文字通りロケット? 3、2、1、ゼロ バキューン! 1000馬力「ブラバス ロケット1000」の凄さとは?
2024年3月10日
BRABUS ROCKET 1000(ブラバス ロケット 1000):史上最強のブラバス 3、2、1 – リフトオフ!ブラバスが新しいロケットを製作。完売する前に打ち上げのリハーサルを行った。
地上管制官からトム少佐へ – 滑走路クリア、離陸準備完了!最新のブラバスのステアリングを握ると、アドレナリンが溢れ出す。なぜなら、この黒い巨体はただのメルセデスではないからだ。1,000馬力(!)を誇るこのハイフライヤーは、4ドア「AMG GT」をベースにしたブラバス史上最強のモデルである。
すでに4ドアモデルをベースに2台のロケットを製作し、あっという間に完売させたブラバスは、今回再び「GT 63 S Eパフォーマンス」に挑み、そのプラグインハイブリッドを活用した。6.1kWhのバッテリーとリアアクスルの電動モーターには手をつけていないが、エンジンのチューンで204馬力と320Nmを上乗せした。そして、立ち上がりはステルス爆撃機のように無音での急加速でパッセンジャーに一瞬の安眠をもたらす。
そして、いつもの強烈な加速はキックダウンで、あるいはステアリングホイールのモードスイッチを回すだけで起こる。アファルターバッハの4リッターの排気量と639馬力、900NmのV8。そして、以前のブラバスのフラッグシップ「ロケット930」は4リッターだけだったが、今度は、4.5リッターをフロントに積み込んで、796馬力、1250Nmの燃焼エンジンにパワーアップした。電動モーターと合わせると、1000馬力、1820Nmという驚異的な数値が記されている。ただし、トランスミッションのコンポーネントを保護するため、トルクは電子的に1,620Nmに制限されている。
0-300km/h加速24秒以下!
電子制御ブレーキがかかっていても、「ロケット」は文字通りロケットのような推進力を発揮する。右ペダルを踏み込むや否や、シートに深く沈み込み、見えない拳が思い切りドライバーの腹を打ち、肺から空気が抜け、GTは地平線に向かってまっしぐら。0から100km/hまで2.6秒、200 km/hまで9.7秒、そして300km/hまで23.9秒!旅客機でさえバックミラーに映らなくなり、あっという間にとても小さくなってしまう!ヒューストン、問題が起きなければいいのだが。
問題など起きるわけがない。なぜなら、ブラバスはエンジンだけでなく、サスペンションやブレーキもチューニングしているからだ。そして第二に、ルール地方であっても、彼らはタイヤと、特に電動モーターに敬意を払っており、最大負荷と速度を考慮したファクトリーが公表した316km/hに完全に満足しているからである。膨大な努力の結果、彼らはおそらくあと数km/hを絞り出すことができただろうが、いずれにせよ2.8トン車用の高速タイヤはどこにもないことに気づいただけだった。
ブラバスがロケット1000を全面改良
新しいエンジンは文字通りロケットの中心であり、税金と組み立てを含めて12万ユーロ(約1,920万円)弱という価格タグは、単一のアイテムとしては最大のものでもある。しかし、テクニカルチューニングにとどめておくようでは、ブラバスはブラバスではない。
カーボンファイバー製のスカートとシル、フロントに275mm幅の21インチタイヤとリアは335mm幅の22インチホイールを覆うスパンデックスシャツのようにシュワルツェネッガーの上腕二頭筋を覆うワイドなフレアホイールアーチ、どの空港でもジェット機の間に駐車スペースを確保するウィングなどだ。オプションリストにはシートの”マスターピース”レザーが6,450ユーロ(約105万円)、レザーカーペットが4,500ユーロ(約72万円)、カーボンファイバー製シフトパドルが1,398ユーロ(約22万円)、カーボンファイバー製コンソールが8,000ユーロ(約130万円)などとなっている。
しかし、ブラバスは、1年以上世界中の宇宙旅行者を悩ませることはないと考えている。なぜなら、ドバイの新しいショールームでワールドプレミアが行われた直後、「ロケット」は用意した25台がすべて販売される可能性が高いからだ。滑走路クリア、離陸の準備は整った!ヒューストン、いくぞ!
結論:
ケープカナベラルもNASAもスペースXも忘れてしまえ。本物の「ロケット」はボットロップのブラバスからやってくる。新しい「ロケット1000」で、彼らはメルセデス&AMGに関して誰よりも優れた方法を知っていることを再び証明した。価格さえそれほど高くなければ・・・。しかし、宇宙への切符に比べれば、50万ドル(約8,000万円)でもまだお買い得だ。
Text: Thomas Geiger
Photo: Brabus