【中古車チェック】長距離走行の才能とスポーティなルックスを両立させたいなら「アウディ A5 スポーツバック(F5)」がおすすめ?
2024年4月28日
アウディA5スポーツバック:長距離走行の才能とスポーティなルックスを両立させたいなら、アウディA5(F5)がおすすめだ。最大450馬力の中古車もある。
中古のアウディは、スポーティか快適かを問わず、バーゲンハンターにとって常に一見の価値がある。「アウディA5スポーツバック」の場合、その両方が可能だ。走行距離が多くても大丈夫なら、小型車レベルの価格を期待できる。その好例が、ブレーメン近郊のギュム/ボッケルにあるオートハウスが販売する、この立派なカラー、マラソンメタリックの「アウディA5スポーツバック」だ。
6年前、このスポーティなクーペサルーンの価格は、中程度の追加装備を含めて43,560ユーロ(約720万円)だった。13万8,784kmを走った現在、技術的に密接に関連する「アウディA4サルーン」に代わる、よりエレガントなこのクルマの価格は、人気が高く1万7,380ユーロ(約288万円)にとどまっている。2代目「アウディA5(F5)」は2017年春からデリバリーされた。「A5スポーツバック」の4ドアボディの上質な印象は、6年経った今でもポジティブだ。仕上がりと素材の選択に関しては、インゴルシュタットのブランドはほとんど負けることがない。
低いルーフラインとフレームレスのサイドウインドウを持つボディ形状は、4ドアクーペを思わせる。とはいえ、4席とも比較的快適だ。大きなテールゲートは実用的な価値が高く、大きく開くのでトランクルームへの積み込みが容易である。また、アウディは「A5」に2ドアクーペとコンバーチブルを設定した。2019年秋には微妙なモデルチェンジが行われ、技術的なアップデートが施されたほか、フロントマスクが目に見えて変更された。
駆動システムの選択肢は豊富
A5の大きな魅力は、駆動システムや装備の豊富さだ。ユーロ6排出ガス技術は一般的に標準装備されている。私たちが試乗した150馬力の「2.0TDI(2018年末からは35TDI)」は、経済性の点でも高得点だ。その他のバリエーション(2.0 TDI;40 TDI)では、同じ基本エンジンが最高204馬力を発揮する。もちろん、スポーツカーのような動力性能は期待できないが、日常的な使用には十分すぎるエンジンだ。回転数の高い2リッターターボガソリンエンジン(EA888)は、さらに食いつきがいい。長年のオイル消費の問題を解決し、構成によって150~265馬力を発揮する。
「3.0 TDI(45 TDIおよび50 TDI、218~286馬力)」は、堅牢で洗練されており、同時に経済的だ。ハイパフォーマンス版の「S5」はクワトロ全輪駆動で、年式にもよるが、341~354馬力のディーゼルエンジンと354馬力の3リッターTFSI S5ガソリンエンジンだ。450馬力のV6ツインターボを搭載する「RS5」はさらに高性能で、0から100km/hまで3.9秒で駆け抜け、最高速度は290km/hだ。
装備オプションも同様に多岐にわたる:アウディは、ベースモデルに加えて、スポーツラインとデザインライン、Sラインスポーツパッケージ、アウディデザインセレクションを用意した。大径リム、レザーシート、本物のカーボンファイバートリムアクセント、アルカンターラ、ピアノラッカーなど、「A5」は高級車であり、高価になる。
A5の豪華なインテリア
A5に標準装備されている「MMIインフォテインメントシステム」のディスプレイは7インチ。回転式プッシュボタンとタッチパネルによる操作は実用的で、高速コンピュータと論理的なディスプレイを備えたナビゲーションソリューション(オプション)や、音の良いBluetoothハンズフリーシステムも充実している。アウディドライブセレクトのプロファイル選択などの車両機能もサポートされている。アウディコネクトによる有料のデジタル付加価値サービスも利用可能だ。
デンマークの高級オーディオブランド、バング&オルフセンのサウンドシステムにより、「A5スポーツバック」の車内はまるでコンサートホールのようだ:750ワット以上の出力を持つ16チャンネルのDSPアンプが19個のスピーカーをドライブする。残念ながら、DAB+ラジオとスマートフォンの統合には追加料金がかかる。
「A5」は長距離走行がとても快適なクルマだ。走行距離が長く、アクスルベアリングに問題がないとは限らないが、取材した個体はガタつきもなく良好だった。クワトロはより快適なドライブコンセプトだ。アウディは2年間の新車保証(オプションで延長可能)、3年間の塗装保証、12年間の錆びに対する保証を提供する。
結論:
美しく、しっかりしていて、パワフルなエンジンを搭載している。アウディA5は、理性と感情のバランスをうまくとっている。残念ながら、購入と維持にはそれなりにお金がかかる。
Text: Lars Jakumeit
Photo: Tom Salt / AUTO BILD