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2024 SUPER GT第2戦 FUJI GT 3HOURS RACE Niterra MOTUL Z 高星 明誠 / 三宅 淳組が2位スタートから逆転勝利!8万人のファンとともに盛り上がる

2024年5月8日

2024 AUTOBACS SUPER GT Rd.2『FUJI GT 3HOURS RACEの決勝レースが、5月4日に富士スピードウェイ(1周4,563m×3時間)で行われた。

富士山の下、絶好の晴天に恵まれたこのレースには予選、決勝2日間で88,400人の入場者数を記録した。レースはGT500クラス2位スタートの#3 Niterra MOTUL Z が見事1コーナーでトップのマシンを抜き去り、後続をぐいぐい引き離すペースで走り続け、見事なパフォーマンスを見せ圧勝!GT300クラスは#88 JLOC Lamborghini GT3 小暮 卓史 / 元嶋 佑弥 がポールトゥウィンを果たし、見事勝利を飾った。

88,000人以上の観客で埋め尽くされたスタンド

GT500はZが好調

GT500はスタート直後の1コーナーを予選2位スタートの#3 Niterra MOTUL Zが、ポールスタートの#17 Astemo CIVIC TYPE R-GTを見事パス。その後トップクラスは大きな順位変動はなくレースは進行していくが、23周目に#23 MOTUL AUTECH ZがTGRコーナーで#17をパスし2位に浮上。これでZのワンツー体制となる。今回のレースは2回のピットイン義務があり、スタートから約50分後の30周目に各チーム続々と1回目のピットインを行う。

3番手を走る#17はその後34周目にピットインし、給油とタイヤ交換を行った。2番手を走っていた#23は38周目にピットインを行いピットアウトしたが、#17が2位に返り咲く展開に。その後トップの#3は40周目にピットイン。ペースの良い#3はフレッシュタイヤでペースを上げ独走状態に入る。

Zのワンツーに貢献した#23 MOTUL AUTECH Z 千代 勝正 / ロニー.クインタレッリ

その後、レースは2時間が経過して72周目に入ると、各チーム2回目のピットインを続々と行う。上位チームは2番手#17が74周目にピットインを行うがタイヤ交換にもたつき痛恨のタイムロス。上位が2回目のピットインする中で#23と#8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTに先行を許して4位に転落してしまう。

トップを快走する#3は75周目に2度目のピット作業を行い、マージンを保ちつつコースインに成功をする。#17は周回を重ねる毎に着実に3位を走る#8に追い付いて行き、その後、約20周にも及ぶ熱いバトルを展開して、バトルは#8に群牌が上がったかに思えた残り時間10分で突然#8がミッショントラブルなのかスローダウン、ピットインを余儀なくされ万事休す。

大健闘の上3位となった#17 Astemo CIVIC TYPE R-GT(左)と20周に渡るバトルを制したかと思われたが無念のマシントラブルで後退を余儀なくされた#8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT

その後、大きな事故やアクシデントもなく無事に3時間が経過し、#3 Niterra MOTUL Z 高星明誠 / 三宅淳詞が見事逆転勝利を手にした。2位は#23 MOTUL AUTECH Z 千代勝正 / ロニー・クインタレッリが入り、NISMO Zのワンツーフィニッシュとなり、3位には#17 Astemo CIVIC TYPE R-GT 塚越広大 / 太田格之進となったが、後半を受け持って走った太田は何とも悔しい表情を見せていた。

GT500の表彰台は赤に染まった

GT500ポイント圏内リザルト
1位 #3 Niterra MOTUL Z 高星 明誠 / 三宅 淳詞
2位 #23 MOTUL AUTECH Z 千代 勝正 / ロニー.クインタレッリ
3位 #17 Astemo CIVIC TYPE R-GT
4位 #36 au TOM’S GR Supra 坪井 翔 / 山下 健太
5位 #38 KeePer CERUMO GR Supra 石浦 宏明 / 大湯 都史樹
6位 #12 MARELLI IMPUL Z 平峰 一貴 / B.バゲット
7位 #100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT 山本 尚貴 / 牧野 任祐
8位 #14 ENEOS X PRIME GR Supra 大嶋 和也 / 福住 仁嶺
9位 #39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra 関口 雄飛 / 中山 雄一
10位 #19 WedsSport ADVAN GR Supra

GT300クラスはランボルギーニが好調な滑り出し

GT300クラスはポールスタートの#No.88 JLOC Lamborghini GT3がトップのまま1コーナーをクリア。各車クリーンに1コーナーをクリアして行く。その後#88は後続を圧倒するハイペースで周回を重ね2番手とのギャップをどんどん広げていく。

見事ポールトゥウィンを飾った#88 JLOC Lamborghini GT3 小暮 卓史 / 元嶋 佑弥

GT300クラスにも2回のピットイン義務があり、各チームの戦略の見どころだ。ピットインを引っ張るチームもあったが、各チームとも1回目のピットインが終えた時点でトップはポールスタートからマージンを保っていた#88。続く2位には、なんとタイヤ無交換作戦で13番手スタートから順位を上げてきた#31 apr LC500h GTだ。

3位スタートから見事2位入賞を果たした#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R 佐々木 大樹 / J.P.デ・オリベイラ

その後、2番手の#31に順位を一つ落とした#4 グッドスマイル 初音ミク AMGが迫る。その後方には4番手スタートだった#65 LEON PYRAMID AMGと10位スタートだった#52 Green Brave GR Supra GTも迫る展開に。その後、1回目のピットインを早めに済ませた上位争の#31,#4,#52の各チームが続々と2度目のピットインを行ったが、1回目のピットインでタイヤ交換をした#52は、この2回目のピットインでタイヤ無交換の作戦に出た。

10位スタートからタイヤ無交換作戦等で3位をゲットした#52 Green Brave GR Supra GT 吉田 広樹 / 野中 誠太(左)と開幕戦でマシンが間に合わず、今回が初登場となった#11 GAINER TANAX Z 富田 竜一郎 / 石川 京侍は残念ながら完走ならず

トップを快走する#88は残り1時間のタイミングでマージンを保ったままピットアウトし、2番手に約18秒のタイム差でそのままゴールし見事ポールトゥウィンを飾った。その後方には#52、#4、#56と続いていたが、#56が#4、#52をパスし2位まで浮上。3位は#4のプッシュを守り切った#52が見事入賞を果たした。

GT300の表彰台は真っ白

GT300ポイント圏内リザルト
1位 #88 JLOC Lamborghini GT3 小暮 卓史 / 元嶋 佑弥
2位 #56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R 佐々木 大樹 / J.P.デ・オリベイラ
3位 #52 埼玉トヨペット Green Brave 吉田広樹/野中 誠太
4位 #4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口 信輝 / 片岡 龍也
5位 #31 apr LC500h GT 小高 一斗 / 中村 仁
6位 #2 muta Racing GR86 GT 堤 優威 / 平良 響
7位 #18 UPGARAGE NSX GT3 小林 崇志 / 小出 峻 / 三井 優介
8位 #87 METALIVE S Lamborghini GT3 松浦 孝亮 / 坂口 夏月
9位 #45 PONOS FERRARI 296 K.コッツォリーノ / リル・ワドゥー
10位 #62 HELM MOTORSPORTS GT-R 平手 晃平 / 平木 湧也 / 平木 玲次

決勝日のスペシャルステージにてDJ Kooとスペシャルライブを行った荻野目洋子

次戦のSUPER GT第3戦は三重県の鈴鹿サーキットにて6/1〜2でこちらも3時間レースとして開催される。
誰もが予想できない、激しいバトルが繰り広げられる国内最高峰のレース「SUPER GT」を是非とも生で観に来て欲しい。

Photo/Text:Hisao Sakakibara

【筆者の紹介】
Hisao sakakibara
モータスポーツフォトグラファー。レーシングカー好きが高じて、サーキット通いに明け暮れる。モータスポーツの撮影取材を始めて25年のベテランフォトグラファー。