1. ホーム
  2. スポーツカー
  3. 誕生から70年!アメリカンマッスルカーの雄「シボレー コルベット Z06」EU仕様でも速かった!

誕生から70年!アメリカンマッスルカーの雄「シボレー コルベット Z06」EU仕様でも速かった!

2024年5月11日

シボレー コルベットZ06(Chevrolet Corvette Z06):新世界のディーノ、シボレー コルベット Z06をテスト。NA5.5リッターV8を搭載するシボレー コルベット Z06は、ヨーロッパでも絶対的にエキゾチックだ。EU仕様でも速い。

恐竜?アメリカンマッスルカーの象徴は、すでに70歳を迎えている。しかし、多くの恐竜が絶滅した一方で、「コルベット」はミッドシップスポーツカーとして復活を遂げた。コルベット初のスポーティバージョン「Z06」のスーパーラップ計測を兼ねたテスト。

慣れが必要なステアリングホイール、パイロットを中心に作られたコックピット、シンプルな操作性。

伝統あるスポーツカーのニューバージョンに対する前評判は高かった。そして、正直なところ、私たちは「Z06」を待ち望んでいた。現在最もスポーティな「コルベット」は、上質な要素を欠いているわけではないが、できることがまったくできないのではないかと疑心暗鬼だ。

高回転域でのV8サウンド

とにかく残念なのが、米国仕様の680馬力に対して、EU仕様のガソリンパティキュレートフィルターのせいで、645馬力にパワーダウンを余儀なくされたV8である。アメリカの「Z06」はセンターマフラーから咆哮するが、この国のフィルターは「C8スティングレー」のような左右出しのマフラーに変更されているが、高回転域では素晴らしいサウンドを奏でてくれるのは、せめてもの救いだ。

オリジナルのセンター出しマフラーはご覧のような左右出しに変更されている。Z06の車幅は10mm広い。

テスト中、このミッドエンジンフラウンダーのシャシーには終始関心させられた。田舎道でも高速道路でも、ほとんどリラックスして走ることができると同時に、センセーショナルなトラクションと正確さ、そして繊細なステアリングは称賛もので、18mのパイロンレーンをスラローム走行した際には81.1km/hでベストカーの2位を獲得した。

サーキットでは、史上最強のV8エンジンを使い切ることができた。ファットなエアロパッケージとワイドなリヤにスティッキーな345ミシュランパイロットスポーツカップ2 R ZPタイヤを装着したマシンは、高いコーナリング特性と素晴らしいフィーリングをもたらす。非常に正確で、繊細なリアクションは、まるでC8-Rレーシングカーのようだ。そして、アメリカンマッスルカーはトップタイムでラウジッツリンクサーキットを制した!

結論:
「Z06」で、コルベットは伝説的な耐久レーサーの片鱗を見せ、トップタイムで飾ることに大成功した。

Text: Ralf Kund
Photo: Lena Willgalis / AUTO BILD