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ジャガーI-PACEフェイスリフト(2020): プラグインハイブリッド、E-SUV

ジャガー「I-Pace」がついにパワー(電源)ソケットで高速化。モデルアップグレードにより、ジャガーI-PACEは三相充電にも対応する。そしてインフォテインメントも改善された。

ジャガーはI-PACEをパワーアップさせ、最大の技術的弱点をついに解消した。
単相充電の代わりに、交流電源のオンボード充電器のおかげで、三相充電も可能になったのである。
それにより90kWhのバッテリーは8.6時間後に充電され、航続距離は最大470km。
もちろん、50kWの充電ステーションではそれよりも格段に速く、2時間で「満タンにする」ことができる。

走行性能は変わらず、0-100km/h加速は4.8秒、最高速度は200km/h。さらに、デザイン面でも、モデルのアップグレードの過程でほとんど変更されていない。
いくつかの新しいボディカラーと、ラジエーターグリルの変更がある程度だ。
室内では、新しいリアシートが40:20:40の比率で分割できるようになっている。
実用的なのは、新しくなって改良された360度カメラと、イヴォークでおなじみのリアビューミラー「クリアサイト」だ。リアウィンドウから覗くことができない場合、ミラーはルーフ上のカメラを使用しており、操縦時に非常に便利だ。
また、イギリス車はインフォテイメントも改良され、ついに高速化された。新しいインフォテインメントシステム「Pivi Pro」は、バッファーバッテリーと高速プロセッサーのおかげで、運転席に座ればすぐに使用できるようになっている。

ドライビングパフォーマンスは変わらない。0-100km/h加速は4.8秒、最高速度は200km/hのままだ。

ジャガーは「I-PACE」を細部まで改良している

また、上部10インチ、下部5インチのタッチスクリーンは、より高いコネクティビティと、情報をひと目で確認できる優れた操作性を兼ね備えている。
グラフィック、特にナビゲーションシステムのグラフィックは、現在のスマートフォンの「ルック&フィール」を踏襲している。
3Dマップは、2本の指でズームインまたはズームアウトしたり、移動したりできるようになっている。

さらに恒久的にインストールされたE-SIMを介して、4Gの速度で車輛からそのままデータは通信され、システムはインターネットからデータを取得できる。初年度はこれが無料だ。
つまり、安定したインターネット接続があれば、ストリーミングサービス、リアルタイムの交通情報、地図の更新が可能となる。
乗客全員が快適に過ごせるように、空調システムは4つのゾーンに分かれており、新型では微粒子フィルターシステムも備わっていて、これはアレルギーのある人にとっては特に有効だ。何よりも、車内に入る前にアレルゲンや微粒子を取り除くことができるからだ。

もっとも重要な進化は充電スピードだ。しかし、インフォテインメントもモデルメンテナンスの面で真価している。

付加価値税が16%に引き下げられたおかげで、ジャガーI-PACEは2020年7月から12月末まで、75,352ユーロ(約941万円)から77,300ユーロ(約966万円)で販売されることになった。
これには、最初の3年間または10万キロ走行時のサービス費用も含まれている。

Text: Wolfgang Gomoll
Photo: Jaguar Land Rover