【動画付き】気持ちのいーい動画付き 新車情報 アウディQ2がフェイスリフト
2020年9月6日
アウディQ2 フェイスリフトバージョン 全情報
アウディQ2のフェイスリフトして「プライバシーモード(Privacy Mode)」を搭載した。オーナーには、近代的なアシスタンスシステムが提供される。その全ての情報をお届けする。
➤ デザイン
➤ テクノロジーとインテリア
➤ エンジンと価格
より多くのカーブとエッジ
アウディはQ2にフェイスリフトを施した。
一見すると、3年の生産期間を経てもあまり変わっていないように見える。
しかしよく見直すと、各所にさらに多くのビーズやエッジが発見される。
アウディでは、これは「ポリゴン」と呼ばれ、我々はそれをより角張ったエアインテークと手直しされたフロントエプロンと呼んでいる。
新しいランプグラフィックと標準LEDを採用したヘッドライト下のエリアは、フロントに向かってフラットになっている。
マトリックスLEDヘッドライトはオプションで用意されている。
シングルフレームのラジエターグリルは、フェイスリフトでは以前よりも低くなっている。
装備ラインの「アドバンス」を皮切りに、ボンネットとグリルの間には3本の細いスリットが設けられており、これは「スポーツクワトロ」を彷彿とさせることを意図している。
そのデザインはすでにA1でお馴染みのものだ。
アップデートされたQ2の全長は、2センチ伸びて4.21メートルとなっている。
フェイスリフトバージョンの新しいリアエンドは、エアインテークがフロントに適応されてものになっている。
また、インジケーターディフューザーも見直されている。
アウディは、フェイスリフトの新色として5種類のボディカラーを用意している。
特に「アップルグリーンメタリック」は、Q2でプレミアデビューを祝う。
インフォテインメントとアシスタンスシステム
インテリアの変更点は、主にインフォテインメントとアシスタンスシステムを中心におこなわれている。
新しい外観の中で輝いているのは、Sトロニックのエアベントとギアノブ、またはセレクターレバーのみだ。
将来的にはアルカンターラは廃止されることになるが、その代わりにアウディはマイクロファイバー素材を提供している。
インフォテインメントに関しても、インゴルシュタットを拠点とするアウディは時代に追いついてきている。
新しい「プライバシーモード(Privacy Mode)」は、Q2が外部にデータを転送することを防ぐようになっている。
ただし、これは「アウディ コネクト リモート&コントロール(Audi connect Remote & Control)」システムとは対照的だ。
アウディアプリに合わせて、オーナーはリモートで車をロックしたり、航続距離や燃料レベルをチェックしたりすることができる。
アウディは、今後、カスタマー個々の要望にさらに的確に応えられるよう、オプション装備パッケージを再設定した。
今後、全モデルにおいて、国ごとに設定オプションやエクストラオプションが異なる。
標準装備の「アウディ プレセンス フロント(Audi Pre sense front)」(前方のエリアをチェックし、必要に応じてブレーキをかけるレーダー)とレーン逸脱警告システムを搭載し、フェイスリフトでは、何よりもQ2にさらなる安全システムが導入されている。
さらにオプションの「ドライビング」パッケージを選択すれば、Q2は半自動でブレーキと加速を独立して行い、車線変更も自分で行うことができるようになっている。
当初は一種類のエンジンしかない
Q2のフェイスリフトは2020年10月初旬の市場導入に向けて、限定の「エディションワン」が38,094ユーロ(約483万円)で販売される。
しかし、当初は、アウディは1種類のエンジンのみを提供する。
150馬力の1.5 TFSIエンジンとマニュアル6速トランスミッションは、27,196.64ユーロ(約345万円)から利用可能だ。
7つのギアを備えたデュアルクラッチトランスミッションは、オプションとして用意されている。
さらに他のガソリンエンジンとディーゼルエンジンは、2020年末を目処に発表される予定だ。
その後利用可能なエントリーレベルのエンジンでは、スタート価格は約25,000ユーロ(約317万円)になる。
全輪駆動バージョンであるクアトロももちろん設定される予定だ。
当初、アウディは1種類のエンジンのみを提供している。150馬力とマニュアル6速トランスミッションを搭載した1.5 TFSIエンジンを搭載した新型Q2は、27,196ユーロ(約345万円)から利用可能だ。7つのギアを備えたデュアルクラッチトランスミッションももちろんオプションとして提供される。
ついこの間デビューしたように思えてしまうけれど、アウディQ2もデビューしてから3年が経つのだそうだ。早いものでびっくりしてしまう。
今見ても他のアウディQシリーズとはやや違ったデザインテイストを持っていたQ2も、今度のマイナーチェンジで、よりカクカクでエッジの効いたデザインになった。つまりこれは他のアウディモデルとデザイン言語で歩調を合わせるためのマイナーチェンジというわけではあるが、そのボディカラーや、特徴的なCピラーに描かれたフォーリングスマーク、ブラックアウトされたフロントグリルやマーク類など、なかなか精悍で、その手があったかと感じるデザインとなっている。
アウディのセダンでは妙に気になる、このカクカクしたエッジの効きすぎたラインも、Q2ではそれほど気にならない理由は、SUVであることと、そのあたりのディテール処理の妙味が効いているのかもしれない。
内装などはどこか変わったのか指摘することは困難なレベルでのマイナーチェンジであるが、エレクトロニクスデバイスのソフトウェアのアップデートなど見えない部分での改良と進化は相当なものなのだろう。アウディの小さいSUVとして、プレミアム路線の小型車としてQ2は魅了的だが、エンジンラインナップだけはもう少し充実させてほしい、というのが正直なところである。
Text: Conny Poltersdorf
加筆:大林晃平
Photo: Audi AG