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アプリ売りのオジさん彷徨記 Vol.33 お宝発見ツアーIN群馬編 Part2

2024年4月13日

今週は群馬へ入り、昨年からお付き合いの始まった「ポルシェセンター髙崎前橋」へ、フォローアップにお邪魔しました。こちらのディーラーグループは、群馬県内と栃木でポルシェビジネスを展開しているだけでなく、群馬県内では他のブランドを複数多店舗で展開する、大きなディーラーグループです。

ショールーム2階に上がって発見したキッズコーナー。レーシングコースを模したマットの演出は、幼児期からの英才教育に役立つだろうし、多くの子供達もポルシェファナティックへの道を歩むこと間違いなし。殆んどのディーラーが設置するキッズコーナーだけど、そこはポルシェ、ブランド価値に合わせた演出が心憎い。

広々した2階のラウンジを見回すと、オーナーが喜びそうなカフェコーナー。カウンターに座って、美味しいコーヒーを飲める日が来るとイイなあ、と思わせる設え。カウンター上のジオラマっぽい演出も素敵で、この辺りはグループ・オーナーのセンスが光るのでしょう。外に用意された驚きのテラス席、春や秋などいい季節になったら、待ち時間に座っているだけで気持ち良さそうだ。

左)広々したラウンジ 右)カフェコーナー
左)カーディーラーの施設でテラス席は珍しい 右)ミニカーだけでなくテクニシャンの人形なども面白い
左)マーチャンダイズを展示する棚も、違いを感じるセンスが秀逸 右)室内側からテラス席を望む

お宝発見その1

さてこのポルシェ、エンジンルームのフードだけで、モデル名が分かる読者は多いでしょうか?(正解は後ほど)
前編では、GT3系やRSまで含めて入庫も在庫も豊富なことを書きましたが、ここまでレアな車種が入庫していることに、驚きを隠せません。誌面や画像で見たこともありますが、ワタシも実物を見るのは初めて。世界中に900台強しか存在しないから、当然ですけどね。外観上では上方排気システムはもちろん、外観や各種パーツ周りでも、色々なモノが普通と違うのが面白い。

この手の車種の入庫が多数あるのはやはり、歴史だけでなく、整備を任せられるテクニシャンがいることも大きな理由でしょう。後述しますが、こちらのお店にはベテランがいらっしゃり、空冷のモデルを含め整備する技術と知識を持つ方々は、この時代たいへん貴重な存在になります。

複数のポルシェセンターがある都市部などでは、テクニシャンの奪い合いもあるとのこと。購入するのみでなく、後々のアフターセールスまで考えるポルシェファナティックがどの位いらっしゃるか?

SUV系のみ所有するオーナーは別としても、944や空冷911も所有したワタシとしては、かなり多いのではと推察します。その証拠にこの髙崎前橋では、北は北海道、南は沖縄まで、最近では奈良から入庫するお客さんもいらっしゃるとのこと。やはり所有してからの整備、もの凄く大事なことですよね。

正解は、918スパイダー。白いボディーにマルティニカラーが似合い過ぎの1台。パーティーに行く時タキシードを着るのに等しいのでは、と思えるカラーリング。高速含めて一般道では、その性能の半分以下しか楽しめないだろうから、おそらくサーキットなどにも出かけて行くのでしょう。何とも羨ましいお話しです。
夕方頃にはワークショップに移動していましたから、オーナーのご要望にお応えし、しっかりと整備されるのでしょう。

店内に飾ってある、2009年から2015年までカレラカップの、スポンサー認定プレート。

お宝発見その2。これはいくらお金を積んでも入手不可

ポルシェでは、クラシックパートナー制度を展開しており、日本には現在、4か所の店舗が登録されています。とは言え全国に4ヶ所では到底足りることは無く、認定ポルシェクラシックテクニシャンと言う制度が始まりました。これは、クラシック専用のトレーニングを受け、合格して初めて取得できる資格です。髙崎前橋には、この認定を受けたベテランが在籍しているので、古いモノからレアなモデルまで様々なポルシェが入ってくるのでしょう。その認定証が憎い演出。73カレラのミニカーと、下に認定プレートのコンビネーション。これを持つテクニシャンはまだ少ないでしょうし、自慢になるはず。素晴らしいですね。
詳しくは(https://www.porsche.com/japan/jp/accessoriesandservice/classic/)まで。

左)73カレラと認定プレート  右)認定テクニシャンの角田さん

もちろん整備も購入も、お問い合わせは下記から。
ポルシェセンター髙崎前橋:https://www.porsche.co.jp/dealers/takasakimaebashi/
370-0071 群馬県高崎市小八木町1519−1
TEL: 027-364-6262

Text&Photo:ナカタ ヒロユキ

【筆者の紹介】
ナカタ ヒロユキ
少年の頃から乗りモノ好きで、輸入車のセールスとしてキャリアをスタートし、インポーターでは法人営業や中古車を含め、様々な営業関係のマーケティングを経験。その後ドイツ系の会社で、業務支援アプリを全国の自動車ディーラーを中心に営業中。ほぼ毎週どこかへ出没するが、時には愛機Buellに跨ったり、料理を楽しんでいる。