角張ったルックスを備えた新型ハイブリッドクロスオーバー「ルノー シンビオズ」登場!
2024年5月20日
ルノー シンビオズ(Renault Symbioz):角張ったルックスが魅力的なルノーの新しいハイブリッドクロスオーバー「シンビオズ」の全情報!
ルノーは「キャプチャー」と「オーストラル」の間を埋める「シンビオズ」を発表した。この名前聞き覚えがある?その通り。ルノーはすでに2017年にこの名前のコンセプトカーを展開している。その名前はやはりクルマと家の共生を意味し、完全電気駆動や自律走行といった機能が盛り込まれていた。製品化にあたっては、ハイブリッド駆動で、特別な自律走行機能はないファミリークロスオーバーとして開発された。
価格:ベース価格はキャプチャーとオーストラルの間になるはず
「ルノー シンビオズ」は2024年9月に発売され、価格は「キャプチャー」と「オーストラル」の間、つまり34,000ユーロ(約570万円)程度になる見込みだ。
デザイン: シンビオズの多くのコーナーとエッジ
外見上、「シンビオズ」は「キャプチャー」と「オーストラル」の中間に位置するSUVだ。全長4.41メートル、全幅1.80メートル、全高1.57メートルで、やや「キャプチャー」寄りだ。また、「シンビオズ」のサイドラインは実際よりもかなり細長く、車体が長く見える。
シャープな印象のフロントフェイスは、ルノーがブランドフェイスを廃止したという意味ではなく、単にブランドフェイスがより強調されているだけである。リヤドアの後ろのサイドウィンドウのラインはシャープで、Dピラーへと繋がっている。
リアでは、デザイン要素を追加する代わりに明確なエッジがあり、新しいリアライトはメスの刃のように中央に向かって先細りになっている。ルノーは最も実用的なクロスオーバーを念頭に置いていたのだ。実用性といえば、コンパクトなサイズにもかかわらず、トランクは少なくとも492リットル入る。リアシートのベンチを前方に押し出せば(キャプチャーと同様、最大16センチまで押し出せる)、624リットルになる。
サイズ
- 全長: 4,413mm
- 全幅: 1,797mm
- 全高: 1,575mm
- ホイールベース: 2,638mm
- ラゲッジコンパートメント容量: 492~1,582リットル
パワーユニット:143馬力のフルハイブリッドのみ
「シンビオズ」は速く走るために作られたのではなく、経済的な走りを重視している。それを可能にするのが、グループのラインナップにある最高出力143馬力の1.6リッターフルハイブリッドだ。当初は他のエンジンの選択肢はないが、後日追加される可能性はある。
テクニカルデータ
- パワーユニット: 4気筒、フロント横置き+電動モーター
- 排気量: 1,598cc
- 出力: 105kW(143PS)
- 最大トルク: 250Nm
- 駆動方式: 前輪駆動、マルチモード自動変速機
- 燃費: 21.2km/ℓ
- 車両重量: 約1,500kg
装備:シンビオズにもアンドロイドインフォテイメントを搭載
キャプチャーより大きいとはいえ、シンビオズの後席は広くはない。シートを後ろまで押し込めば、膝が前席に当たることもなく、ずっと快適だが、シートを前に押し出すと、背の高い人は後ろに座りたがらなくなる。
ただし、ルーフラインがやや平坦なため、他のモデルがより風通しが良い分、ヘッドルームは少し損なわれている。しかし、光がたっぷり差し込む「ソーラーベイ」と呼ばれるパノラミックルーフは別料金で利用可能で、ローラーブラインドなしで、電動で暗くすることができるため、使い勝手はいい。
コックピットに話を移そう。「シンビオズ」は基本的に「キャプチャー」と共有している。ルノーの新型車の常として、アンドロイドオートモーティブインフォテインメントシステムが接続性を確保し、スマートフォンとの接続がなくてもグーグルマップ、プレイストア、スポティファイなどのサービスが利用できる。
もちろん、自分の携帯電話を車に接続することもできる。システムはスムーズに作動し、操作も簡単だ。さらに、速度制限警告システムなどの煩わしいアラーム信号は、ボタンを押すだけで簡単に解除でき、メニューを探し回る手間もない。
結論:
角張った、シャープな、コンパクト。「ルノー シンビオズ」は、「キャプチャー」と「オーストラル」の間のギャップを埋める。日常生活で家族とクルマの完璧な共生を実現できるかどうかは、まだわからない。
Text: Sebastian Friemel
Photo: Groupe Renault