となるMBUXやワイヤレスチャージング、キーレスゴーなどの快適装備、ステアリングアシストや自動再発進機能などの安全運転支援システムおよびオフロードコックピットやトランスペアレントボンネットも標準装備される。また、G 450 d にはアダプティブダンピングシステムを、G 63には「Gクラス」初採用となる AMG ACTIVE RIDE CONTROL サスペンションを標準装備し、オンロード/オフロード性能が格段に高まっている。

キープコンセプトのエクステリア

初代誕生以来、45年に渡りほとんど変わることなく受け継がれてきた伝統的なGクラスのエクステリア。Gクラス特有のディテールはそのままに新型モデル(G 450 d)では以下デザインが変更されている。

メルセデス・ベンツ G 450 d ローンチエディション(ISG 搭載モデル) ※欧州仕様車

• 力強い 4 本の水平ルーバーが特徴的なフロントグリル
• スクワークルデザインが印象的なフロントエアインテーク
• ハイグロスブラック/ハイシーン仕上げの 20 インチ AMG アルミホイール

メルセデス・ベンツ G 450 d ローンチエディション(ISG 搭載モデル) ※欧州仕様車

また、新型では下記の項目が特に空力特性や静粛性向上を実現している。
• A ピラー部の形状最適化
• ルーフ前端にリップスポイラーを追加
• B/C ピラーの間やフロアに吸音材を追加

なお、今回導入されるG 450 dはAMG ラインパッケージが標準装備となり、ボディ同色スペアタイヤリングも標準装備。ボディカラーは新色のソーダライトブルーに加え、オパリスホワイト、オブシディアンブラックから選択可能。また、アルミホイールは標準採用の20インチAMG アルミホイールの他に多種多様なデザイン/サイズが選択できる。

ラグジュアリー感が増したインテリア

エクステリア同様、新型「Gクラス」のインテリアはクロスカントリービークルの伝統とトップクラスのラグジュアリーモデルとしての贅沢さが融合されている。例えば、ヘッドライトを想起させる丸型エアアウトレットなど、Gクラス特有のエクステリアデザインの数々を室内にも反映することで独自の個性を生み出している。 伝統の助手席側グラブハンドルも継承。また、これらの装備にはナッパレザーを採用し、非常に質感の高いラグジュアリーに仕上げている。さらに新型モデルは最新の装備を数多く取り入れ先進性と利便性を高まている。

メルセデス・ベンツ G 450 d ローンチエディション(ISG 搭載モデル)のコックピット ※欧州仕様車

• MBUX を初搭載(タッチスクリーン式メディアディスプレイを採用)
• 特徴的なディファレンシャルロック(デフロック)のスイッチ周辺を再設計
• 最新世代のマルチファンクションステアリングホイールを採用
• キーレスゴー、ステアリングヒーター、ワイヤレスチャージング(フロント)、温冷機能付カップホルダー( 前席)、Burmester®3D サラウンドサウンドシステムを標準装備

ダイヤモンドステッチのナッパレザーの内装。カラーはチタニウムグレー。※欧州仕様車

今回導入される G 450 d はAMG ラインパッケージおよびナッパレザーシート(ダイヤモンドステッチ付)やナッパレザーダッシュボード、MICROCUTルーフライナーなどが標準装備となり、インテリアをより贅沢に仕上ている。インテリアカラーは新色のカタラーナベージュに加え、チタニウムグレー、プラチナホワイトから選択可能。また、インテリアトリムも上質なブラックピアノラッカーウッドとなり、最上級のインテリアとなっている。

MBUX(メルセデス・ベンツユーザー エクスペリエンス)

新型「Gクラス」に対話型インフォテインメントシステム「MBUX」を初搭載。ボイスコントロールは ハイ メルセデス「Hi, Mercedes」をキーワードとして起動。音声認識機能は多くのインフォテインメント機能(目的地入力、電話通話、音楽選択、メッセージ入力・読み上げ、気象情報)に加え、クライメートコントロール、各種ヒーター、照明など多様な機能にも対応。また、音声認識だけではなく、タッチスクリーン、ステアリングホイールにあるタッチセンサー式のタッチコントロールボタンでも様々な操作をすることが可能。ドライバーの好みや運転状況に応じて使い分けることが可能で、安全なドライブに貢献している。

■ パーソナライゼーション
パーソナライゼーション機能では、ユーザー個々のプロファイルを作成し、運転席のシートメモリーやミラー位置の設定、アンビエントライトのカラー設定、気に入りのラジオ放送局、その他の機能を保存できる。

(左)カタラーナベージュ(右)プラチナホワイト ※欧州仕様車

■ ゼロレイヤー
よりシンプルかつ柔軟な新しいユーザーインターフェースであるゼロレイヤーを採用。ユーザーの習慣や状況に応じて、各種情報や機能を流動的かつ予測的に表示する先進的なインターフェース。トップ画面上に必要な情報や機能が必要な時に表示されるので、操作負担を大幅に低減。

■ MBUX AR ナビゲーション
現実の景色がナビゲーション画面の一部に映し出され、その進むべき道路に矢印が表示される AR (Augmented Reality = 拡張現実)ナビゲーションを標準装備。このARナビゲーションにより、直感的にどの道路に進むべきかを判断することが可能。

快適装備

新型「Gクラス」ローンチエディション(Launch Edition)では、初採用となる最新装備・機能を数多く取り入れることで先進性と利便性が大幅に高まっている。

■ フロントシート
ナッパレザーシート(ダイヤモンドステッチ付)を標準装備。ナッパレザーの上質な風合いとバックレストにあしらわれた優美なダイヤモンドステッチが、インテリアを一層贅沢にしている。また、シートヒーター(前席)に加え、リラクゼーション機能/シートベンチレーター(前席)やエナジャイジングパッケージプラスも備わり、前席乗員に極上の快適性を実現している。

■ リアシート
フロントシートと同様にリアシートもダイヤモンドステッチ入りのナッパレザー仕様。シートヒーター(後席)やバックレストの角度を調節可能なカーゴポジションも装備。このカーゴポジションは、バックレストを後ろに倒すことで居住性を確保、一方前に起こした状態ではリアシートを格納することなくラゲッジ容量を拡大できるため、便利である。

後席のバックレストは角度を調節できる「カーゴポジション」を装備。※欧州仕様車

■ マルチファンクションステアリング
最新世代のナッパレザー製のステアリングホイールを採用。ナビゲーションやインストルメントクラスター内の各種設定や安全運転支援システムの設定を手元で完結できる。ディスタンスアシスト・ディストロニック使用時のハンズオフ検知機能に、新たにリムに静電容量式センサーを備えたパッドを採用し、ステアリングホイールにかかるトルクがなくとも、ドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識され、ディスタンスアシスト・ディストロニックの使い勝手が向上。

■ ステアリングヒーター
寒い季節のドライビングが一段と快適になるステアリングヒーターを標準装備。操作はチルト&テレスコピック調整レバー先端のスイッチで行う。

■ 温冷機能付カップホルダー(前席)
前席のカップホルダーには温冷調整機能を装備。カップホルダー手前のスイッチによって、保温あるいは保冷を切り替えることが可能。

■ ワイヤレスチャージング(フロント)
センターコンソール前部のトレイに Qi 規格 に対応したワイヤレスチャージングを装備。Qi規格 に対応した機器を置くだけで充電が可能。

■ キーレスゴー
G クラスとして初めてキーレスゴーを採用。キーを携帯しているだけで、リモコンの操作をすることなくドアの開錠/施錠ができ便利になっている。

■ Burmester®3D サラウンドサウンドシステム
三次元のサウンドに対応した Burmester®3D サラウンドサウンドシステムを標準装備。18個のスピーカー、16 チャンネル、合計出力 760W のオーディオシステムは、自然で心地良いサウンドと力強い音響を両立。ルーフライナーにはアンビエントライト付ラウドスピーカーが備わり、立体的な音響再生を実現。またDolby Atmos に対応しており、これまでにない没入感溢れるサウンドを楽しめる。

■ ラゲッジルーム
リアのラゲッジスペース 640〜2,010Lの大容量となっている。開口の大きなテールゲートは積み下ろしの際の非常に便利である。また、リアシートは 60:40 の分割可倒式となっており、用途に合わせて自在にアレンジ可能。

パワートレイン

G 450 d のエンジンはパフォーマンスがアップし、さらに ISG と48V 電気システムにより電動化されたパワートレインがパフォーマンスと効率性を高次元で両立。また、この電動化によりレスポンスやオンロードでの快適性も向上し、革新的なパワートレインとなっている。

■ 3.0 リッター直列 6 気筒直噴ディーゼルターボエンジン(OM656M)+ISG
メルセデス史上最もパワフルなディーゼルエンジンとなる3.0 リッター直列 6 気筒直噴ディーゼルターボエンジン(OM656M)を搭載。最高出力 367PS(270kW)、最大トルク 750N・m を発揮。さらに、20PS(15kW)、200N・m を発揮するISG の搭載によって、優れた動力性能と燃費経済性を実現。

■ 9G-TRONIC
トランスミッションにはオフロードに合わせて専用チューニングされた9G- TRONIC オートマチックトランスミッションを採用。変速比幅が広いことから、エンジン回転数が大幅に低減され、優れたエネルギー効率と快適性を実現。

高いオフロード走行性能

オフローダーの覇者として新型Gクラスのオフロード走行性能は極めて高い。伝統のラダーフレーム、3つのディファレンシャルロック、ローレンジモード、そしてリジット式リアサスペンションがGクラスならではの卓越した走破性を発揮する。

■ ラダーフレーム
「Gクラス」の卓越したオフロード性能の象徴である伝統のラダーフレームを採用。最大3.4mm厚の鋼板からなる堅牢なラダーフレームは、優れたねじり剛性によって、オフロード走行時に路面からの強い衝撃をしっかりと受け止める。

■ アダプティブダンピングシステム
従来型ではオプション設定であったアダプティブダンピングシステムを標準装備。車速や路面状況に応じてシステムがダンピング特性を連続的に調整することで、常にボディを安定した状態に保つ。泥道や砂利道、水たまりやぬかるみなど悪路での高い負荷にも耐えうるように設計されており、オフロード走行時の安定性や快適性が大幅に高めている。

■ サスペンション
フロントには独立懸架式のダブルウィッシュボーン式、リアには伝統のリジットアクスル式のサスペンションを採用。路面からの衝撃に強いリジットアクスル式のリアサスペンションは、岩場などで最も沈み込んだ際にも極めて大きなグラウンドクリアランスを保ち、ラダーフレームと共に卓越した走破力を発揮。

■ 4輪駆動システム
前後トルク配分40:60のフルタイム4 輪駆動システムを搭載。3つのディファレンシャルロックに加えて ESP® および4ETS (エレクトロニック・トラクション・システム)によってグリップを維持し、走行安定性とトラクションを確保。

■ ディファレンシャルロック(デフロック)
フロント/センター/リアの3つのディファレンシャルロックを搭載。雪道やぬかるみ、脱輪時などディファレンシャルギアをロックすることで駆動力を維持。作動は電動で行うため、スイッチ操作によって即座に反応する。また、3つのロックの作動状況はスイッチのインジケーターおよびメディアディスプレイで確認可能。また、センターにはインテリジェントマルチプレートクラッチを採用。ディファレンシャルロックを作動させていない通常時でも可変制御のディファレンシャルロックとして機能し、常に最適な駆動力を発揮。

■ ローレンジモード
オフロード走行時の駆動力を大幅に増大させトラクションを高めるローレンジモードを搭載。減速比は通常時(ハイレンジ)の1.00 から2.93 に変化する。作動スイッチはセンターコンソールのディファレンシャルロックスイッチ下に移設され、操作性も向上。

■ トランスペアレントボンネット
360°カメラシステムのフロントカメラおよびサイドカメラからの映像を元にメディアディスプレイに車両前側下部の路面イメージを仮想的に表示するトランスペアレントボンネットを装備。見えない障害物や路面の窪みを素早く発見でき、オフロード走行の安全性が大幅に高まっている。

■ オフロードコックピット
オフロード走行を視覚的にサポートするオフロードコックピットを装備。オフロード走行に必要な各種機能にダイレクトにアクセスできるだけでなく、勾配、傾斜、高度、操舵角、油温、エンジン出力/トルク、タイヤ空気圧/温度、さらには各輪のサスペンションやディファレンシャルロックの状態などオフロード走行に役立つ情報がグラフィカルに表示される。起動スイッチはセンターコンソールのディファレンシャルロックスイッチ上に配置されている。

■ DYNAMIC SELECT
ドライブ、サスペンション、ステアリングの設定を統合制御するDYNAMIC SELECTにオフロード専用プログラムである「Trail」、「Rock」、「Sand」 を追加。オンロード走行プログラムと合わせて計7つの走行モードによって、ダイナミックなスポーツ走行からコンフォートクルージング、ハードなオフロード走行まで様々なドライビングシーンに合わせて車両の特性を切り替えることができる。
• 「Trail」モード:ステアリングとサスペンションが未舗装路や砂利道などでのダイナミックなドライビングに適した設定となるモードで、アシスタントシステムもアクティブとなり、田舎道などでも安心・快適に走行可能。
• 「Rock」モード:岩場での走行に最適化したモードで、ステアリングとサスペンション設定がハードとなり、ピュアなオフロード体験可能。ローレンジを選択すると厳しい地形でも正確なパワー制御が行える。
• 「Sand」モード:ダイナミックかつダイレクトなスポーツ走行が可能なモードで、 ESP®の設定が砂地に最適化され、滑りやすい路面でのブレーキングの際などに優れた走行安定性を誇る。

インテリジェントドライブ

新しい世代の運転支援機能「ドライビングアシスタンスパッケージ」が高度な安全性と快適性を提供する。新型Gクラスでは、アクティブディスタンスアシスト・ディストロニックの再発進機能やアクティブステアリングアシストをはじめとする各種安全運転支援システム、各種駐車支援システムの機能が強化されている。

■ マルチビーム LED ヘッドライト

■ ドライビングアシスタンスパッケージ

メルセデス AMG G 63 ローンチエディション

新型メルセデスAMG G 63も同様にISG 搭載によるパワートレインの電動化や新しい世代のドライビングアシスタンスパッケージの搭載、MBUX によるデジタル化によって進化している。また、AMG ACTIVE RIDE CONTROL サスペンションを G クラス初搭載。さらなる俊敏なドライビングフィールと快適性の向上を実現している。

MercedesAMG G 63 ローンチエディション(ISG 搭載モデル) ※欧州仕様車

■ エクステリアデザイン
リアルオフローダーとしての伝統が見事に具現化された新型GクラスのエクステリアにAMG専用デザインを与えることで、G 63 ならではの個性に満ちた逞しいエクステリアを形成している。下記のデザインが変更されている。
• 縦方向のフィンが力強い印象を与えるフロントサイドエアインテーク
• AMG クレストデザインとなったボンネットバッジ
• AMG クレストデザインとなったブランドロゴプロジェクターライト
• シルバークロームの AMG 燃料給油口キャップ

今回導入されるG 63はAMGナイトパッケージが標準装備となっており、AMG専用グリルのルーバーがダーククロームとなる他、前後バンパーのトリム、前後アンダーガード、ドアミラー、スペアタイヤリングがブラックとなり、G 63 の獰猛な迫力を一層際立たせている。ヘッドライト、フロントウインカー、リアコンビネーションランプもスモーク仕様となり、引き締められたエクステリアにさらなる精悍さを増している。ボディカラーは新色のハイパーブルーマグノに加え、オパリスホワイト、オブシディアンブラック、ナイトブラックマグノから選択可能。ハイパーブルーマグノ選択時には、前後バンパーのトリムや前後アンダーガード、スペアタイヤカバーがカーボンファイバー仕上げとなるG 63初採用のAMG カーボンファイバーエクステリアパッケージを装備。また、アルミホイールは標準採用の21インチAMGアルミホイールの他に22インチの鍛造アルミホイールなどが選択できる。

MercedesAMG G 63 ローンチエディション(ISG 搭載モデル)のコックピット  ※欧州仕様車

■ インテリアデザイン
新型G クラスの先進的かつ上質なインテリアに随所にメルセデスAMG のエッセンスを加えたことで、ドライバーの心を昂らせる特別な空間に仕立ている。下記のデザイン・装備機能が新たに変更されている。
• 最新デザインの AMG パフォーマンスステアリング
• AMG ドライブコントロールスイッチ
• コックピットディスプレイの専用ディスプレイスタイル
• メディアディスプレイの専用メニュー

プラチナホワイトのインテリア ※画像は欧州仕様

今回導入されるG 63は、ナッパレザーシート(ダイヤモンドステッチ付)やナッパレザーダッシュボード、MICROCUT ルーフライナー、ナッパレザールーフハンドルなどがインテリアをより贅沢に仕上ている。インテリアカラーはプラチナホワイトに加え、ツートーンのチタニウムグレー/ブラック、プラチナホワイト/ブラックから選択可能。インテリアトリムはAMGカーボンファイバーが標準装備となり、G 63の卓越したパフォーマンスは室内でも印象的である。

■ 4.0リッターV型8気筒直噴ツインターボエンジン(M177)+ISG
アファルターバッハにて「One Man, One Engine」の原則に基づいて生産される4.0リッターV型8気筒直噴ツインターボエンジン(M177)を搭載。最高出力 585PS(430kW)、最大トルク850Nmを発揮。さらに ISG+48V 電気システムの搭載により電動化され、パワーと効率を大きく高めている。この電動化による20PS(15kW)/200Nm の電動ブーストにより、0-100km/h 加速はわずか 4.4 秒という圧倒的なパフォーマンスを発揮する。

■ AMGスピードシフトTCT9速トランスミッション
トランスミッションにはAMGスピードシフト TCT9速トランスミッションを採用。ハード/ ソフトの両面で専用チューニングが施され、シフトタイムの短縮やダブルクラッチ機能によって、エモーショナルなドライビングが可能だ。

(左)チタニウムグレー/ブラック。(右)プラチナホワイト/ブラックのツートーンのインテリア ※画像は欧州仕様

■AMG ACTIVE RIDE CONTROL サスペンション
電子制御の油圧式スタビライザーによって、オンロード/オフロードを問わずダイナミックかつ正確なハンドリングを実現するAMG ACTIVE RIDE CONTROLサスペンションを初採用。ダンパー内に2つの油圧バルブを設けた電子制御のアダプティブダンピングシステムにより、伸び側と縮み側の減衰力を独立して制御。コーナリングや車線変更時のロールを瞬時に抑制することで、メルセデス AMG ならではの人馬一体感に満ちた俊敏かつ正確なハンドリング特性を発揮する。バンプ走行時は、路面の凹凸をサスペンションが吸収することでボディの揺れを抑制。快適性と走行安定性が向上。 また、極めて幅広いスプリングレートが得られ、車両が激しく傾くような状況でも各車輪が地面とのコンタクトを保ち、トラクション、登坂能力および快適性を高めている。これにより車両とドライバーの双方にかかるストレスを軽減している。

■ AMG DYNAMIC SELECT
ドライブ、トランスミッション、エグゾーストシステム、サスペンションなどの設定を統合制御するAMG DYNAMIC SELECT を標準装備。オンロード走行プログラムの「Slippery(滑りやすい路面)」「Comfort」「Sport」「Sport+」「Individual」とオフロード走行プログラムの「Sand」「Trail 」「Rock 」の計8つの走行モードによって、車両の特性を瞬時に切り替えることが可能。これにより、モードを切り替えるだけで、快適なクルージングからスポーツ走行、そしてオフロード走行まで、走行シーンに合わせて様々なキャラクターを味わうことができる。

さらにAMG DYNAMIC SELECT の機能の1つとして、AMG DYNAMICSを搭載。AMG DYNAMIC SELECTで選択したモードに応じて、ESP®や前後トルク配分、ステアリング特性が切り替わる。走行状況や好みに応じてハンドリング特性をより幅広く調節することができるため、走行安定性とドライビングダイナミクスのバランスを思いのままに操ることができる。

モデル構成と価格

モデルステアリングエンジンメーカー希望小売価格( )内は消費税抜き車両本体価格
G 450 d ローンチエディション (ISG 搭載モデル) 右/左3.0L、直6直噴ディーゼル ターボ¥21,100,000 (¥19,181,819)
メルセデス AMG G 63 ローンチエディション (ISG 搭載モデル) 右/左4.0L、V8 直噴ツインターボ¥30,800,000 (¥28,000,000)

Text:妻谷裕ニ/アウトビルトジャパン
Photo:メルセデス・ベンツ日本