【動画付き】クールな短い動画付き テスト 新型ポルシェ911タルガ4Sヘリテージ デザイン エディション
2020年8月25日
ポルシェ911タルガ4Sヘリテージ: テスト
初代発表から55年、新しく発表された 新型911タルガ4Sヘリテージ デザイン エディションでブラックフォレストを駆け巡る。
親愛なるポルシェよ。
教えてほしい。
どうすればそんなことができるのか?
ヘリテージ デザイン エディションの新型911タルガを、この愛らしいチェリーレッドボディのホイールに載せて、たった992台に限定して(もちろんすでに完売)生産?
まあいいだろう。
それより私はラッキーな幸せ者だ。
たった一日だけだけれども、ニューオーナーたちよりも早く、ヘリテージのステアリングホイールを握って楽しめるのだから。
タルガのデザインはアメリカ人に由来している
911タルガが最初に日の目を見たのは、55年前のことだ。
安全なオープンカーとして。
なぜか?
簡単に言えば、アメリカの大統領が完璧に育てたように、屋根がない、横転しない、良くない(全く良くない)、怖い、ということだ。
なぜなら、
a)アメリカは当時すでにツッフェンハウゼンのスポーツカーメーカーにとって非常に重要な市場であり、
b)アメリカ人は、安全性の懸念にもかかわらず、コンバーチブルを愛していたからだ。
スワビアのエンジニアたちは、911を頑丈なオープントップモデルに作り変えた。
しかし、「安全コンバーチブル」ではセクシーに聞こえないため、マーケティング部門は自らの歴史を掘り下げ、シチリア島の耐久レース「タルガ フローリオ」という名前を見つけ出した。
そうして、当時の911タルガはかなり魅力的に聞こえるようになったというのが事の顛末だ。
ヘリテージモデルでノスタルジーが911に宿る
そしてその名前からくる魅力的なイメージは今も生き続けている。
この暑苦しい夏には、タルガは完璧な相棒であり、五感を刺激するクルマだからだ。
その魅力的なイメージがエクステリアだけでなく、インテリアについても言える。
グリーンのディスプレーインスツールメント(REVカウンターを除きデジタル)、シートとドアパネルにはレザーの代わりに、1950年代からお馴染みのコーデュロイだ。
そして、その魅力は今日でも輝きを失っていない。
フィーリング?
まるでアンティークなソファのような感じで、私は好きだ。そして、遺産と呼ばれる車にノスタルジックな感情は当然のようにフィットする。
しかし、911を運転する時のフィーリングは、常に繊細に道路を感じることをも意味する。
それはタルガでは他のどのスポーツカーよりもうまく機能している。
ステアリングでさえも。
ドライバーは目をつむれば、まごうかたなき911だということを感じることができる。
これほど正確で、ダイレクトで、しっかりとしたステアリングシステムは他にない。
長い年月を経ても、他に類を見ない。
そして、もちろんあなたは、エンジン、リアに備わった6気筒ボクサーを感じる。
技術のマントラは、911の発明以来、同じままだ。
すなわち、水冷(996以来)とターボ(991のフェイスリフト以来)。
ワイルドのように木古内かもしれないが、ワイルドそのものだ。
コーナーに次ぐコーナーを制し、2000rpm前後の回転数をキープして加速し、背中を蹴るような走りをするようになった。
ある範囲ではタルガの風がやや不快になる
乗ってみると信じられないほど楽しい。
たとえ6気筒ボクサーエンジンがタルガルーフとガラスドームの下に隠されていても、音響的にもエキサイティングだ。
道路や高速道路でも言うまでもなくまったく問題ない。
スイッチを押すと19秒後、後ろのスペーステクノロジーがガラスドームを持ち上げ、エンジンの上に布製のキャップをかぶせ、夏空が大きく広がった。
とても完璧に、とても速く、あなたは雲の中のわずかな隙間を利用することができ、私のように、ブラックフォレストを楽しむことができる。
このタルガ ヘリテージエディションは美味しい。
まるでケーキの上のチェリーのようなヘリテージ エディションとして。
テクニカルデータ: ポルシェ911タルガ4Sヘリテージ
● エンジン: 6気筒ツインターボ ボクサーエンジン、リア縦置き ● 排気量: 2981cc ● 最高出力: 450PS@6500pm ● 最大トルク: 550Nm@2300rpm ● 駆動方式: 全輪駆動、8速PDK ● 最高速度: 304km/h ● 0-100km/h加速: 3.6秒 ● 全長×全幅×全高: 4519×1852×1299mm • 乾燥重量: 1675kg • ラゲッジコンパートメント容量: 132リットル ● 燃費: 10.1km/ℓ ● CO2排出量: 227g/km ● 価格: 178,607ユーロ(約2,250万円)より
Text: Stefan Voswinkel
Photo: Porsche AG