細部まで愛情を込めて改良し、更に進化したフォルクスワーゲンの新型「ゴルフ GTI クラブスポーツ」の全て!
2024年6月13日
フォルクスワーゲン ゴルフ GTI クラブスポーツ(Volkswagen Golf GTI Clubsport):細部まで愛情を込めて改良されたことがわかる。新しいデザインディテール、新しいマルチメディア、さらに進化したクラブスポーツのファーストチェック!
子供たちよ、時の経つのは早いものだ。「VWゴルフ」が誕生して50年。そして、ゴルフのナンバー8はさらに5年、「GTI」は4年前から存在している。どちらもすでにフェイスリフトを終えており、今度は「GTIクラブスポーツ」の番だ。
フロントでは、幅の狭いヘッドライトが採用され、マトリックスLEDが追加料金で使用できるようになった。VWのロゴも点灯する。ハニカム構造を持つ典型的なクラブスポーツのバンパーは新しく、内側に走るアイスホッケーのスティックのような形状のウィング(社内ではホッケースティックと呼ばれることも多い)が印象的だ。スポイラー、グリル、オールラウンドアプリケーションはハイグロスブラックで統一されている。
「クラブスポーツ」のサイドには、赤とクロームでスリムな「GTI」の文字があしらわれている。19インチの「クイーンズタウン」アロイホイールは追加料金で購入可能で、伝説的なアルファの文字盤を彷彿とさせる。サイドスカートもハイグロス仕上げとなり、クラブスポーツ特有のフォイル加工も変更されている。
リアでは、「クラブスポーツ」に新しいLEDテールライト、細いオープンバーの大型ルーフスポイラー(GTIのスポイラーは小さくクローズド)、小型ディフューザーが装備された。アクラポヴィッチ製のチタニウム製スポーツエキゾーストシステムは有料。パネルと塗装面もハイグロス仕上げで、「GTI」は常にマットブラック。
コックピットの独立型タッチスクリーンは12.9インチサイズとなり、グラフィックとメニュー構造は新しくなった。そして、伝説的に不向きとされてきたセンサーフィールド(タッチスライダー)にはイルミネーションが施された。
愛情を込めてデザインされたグラフィックの計器クラスター
デジタルインストルメントクラスターは10.2インチ。ステアリングホイールは一部パーフォレーテッドレザーを使用し、ツボを押さえた本物のボタンが装備されている。
ただし、カーボンインレイは別料金。赤く脈動するスターターボタンは、いいディテールだ。赤のステッチ、ステンレススチール製のペダルキャップ、30色から選べるアンビエントライトなど、フォークロア調のアイテムも充実している。
技術的には、2.0リッターTSI(EA888)は変わらず、LK3 evo4として第4世代となり、「クラブスポーツ」では従来通り300馬力、最大トルク400Nmを発揮する。エンジンマネージメントとブースト圧は再チューンされている。
VWはリフレッシュされたGTIクラブスポーツの価格をまだ秘密にしている
VWはまた、プログレッシブステアリング、電子制御フロントアクスルディファレンシャルロック、ドライビングダイナミクスマネージャーを含むサスペンションセットアップを見直し、再設計した。
「GTIクラブスポーツ」の市場導入は2024年10月で、VWは価格についてまだ話したがらなかった。いずれにせよ、265馬力となった「ゴルフGTI」は44,505ユーロ(約755万円)から購入できる。クラブスポーツはもう少し高くなるだろう。
結論:
「GTIクラブスポーツ」は、ボディワークやテクノロジーに大きな変更を加えることなく、フェイスリフトが施された。デザインは細部まで愛情を込めて作り込まれ、物議を醸したマルチメディアも改善された。どんな走りを見せてくれるのか、今から楽しみだ。
Text: Dirk Branke
Photo: Volkswagen AG