公道走行可能なKTMの新型「X-Bow GT-XR」はミッドシップ5気筒で後輪駆動で500馬力のレーシングカー
2024年5月5日
KTM X-Bow GT-XR:オーストリアのKTMは公道走行可能な本物のレーシングカー「X-Bow GT-XR」を作り上げた。スーパーラップ担当のギド ナウマンが「X-Bow GT-XR」と2週間を共にした。
ABTとKTMの共通点は?どちらもGT2レーシングカーをロードカーに改造した。そしてどちらもインゴルシュタット(アウディ)のクルマをベースにしている。
最高の2023年:KTM X-Bow GT-XR
KTMは昨年、スーパーテストのために2週間私を訪ねてくれた。外も中もカーボンむき出しのバットモービルか、地球外生命体といったところか。そして、エンジンに点火したときは、その爆音に度肝を抜いた。取り外し可能なステアリングホイールを握り、4点式シートベルトを締めると、自分がレーシングカーに座っていることに気づく。ル・マンでハイパーカーを運転するのと同じ感覚に違いない。
リヤの5気筒エンジンが楽しい
「KTM X-Bow GT-XR」は田舎道や高速道路では、礼儀正しく、前に進む。ただ、うるさいし、ミラーディスプレイにはほとんど何も見えない。リアの5気筒エンジンは楽しいがエキサイティングというほどではない。
「KTM X-Bow GT-XR」はレーストラックにふさわしい。そして、ザクセンリンクサーキットで実に見事な走りを見せた。とはいえ、ラップタイムはこのルックスから想像されるものとはかけ離れている。そう、もっと速く、もっと日常使いに適したクルマが、安く手に入るのだ。我々はこの生き物を祝福する 。「ありがとう、神のご加護を!」親愛なるKTMのメーカー、ピーラーとトランケンポルツよ。
結論:
縦型ワイパーを見れば、これはレーシングカーであることは明らかだ。
Text: Guido Naumann
Photo: Ronald Sassen / AUTO BILD