新着ニュース メルセデスVクラスのEVモデル EQV受注開始 その価格は?

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メルセデスEQV(2020): 価格、航続距離、バッテリー

ベンツVクラスのEVバージョン、EQVは、同じくらいパワフルな通常のディーゼルVクラスよりも1万ユーロ高いという。電動Vクラスは異なる全長の2バージョンを市場に投入する。その新着情報。

電動バージョンのメルセデスVクラス、EQVの受注が開始された。
全長5.14メートルバージョンのEQVの購入価格は70,631ユーロ(約882万円)から、5.37メートルバージョンは71,501ユーロ(約893万円)からとなっている。
もっとも小さい全長4.9メールバージョンの価格は保留されている。
ベースとなっている装備は「アバンギャルド」イクイップメントだ。
このことは、ベースモデルのEQVが、似たような装備の後輪駆動190馬力ディーゼルVクラス(60,772ユーロ=約759万円)より1万ユーロ(約125万円)以上高いことを意味する。

EQVの航続距離は418km

どちらのEQVバージョンにも同じパワーユニットが搭載されている。
フロントアクスルに備わった204馬力電動モーターから、362Nmの最大トルクが生み出される。
最高速度は航続距離を稼ぐために140km/hで自主規制されている。
しかし、追加料金を払えば、最高速度をもう20km/hアップさせることはできるようにはなっている。
航続距離は全長の短いバージョンで、418km、長いバージョンはそれより約1km短いだけとのこと。
パワーストーレッジは90kWhの容量を有し、急速充電ステーションを使えば、45分間で80%の充電が可能だ。

4年間のメンテナンスパッケージ

価格には、点検作業時の作業員の費用や、16万キロまたは8年間のバッテリー保証などの付いた4年間の「メンテナンスパッケージ」が含まれている。
また、「メルセデス ミー(Mercedes me)」のリモートサービスとナビゲーションサービスが3年間付いている。
これにより、例えば搭乗前にリモートでエアコンのスイッチを入れたり、充電ストップを含むルートを選択したりすることができるようになっている。

他のメルセデスベンツ「EQ」シリーズにくらべると、ピープルムーバーであるミニバンのEQVは、ベースになったメルセデスベンツVクラスとほとんど変わらないアピアランスを持っている。おそらく車に興味のない人が見たら見分けがつかないだろうし、この車がEVかどうかを見分けることはできないだろう(まあ、一般の人で車に興味のない人には、それが電気自動車だろうが、ガソリンやディーゼルモデルだろうがどうでもいいことかもしれないが)。
でもそれは本質的なこととは関係ないし、EQVの価格を高くさせないためであれば良いことだと思う。というのは、こういうメルセデスベンツVクラスのようなピープルムーバーのミニバンは、会社やホテルの送迎とか、空港と街とを往復するための自動車として使われることも多いためで、そういう用途には実は電気自動車は適しているのではないだろうか。
不特定の場所で、どのような条件で使用されるのかが判別しにくい一般ユーザーが使用する車よりも、営業するための自動車としてのほうが走行条件や走行距離が把握しやすい自動車にこそ電気自動車はより適していると言えよう。そしてそういうジャンルの車の中でも、メルセデスベンツというブランドイメージは有利に働くだろうし、その分野においても世界最古(プジョーのほうが古いという節もあるが…)の自動車メーカーとして矜持を見せて欲しい。

Text: Katharina Berndt
加筆:大林晃平