【このプジョーRCZなんぼ?】というか、そもそもこのRCZ 16Vターボってなんだったっけ? スタイリッシュなプジョークーペ?
2024年4月4日
プジョーRCZ 16Vターボ(2011)。滑らかなラインとパワフルなターボエンジンが印象的なプジョーRCZ。2011年モデルがeBayで、11,500ユーロ(約185万円)で売りに出されている。
プジョーは2010年秋に「RCZ」を発表した。このクーペは、「プジョー308」をベースにしている。2015年まで、「プジョーRCZ」はドイツで顧客を探し、「アウディTT」、「ポルシェ ケイマン」、「日産370Z」などの領土で密猟した。
2011年製の「プジョーRCZ 16Vターボ」がeBayで11,500ユーロ(約185万円)で販売されている。
現在のオーナーは、この車を手つかずの無事故車だと宣伝している。ボンネットの下には、156馬力)のターボガソリンエンジンが搭載されている。スピードメーターは走行距離89,000kmを示している。
クーペには運転席、助手席、サイドエアバッグなどが装備されている。このプジョーは、アルミニウム製ルーフアーチ(グロスブラック)、クロームメッキのラジエーターグリル、エキゾーストトリム、アルミホイール、ボディカラーに塗装されたバンパーで外観を飾っている。
インテリアでは、デュアルゾーンエアコンディショナー、レザースポーツシート、SOSボタン付きプジョーコネクトボックス(緊急通報装置)、レザースポーツステアリングホイールなどが装備されている。
AUTO BILDのテストによる加速値も印象的で、0-100km/h加速7.8秒は、このパフォーマンスクラスでは立派な値である。
大林晃平:
「プジョーRCZ」が生まれてからもう15年も経つのかぁ・・・と改めて思う。「プジョーRCZ」は当時の「308」をベースに開発され(コンセプトモデルの時は正直に?「308RCZ」という正式名称を持っていた)、生産も含めてオーストリアのグラーツにあるマグナシュタイアが担当した。ということはフランス車ではなく、オーストリア車なのだが、今やこういう風に開発も生産もマグナシュタイアやコンチネンタルやボッシュに委託(丸投げ)する例は多く、メルセデス・ベンツ ゲレンデヴァーゲンは有名な例だし、BMWのいくつかのモデルなどもそうだ。
「プジョーRCZ」はプジョーとしては初めて「ゼロ」をはさんだネーミング、(106だとか205とか405とか504)を捨て、「RCZ」というローマ字3文字だけの名前を与えられて2010年に生産が開始された。
開発陣の頭の中に「アウディTT」があったことはもう間違いなく、バブルルーフのアーチ部分などを見ると、あれにしたかったのだなぁという思いを自然と抱いてしまう。
そんな「RCZ」だが、日本に導入された当時、数々のメディアの評価は、乗り心地が悪い、オートマチックトランスミッションがバカ、なんだかよくわからない、などなど実に辛辣で、プジョーが大好きな僕も、これは選ばないなぁという(申し訳ない)一台であった。
後期モデルでは乗り心地の悪さはかなり改良されたと聞くが、結局2015年に30台のファイナルエディションファイナルエディションが日本で発売されて終了となった。
令和6年3月22日現在、日本では81台(けっこう多い)の中古車が流通中。程度にもよるが100万円から150万円もあれば購入できる。個人的には直4ターボディーゼルエンジン(6MT)のモデルが希望だが、残念ながら日本には未導入だ。
Text: Thomas Arndt
Photo: catkarlo / eBay