【新着情報】更なるユニークな存在 プジョー5008フェイスリフトバージョン登場

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プジョー5008 II フェイスリフトバージョン登場 全情報!

プジョー、大型ファミリーSUVをマイナーチェンジ。プジョー5008がフェイスリフトを受けた。変更点はささやかなものだが、7人乗りSUVはより生活にフィットするように改良されている。新着情報のすべてをお届けする。

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ビッグファミリー用SUVのフェイスリフト

バンかSUVか?
この疑問は、プジョー5008では発生しなくなって久しい。
画期的な世代交代から3年、この人気の高いファミリーカーは、SUV市場での地位を確立することに成功した。
2020年のモデルチェンジにより、プジョーは今、5008を将来に向けて準備しているが、シリーズの強みを見失うことはない。
5008は、依然最大7人をゆったり収容することができる。
2列目は3つの個別シートで構成されているし、3列目に2つの取り外し可能なシートを用意することもできる。
トランク容量は最大1940リッターで、5008は競合車に比べても、有利なスペースを備えている。

5008の新しいブランドフェイス

2018年、プジョーの新しいブランドフェイスがフラッグシップの508に登場した。
今回のフェイスリフトで、SUVの兄弟車である3008だけでなく、5008にも新しい装いが加わった。
ラジエターグリルの左右にあるLEDデイタイムランニングライトは、フロントエプロンの奥深くまで伸びており、見る者を何度も誘惑する。
5008のラジエターグリルはクロームフレームを失い、ブランド名はボンネットに移った。
左右の大きなエアインテークがフロントエプロンを広く見せている。
リアにも変化がある。
プジョー独自の解釈によれば、「爪の形」をした新しいヘッドライトが採用されている。
5008の購入者は、7つの異なる色の間で選択することができる。
最高の装備ラインGTとオプションの「ブラックパック」デザインパッケージでは、ロゴとエンブレム、フロントとリアのエプロン、さまざまなクロームトリムが黒で示されている。

ニューデザインのリアライト。ターンシグナルは順次点灯点滅する。

デジタルインスツルメントクラスターと中央タッチスクリーン

プジョーは最新世代の「i-コックピット(i-Cockpit)」を発表した。
Apple CarplayとAndroid Autoが標準で装備されている。
ドライバーが見るのは12.3インチのデジタルインストルメントクラスター。
すでにお馴染みの小さなステアリングホイールは、スポーティさを伝えるものと思われる。
センターコンソールは10インチのタッチディスプレイが主役。
これはフェイスリフト前(これまでは8インチ)に比べてかなり大きくなっている。
また以前同様、ラジオ、気候や車両設定などの最も重要な機能は、ディスプレイ下の7つのボタンを介して直接操作することができるようになっている。
将来的には、オートマチックトランスミッションを搭載した5008には、すべてドライブモードスイッチが搭載される予定だ。

5008フェイスリフトは、最新世代のインフォテインメントシステム「i-コックピット(i-Cockpit)」やデジタルインストルメントクラスターを搭載する。

プジョーはより高い個性化に注力

大型SUVのフェイスリフトで、フランス人はより多くの個性化を可能にしたいと考えている。
3種類の装備のバリエーションは、それぞれ関連する装備パッケージによって拡張することができる。
最上級装備の「GT」では、アルカンターラ/人工皮革シートを選択することもできる。
スタート/ストップ機能付きクルーズコントロール、車線逸脱警報、ブレーキアシストなどのアシストシステムや、交通標識認識機能により、5008のアクティブクルーズコントロールによる走行を可能にしている。
またナイトビジョンシステム「ナイトビジョン」も新設定されることにより夜間や視界が制限されている場合には、赤外線カメラが前方最大250mの距離にいる人や動物を検知する。
このシステムは「508」や「3008フェイスリフト」からもすでに知られているものだ。

ガソリンエンジン2基とディーゼルエンジン2基のみ

今回のフェイスリフトで、5008 はディーゼルエンジンを 1基失ったため、将来的には 2基のディーゼルエンジンを選択することになる。
トップモデルのディーゼルは、177 馬力の 2 リッター4気筒と8速オートマチックトランスミッションの組み合わせだ。
手動でギアをシフトすること(MT)を好む人は、131馬力の1.5リッター4気筒ディーゼルを選ぶ必要がある(日本には導入されない可能性が高いが…)。

ガソリンエンジンの場合、すでにおなじみの排気量1.2リッターの3気筒エンジンは、マニュアルトランスミッションとオートマチックトランスミッションの2種類が用意されている。
大型の1.6リッター4気筒ターボガソリンエンジンは、改良されて出力が向上しており、従来の165馬力から181馬力にまで出力がアップしている。
しかし、5008ではオフロードを走るべきではないそれは四輪駆動を欠いているためだが、そこそこの、悪路の未舗装路ならばそれなりに登れるはずだ。
我々は、価格は現在の5008、すなわち約30,000ユーロ(約380万円)から始まると推測している。
市場投入は2021年初頭を予定している。

いまひとつプジョーのラインナップがわかりにくい、という方のために簡単に説明しておくと、普通の3桁のクルマはハッチバック、セダン、ワゴンというジャンルを表し、こちらは208と308と508である。このうち308と508にはSW、すなわちワゴンがあるのだが、これは、昔はブレークと呼ばれたもんだった(405ブレークとか、懐かしいですねぇ)。
一方4桁コードの車は(現在は)ミニバン、あるいはSUVを意味し、こちらは2008と3008と5008の3つがある。その昔には、4桁コードにはスライドドアの1007があったが、これはなくなってしまったし、もっと言えば104とか106といったもっと小さいプジョーもあったし、604、605のような大型セダンも存在していた。

といきなり昔ばなしをしてしまったが、プジョーもいつの間にか立派でハイテクで、すっかり時代は変わったものだと痛感させられるが、いつの時代もプジョーは実用的で役に立つクルマ、という位置だけは変わっていないと今回の5008を見て思う。
特にディーゼルエンジンの組み合わせなどはプジョーの中ではおすすめだし、荷物を積んで仕事に、そしてキャンプに出掛けるような用途にはスタイリッシュなミニバンとしてお勧めできる。
プジョーといえばシートの良さや丈夫さも特色だったが、こればっかりは何とも言えない。特に今回の5008はエレクトロニクスデバイス満載なこともあり、長期の使用に不安がないとは言い切れない。だがその昔のフランス車と違い、現在のプジョーもシトロエンも、ユーザーが故障自慢大会を競い合うような車種ではなく、それほど恐れることはない、というのが個人的な体験談に基づく感想である。
価格的にも日本のミニバンやSUVよりも、もはや安価な場合さえあるプジョー、機会があれば一度お試しください。

Text: Conny Poltersdorf
加筆:大林晃平
Photo: Peugeot