人気のキャンピングカーインテリアレイアウト フェイストゥフェイスシーティングアレンジ 18台

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フェイストゥフェイスシーティングアレンジを備えたモーターホーム×18台

今やわが国でも大流行の兆し!
トレンドのフェイストゥフェイスレイアウト。
18台の流行のインテリアを備えた移動式ホーム。今や多くのモーターホームメーカーがレイアウトの快適性を追求している。その中でも特に快適な座り心地を追求している、そんな18台の様々なモデルをご紹介。

フェイストゥフェイス。

それが、モーターホームの座席のデザインにおける新しいトレンドだ。
そしてそれは、ベンチが向かい合って配置されたフロアは、居心地の良い雰囲気を醸し出し、広々とした空間と快適さを提供してくれるから、不思議でもなんでもない。
むしろ当然の成り行きだ。
また、ほとんどのモデルではベンチをベルトシートに変えることができるので、ラウンジは実用的でもある。
フェイストゥフェイスシーティングアレンジメントと後部のクイーンベッドの組み合わせは、今や国際的にも人気が高まりつつある。

モーターホ-ムの新しいトレンドはフェイストゥフェイスシーティングアレンジメントだ。
カルタゴ(Carthago)やエトルスコ(Etrusco)のような一部のメーカーは、ラウンジ付きの独立したフロアプランしか提供していないが、デスレフス(Dethleffs)、ラピード(Rapido)、LMCのような他のメーカーは完全にこの傾向を実用化し、いくつかのフロアプランとモデルで対面式の座席を備えたインテリアを提供している。
シャウソン(Chausson)にいたっては、このようなラウンジを備えたモデルを圧倒的に多く提供している。
以下に最新の対面式(フェイストゥフェイス)シーティングを装備したモーターホームを紹介する。
じっくりと楽しんでほしい。

アドリア ソニック(Adria Sonic) S. 710 DC:
ブラックレザールック、クイーンベッド、ホワイトハイグロスフロント。ソニック シュプリーム710 DCは高貴なキャンピングカーだ。
4人の旅行者は、座席の上にある折り畳み式ベッドのおかげで眠るスペースはちゃんと確保されている。
フィアット デュカートをベースに作られているソニックは、94,899ユーロ(約1,200万円)から始まる。
その見返りに、モーターホームは、シルバーグレーメタリックの塗装、AL-KO製のハイフレームシャーシ、167リットルの冷蔵庫、オーブン、アルドからの温水暖房を兼ね備えている。
Photo: Adria

ブルストナー デルフィン(Bürstner Delfin) T 680 G:
アイデアの中には、それを復活させなければならないほど優れたものもある。ブルストナーは、成功を収めたデルフィン モデルで同様のことを行い、シリーズを復活させた。オマージュとして、クラシックなエクステリアデザインのハーモニーラインが5モデルも用意されている。
シトロエン ジャンパーをベースに仕立て上げられたT 680 Gのベーシックバージョンは54,690ユーロ(約690万円)の費用がかかる。
Photo: BÜRSTNER GMBH & CO. KG

カルタゴ チック(Carthago chic) I 5.3 QB SL:
モーターホームの老舗、カルタゴもこの流れに乗って、シックなc-lineシリーズに対面式の座席群を備えたバージョンを提供している。
全長7.79メートル、クイーンベッドとリフトベッドの4つの寝台を備えたこの車は、車両総重量4.25トンで、AL-KOローフレームシャシーを搭載したフィアット デュカートをベースに仕立て上げられている。
I 5.3 QB SLは101,990ユーロ(約1,2900万円)からで、標準装備で、運転席・助手席エアバッグ、トラクションプラス、暖房付き二重床、暖房付きXXLサイズガレージ、パノラミックルーフハッチ、さらにはコーヒーマシン用のリフトまで付いている。
Photo: Carthago Motorhome Construction GmbH

シャウソン チタニウム(Chausson Titanium)720:
「スマートラウンジ」とは、ショウソンが言うところの、進行方向に対して直角に設置されたシートエレメントが互いに向かい合っている状態のことだ。チタニウム720では、子供たちは後部の2段ベッドで快適に眠ることができる。
親御さんたちはワインを飲みながら夜のリラックスタイムを過ごし、後にラウンジの上にある折りたたみ式のベッドで眠ることができるようになっている。
チタニウムの特別モデルは57,290ユーロ(約725万円)からで、すでにフォードのオートマチックトルクコンバーター、電動ドアミラー、クルーズコントロール、リアビューカメラ、Bluetoothラジオ、レザーステアリングホイールなどが装備されている。
Photo: TRIGANO VDL – Chausson

デスレフス(Dethleffs)T 6757 DBL C:
リア、リフトベッドのフロントと座席グループと、7 メートル未満の長さの車にこのすべてが備わっている。
ベーシックバージョンは51.299ユーロ(約650万円)から。
Photo: Dethleffs GmbH & Co. KG

エトルスコ(Etrusco)T 7400 QBC:
セミインテグレーテッドモデルは、温かみのあるコーヒー色とクリーム色を基調としたおなじみのエレガントなデザインとなっている。
エトルスコのリアにクイーンベッド、フロントに折りたたみ式ベッドを備えたT 7400 QBCは、対面式の座席も備えた唯一のモデルだ。
イタリアンな魅力を備えたこのキャンピングカーは、わずか46799ユーロ(約590万円)から購入できる。
標準装備はかなり少ない代わりに、全長7.40メートルのモーターホームは、たっぷりとした居住空間と、おいしいパスタ料理を作るための大きなキッチンを備えている。
Photo: Sven Krieger

ユーラ コントゥーラ(Eura Contura)760 EF:
一体型の2つの縦長ソファには4人が座れるスペースがある。
運転席と助手席にはさらに2人分のスペースがある。
3点ベルト付きの折りたたみ式シートも2つ、ソファから取り出せるようになっている。
運転席側の真後ろにはキッチン、助手席側には冷蔵庫、シャワー、後部にはベッドがあり、2人分のスペースが確保されている。
したがって、コントゥーラ760 EFはカップルに最適だ。
価格は79,990ユーロ(約1,000万円)から。
Photo: Hardy Mutschler / Studio Super Plus / AUTO BILD

フランキア(Frankia)F-Line 890 GD:
華やかなフランキアの巨大な座席エリアは、おそらく自宅にある多くのソファよりも大きい。タンデムアクスルのベーシックバージョンの値札には、122,900ユーロ(約1,550万円)というやや高価な価格が書かれている。その分購入客にはさまざまな特典が用意されている。
運転席と助手席のエアバッグ、AL-KO低フレームシャーシ、連続的な、加熱された二重床、2つのボディバッテリー、などなど。
Photo: Frankia-GP GmbH

ハイマーTクラスS 695(Hymer T-Class S 695):
会議、ビデオ会議、または単にリラックスするために。
快適でエレガントな座席群を備えたTクラスSは、様々な要件に対応できるように装備されている。
クイーンベッドで寝て、独立したウェットルームでシャワーを浴びる。
高貴なインテリアとともに、メルセデスのパワーユニットを駆動する。
7.39メートルの長さのセミインテグレーテッド(半統合)モデルは63,990ユーロ(約810万円)から始まる。
同じ価格で、ハイマーは、リビングエリアにツインベッドを備えたTクラスS 685バリアントも提供している。
Photo: Hymer GmbH & Co. KG

クナウス バンTIプラス700LF(Knaus Van TI Plus 700 LF):
MAN TGEをベースにしたセミインテグレーテッドキャンピングカーは、対面式の座席群だけでなく、丸みを帯びた布張りのコーナーで寄り添えるようになっている。
バンTIには、運転席・助手席エアバッグ、緊急ブレーキアシスト、マルチコリジョンブレーキ、さらにはリアアクスルにデュアルチャンネルエアサスペンションまですでに装備されている。
全長6.74メートルのクナウスは、70,990ユーロ(約900万円)から購入可能だ。
Photo: Sven Krieger

ライカ コスモ509L(Laika Kosmo 509L):
イタリア人は、ダークブラウンとライトクリーム色のインテリアデザインが好きで、そのほとんどが室内装飾品用カバーで覆われている。
ライカ509Lの居心地の良い対面式ラウンジは、車輪のついた居心地の良いアパートメントに変身する。
このバージョンは55,990ユーロ(約710万円)から用意されている。
運転席・助手席エアバッグ、暖房付きガレージ、2.13メートルのヘッドルーム、140リットルの冷蔵庫も装備されている。
Photo: LAIKA CARAVANS s.p.a

LMCエレメントT 758 G(LMC Element T 758 G):
クッションの色に関しては賛否両論あったが、それ以外の点では、全員が同意した。
エレメントは、縦長のシングルベッドと風通しの良いインテリアを備えた洗練されたモバイルだ。
56,790ユーロ(約720万円)の基本価格には、運転席・助手席エアバッグ、デイタイムランニングライト、エクストラワイドボディドアがすでに含まれている。
Photo: Bernd Hanselmann

モビールヴェッタ クロッサーP86(Mobilvetta Krosser P86):
この半統合型車両はモビールヴェッタのラインナップ船団に新しく登場したバージョンだ。
ブランドの典型的なヨットのデザインのクロッサーには、3つのバージョンがある。
モデルP86(縦長シングルベッド)とP90(クイーンズベッド、両方とも67,990ユーロ=約860万円から)は、対面式の座席グループを備えている。
これには温水タンク、二重床、電動ステップが付いている。
顧客はリクエストに応じて、折り畳み式ベッドを予約することもできる。
Photo: SEA Società Europea Autocaravan S.p.A

ニースマン+ビショフ Sムーブ6.9 Q(Niesmann+Bischoff Smove 6.9 Q):
モデル名に加えられた「Q」は、クイーンズベットを意味するものではない。
代わりにSムーブ6.9 Qは、後部に大きな横向きベッドを備えている。
価格は80,920ユーロ(約1,020万円)から用意されている。
標準装備には、パノラマフロントフードやヒーター付きダブルフロアなどがある。
さらに豪華さを求める人には、「アルト」と「フレア」シリーズがお勧め。
一部のモデルでは「Face to face」の愛称で親しまれている。
Photo: Niesmann+Bischoff GmbH

ピローテP 696 D(Pilote P 696 D):
モデル名のPはパシフィックシリーズのPである。
このような名前が付いていると、旅への欲求がすべて自ずと湧いてくるのではないだろうか。
フランスのメーカーの696 Dのバリアントは、一貫して2人用に設計されている。
自発的な訪問者は、記録的に長い対向座席群(1.90メートル!)から作られた「緊急用ベッド」で満足しなければならない。
フランス人がトレンディなラウンジを好むことはすでに知られている。
ピローテには、半統合型や統合型のモデルも多数ラインナップされている。
価格は、48,600ユーロ(約615万円)から。
Photo: Pilote

ラピード856 F(Rapido 856 F):
6.79メートルという短い全長にもかかわらず、新しいラピード856 Fは広々としていて明るい。
後部のクイーンベッドは、スライドドアで広々としたデザインのリビングエリアと分離することさえできる。
統合モデルの価格は67,300ユーロ(約850万円)から。
このフランスのメーカーは期待を裏切らず、対面式の座席群を備えた多くのレイアウトを提供している。
Photo: RAPIDO motorhomes

リモール エヴォ66プラス(Rimor Evo 66 Plus):
カプチーノ、居心地の良い対面式ラウンジ、ヒノキに縁取られたトスカーナの丘の絶景。そんな場所にはやはりモーターホームが一番だ。
この66プラスの全長は7.33メートル。
価格は45,593ユーロ(約575万円)から。
電動で高さ調節可能なクイーンベッド、折りたたみ式ベッド、141リットルの冷蔵庫、独立したシャワールームが装備されている。
シックなスカイビューはオプションだ。
Photo: LUANO CAMP S.r.l.

ローラー チーム グランデュカ(Roller Team Granduca):
グランデュカは、58,890ユーロ(約745万円)から利用可能だ。
リフトベッドを含む。
リアガレージのローディングシルは特に巧妙にできている。
これにより、大旅行の荷造りが楽になった。
19センチの高さのダブルフロアには、688リットルの荷物を積載することができる。ハイライト:グランデュカにはレインフォレストシャワーまで付いている。
セミインテグレーテッドモデルは、同価格でクイーンベッド付きの267TLも用意されている。
「クロノス」や「ゼフィーロ」シリーズには、対面式ラウンジを備えたレイアウトも多数用意されている。
Photo: Trigano S.p.A.

しっかし、いろいろ種類があるもんだ、と思いながら一台一台インテリアの違いなどをじっくり見ていたら、これは何かに近いな、と思い始めた。
どの車もそれぞれに魅力的で、実際に乗ってみたいし、見てみたい。
そしておそらく写真と実物との間にはちょっとした違いや、写真では気が付かなかった部分もいっぱいあるのだろう。
それにしても、たくさんあるんだなぁ、楽しく迷っちゃうようなこの気持ちは、なにかに似ている…。

いったいこの既視感みたいな気持ちは何かと思ったら、住宅展示場で、違うようで似ているようで、でもやっぱり違うような家を立て続けに見ているような、あの感覚だった。
どれもなかなか良さそうで、快適そうで、次のを見るたびに、やっぱりこっちのほうがいいかなぁ、とか優柔不断の繰り返しをするあの感覚、それがこのキャンパーの内装18台イッセイ比較を見ながら感じた気持ちである。

あくまでも個人的にではあるが、ベスト3を選ぶのであれば(個人的な趣味、ですよ、個人的な。あくまで)。

フランキア890GD・・・、高いだけのことはあってゆったり一番快適そう。どうせ夢を見るのなら、ドカンとこういう大きいの乗ってみたい。

モビールヴェッタ クロッサーP86・・・、内容を考えれば割安な価格(上記のフランキアの約半額である)にもかかわらず、クッションふわふわでいい感じ。内装も木目多用(合板でしょうけれど)で優しい感じです。
  
シャウソン チタニウム720・・・、内装がクリーンで気持ちよさそう。シンプル&カジュアルな感じで解放感、高い感じです。移動オフィスにするならこれかも。

という3台を選んでみたが、どの車も名前が難しく、画面をスクロールするたびに、いったいなにがどれでどういう名前だったか思い出せなくて困った。
そういう意味でも、あとでどの家がどんな内装だったのか、つい混乱してしまう住宅展示場と全く同じ感覚なのである。
 

Text: Jenny Zeume
加筆:大林晃平