【このポロ クーペGTなんぼ？】このVWポロは32年落ちだが実質的には新車だ 走行距離は驚異の716km！その値段は？
2024年5月15日
VW ポロ クーペGT（1992）: 32年前のVWポロGTの新車。このVWポロは32年落ちだが、実質的には新車。スピードメーターは驚異の716kmを示している。現在、このタイムカプセルは売りに出されている。そして、それだけの値段がついたのだ！
「VWポロ86C」は大量生産されている。1981年から1994年の間に、第2世代の小型車が約170万台製造された。その大半は使い古され、「ゴルフ」の弟分は次第に街角から姿を消していった。しかし、特別な「ポロ86C」も存在する。最近オランダで売りに出されたこの個体のように！
「ポロ86C」は、昔も今も初心者に人気の車である。経済的で信頼性が高く、維持費も安い。その結果、多くの「ポロ」が使い古され、修理しても採算が合わなくなるまで乗られた。170万台が製造され、希少な特別モデルが愛好家向けに販売された。
ミントコンディションのポロ86Cは入手困難
しかし、初代モデルが40年以上経過しているのに対し、今年は「ポロ86C」でさえ正式にクラシックカーとなる。もちろん、オリジナルで未使用のモデルなど残っているはずはない。
だが、オランダのディーラー”Oldenzaal Classic”がつい最近、その傑出した一台を出品したのだった。ダークレッドの「VW ポロ クーペGT」は、ほとんど運転されたことのないタイムカプセルであり、32年経った現在でもほぼ新車同様のコンディションを保っている。
この「ポロ」のコレクターズアイテムの歴史は、完全に記録されている。このハッチバッククーペは、1992年4月25日にポルトガルのポルトで初登録されたが、その後ほとんど運転されることなく納屋に保管され、数十年後にようやく発見された。したがって、このポロは正真正銘のタイムカプセルなのである。
32年間で716kmの走行距離
最初の登録から32年後、このポロの走行距離は驚異の716kmを示している。引き揚げられた後、「ポロ」は販売のために慎重かつ丁寧に点検整備されたが、すべてが手つかずのオリジナルの状態のまま残された。タイヤや塗装から内装に至るまで、この「ポロ」は1992年に納車された当時のままだ。今でも新車のような匂いさえする。
この走行距離で、この小さなポロが無事故であることは言うまでもない。もちろん、鍵と書類はすべて揃っており、新しいオーナーに渡される。オリジナルのポルトガルのナンバープレート「66-95-AG」も付いている。
このユニークなコンディションの「ポロ」が、主にコレクター向けであることは明らかだ。”Oldenzaal Classic”は広告の中で、このポロは理論的にはすぐに運転できる状態だが、まだ32年前のオリジナルのタイヤを履いており、75馬力のパワフルな1.3リッター4気筒エンジンも長い年月を経てオーバーホールが必要だと明言している。
ポロの価格は19,950ユーロ（約335万円）
このタイムカプセルは19,950ユーロ（約335万円）で売りに出された。というより、この記事を書いている間に、この金額をテーブルに載せる用意のあるVWマニアが明らかに見つかったのだ。”Oldenzaal Classic”は、このポロのタイムカプセルはあっという間に売れてしまったと説明した。「VWポロ86C」は大量生産されたが、この「ポロ」は特別なものなのだ。
Text: Jan Götze
Photo: Oldenzaal Classic
