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新型メルセデス「EQS」の航続距離は800km超!驚くほど便利になってSクラスよりもドライバーズカーだ

2024年5月10日

EQSにショーファー機能が追加

マッサージシート、シートヒーター、ベンチレーションはこのクラスでは標準装備。前席にはラウンジスタイルのシートと、ややスポーティなシートの2種類が用意される。

ショーファー機能のおかげで、EQSのリアスペースは広くなった。

3,868ユーロ(約65万円)の追加料金で、リアコンフォートプラスパッケージがさらに豪華になった。ボタンひとつで助手席が自動的に前方に移動し、厚めのパッド入りリアシートの背もたれは最大38度までリクライニング可能。リアスクリーンでテトリスゲームをしている間、傾斜した前席の背もたれにある空間に足を置くことができる。「EQS」は決して「Sクラス」より劣っているわけではない!

運転席ドア前の小さなフラップは、EQSのワイパー液を補充するためのもの。

EQSのためにカスタマイズされた香りと特別な機能

大型のHEPAフィルターがバクテリアやウイルスなどの汚れを乗員から遠ざける。「EQS」には独自のインテリアフレグランスが搭載されている。「EQS」はまた、乗員がリラックスできるようにデザインされたサウンドスケープ(森林の澄んだ音、海の音、夏の雨の音)を流す。パワーナップ機能は、ドライバーと助手席乗員が「EQS」の中で仮眠をとりやすいように設計されている。

ストレスのない駐車のために、「EQS」はスマートフォンを使って、あるいは法律で許可されている場合には、完全に自律的に駐車スペースに入ることができる。「EQS」にはエアサスペンションとリアアクスルステアリングが標準装備され、最大10.9mのターニングサークルを実現している。

ドライビングテスト:EQS 580は驚くほど軽快な走り

AUTO BILDはAMGの下のトップモデル、「EQS 580 4MATIC」に試乗した。所見:「EQS」の走りはスムーズで、遊び心に満ちている。リアアクスルの舵角は10度で、2.5トンの重量級がカーブを軽々と駆け抜け、メルセデスの855Nmの推力は印象的で、常に主導権を握っている。

EQSがあれば、すべてが他のどこよりも少しパワフルで、速く、静かだ。

走行性能はあらゆる状況において驚異的だ。その最大290kWのエネルギー回生(ブレーキ時のエネルギー回収)は見事なものだ。エアサスペンションは、実績のある「Sクラス」のシャシーコンポーネントに依存している。重量のある「EQS 580」は、驚くほど安定し、フルで、パワフルで、サスペンションは敏感だが曇りはない。これによって、この電気自動車は「Sクラス」と比較して真のドライバーズカーとなっている。「メルセデスEQS」は電気自動車の新しいベンチマークだ。技術的に卓越し、壮大なデザインと印象的な走行性能を備えている。

ドライビング:EQS 450+は非常に効率的

「メルセデスEQS」のステアリングを握ると、隣人たちにむなしい首相のジェスチャーで挨拶したくなる。全輪駆動を持たない「450+」のベーシックバージョンは、リムジンのような外観をしているが、その効率はわずかに隠されている。

実際には常に400kmの走行が可能

大容量バッテリーは有用な航続距離を提供する。ワイルドなドライビングスタイルであっても、実際に400kmを走行できる。冷静なドライバーであれば、航続距離を500~600kmまで伸ばすことは容易である。

テスト:EQS 580 4MATICに親指を立てる

今回のテストでは、AMGトリートメントなしの最もパワフルな「EQS」がとても気に入った。電気駆動はパワフルで、パワーは細かくコントロールでき、充電時間も短い。この電動サルーンの安全性は高く、急ハンドルを切っても予測可能で、しっかりしたブレーキ、快適なステアリング、小回りが利く。快適性とコネクテッドカーのカテゴリーでは満点だ。ただ、価格だけは非常に高価だ。
テストスコア: 2+

結論:
よりエレガントなフロントのアップライトスターは、エレガントな「EQS」によく似合う。装備も充実し、追加コストなしで航続距離も伸びている。問題はベース価格の高さで、「メルセデスEQS」はこのために今後も苦戦を強いられるのではないかと懸念している。

フォトギャラリー: メルセデスEQS

Text: Peter R. Fischer, Dirk Branke, Jan Götze and Sebastian Friemel
Photo: Mercedes-Benz AG