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【フレンチクラシック】魅力的なフランス製クラシックカー×10台 全てリーズナブルな価格なのでお金があったら全部買いたい!マジで(笑)

2024年6月15日

シトロエン アカディアーヌ(1978~1986): 602cc、31馬力
アカディアーヌは、2-CVの後継者ディアーヌをベースにしており、当時はジャガイモやセメントなどをほぼ時速100キロで配達することができた。(笑)

大林晃平: ディアーヌでさえ珍車なのに、アカディアーヌはもう絶滅種。とはいっても普通の2CVとの違いは角目風ライトの埋め込まれたフロントグリル周辺とフェンダー、ドアなど外観部分だけでメカニズム的には2CVと同一なはずなので、どうしてもアカディアーヌが欲しい人は、フランスに行く→アカディアーヌを血眼になって探す → 探して見つかったら、「ボディの型をとってFRPで再現しディアーヌに移植したいので、数か月貸してバラさせてシルブプレ」とオーナーを説得し採寸、という手順を踏むべき。そのためにも日仏学院の日常フランス語会話コースに行くべきだが、その前にベースモデルとなる車、探さなくっちゃ・・・。

プジョー504 V6クーペ(1978~1983): 2664cc、144馬力
セルジオ ピニンファリーナ自身がデザインしたクーペ(コンバーチブルも)。エンジンは、プジョー、ルノー、ボルボがそれぞれのトップモデルのために共同開発したものだった。ちなみに、1974年から1977年にかけての136馬力のV6モデルも、大幅な値上げがされている。

大林晃平: 代々プジョーの上級モデルには、こういう豪奢な2ドアクーペがちゃんとあった。最近では406にも実に美しいピニンファリーナデザインのモデルがあったし、その前からもずっとクーペがあった。だからプジョー=実用バリバリの自動車ということは絶対になく、実はエレガントなモデルも必ずラインナップにはあったことを忘れてはならない。でも今、504V6クーペが欲しくとも、そもそもの504がほぼ流通していないことを考えると購入のハードルはものすごく高い。
一番可能性の高いのは、504クーペを所有しているオーナーを口説き落とし(めちゃくちゃ大変そう・・・)譲ってもらうことだが、申し訳ないことに私は504クーペを所有している方はおろか、見たこともありません。お力になれずすいません。
もちろん令和6年5月現在、流通している個体はありませんでした。

シトロエンBX GTI 16V(1989~1992): 1891cc、147馬力
リアウイング、より太いバンパー、アルミホイール、最高速度215km/h。シトロエンBXのボンネットに16バルブエンジンが搭載され、リアにGTIのラベルが貼られたとき・・・それは他でもない穏やかなフランス人の発言だった。シトロエンBXは貴重なクラシックカーになるだろう。

大林晃平: 今までの人生で所有した中で、一番記憶に残っていて、もう一度乗るのなら、迷うことなくこのBX。僕は所有したのは16TRSのオートマチックサンルーフ付きという一台だったが、乗るたびに感動するソフトなシートと乗り心地。クイックだがとにかくまっすぐ走る圧倒的な直進性。アンダーパワーは言うまでもないが、そんなことどうしたと断言して、地平の彼方まで走り続けることのできるハイドロニューマチックの、まごうかたなきシトロエン。お願いだから、こういうシトロエン、もう一度作ってもらえないものだろうか・・・。
なお令和6年5月現在、シトロエンBXの日本における中古車価格はだいたい100~200万円程度。なかなかお手頃価格なような気もするが、そろそろパーツが手に入らなくなってきているので迂闊に手を出すことはご注意ください。

ルノー トゥインゴ(1993~1996): 1239cc、54馬力
トゥインゴ・・・。数年前、フラッグ・ディーラーでパンクしたタイヤの上に立っていた車じゃないですか?一夜にして価値が上がった。もし買うなら、折りたたみ式ルーフとブレーキサーボ付きのものを買ってください。そして、フロントアクスルビームに錆びがないか注意してください。

大林晃平: 個人的に思い出がいっぱい詰まっている初代トゥインゴ。このミントグリーンの写真を見るたびに、胸が締め付けられるほどの気持ちになり、思い出の数々がよみがえってしまう・・・。そんなトゥインゴも登場から30年余りが経過し、ネオクラシックとなっていることに軽いショックを受けるが、このデザインに古さは一切感じられないし、内装のチャーミングなことは今の大半のフランス車に爪の垢を煎じて飲ませたいほど。パトリック ルケマンはやっぱり天才だったと思う。
令和6年5月現在、日本でも数台の初代トゥインゴは流通しているが、年式を問わずだいたい100万円以下というのが一般的なようである。
それから上記の文章でキャンバストップを勧めているが、雨漏り必須だし、そろそろキャンバストップのパーツそのものの供給もビミョーなので、覚悟をして買うことが必要。覚悟して買うのならもちろん止めませんし、逆に背中押してあげたい。

プジョー205 CTI(1986~1989): 1569cc、103馬力
フランスの軽さ、イタリアのピニンファリーナによる製造。スポーティなGTIのコンバーチブルヴァージョンは、ドライビングを楽しむための最高の要素を備えている。カーブを愛する活発な遊び相手であり、車重が軽いおかげで路上でも生き生きとしている。その価値は、2017年からほぼ倍増している!

大林晃平: この頃のプジョーといえばやっぱり205が筆頭に登場する。魅力的で街乗りでベストともいえるボディデザインとサイズ。こういうクルマこそ、私たちのようなそろそろ高齢者になってきた人間には、懐メロのように心に響くのである。
CTIももちろん魅力的だが、やはりネックとなるのは幌のメンテナンスだろう。だが幌のアフターパーツは意外と入手しやすいと聞くし、万一ダメになったら専門の業者(日本にもちゃんとある)が採寸し、一品製作も無理ではないので、なんとかなる(もちろんそれだけの対価は必要だが、例えばメルセデスベンツR129 SLのような複雑怪奇な油圧メカニズムはないので、そういう意味では目の玉が飛び出るほどの請求書は来ない、はず)。
令和6年5月現在、日本におけるCTIの中古車流通価格は150万~200万円くらい。BX同様、パーツの入手は難しくはなっているが、BXよりもハイドロニューマチックの心配が要らない分、楽かも・・・( ^ω^)・・・。

Text: AUTO BILD
Photo: AUTO BILD Montage