【動画付き】このクルマなんぼ? 17年間道端に放置されていたこのフェラーリ テスタロッサのお値段は?

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フェラーリ テスタロッサ: バーンファインディング(納屋の隅で見つかった)、ダメージ、価格

この忘れ去られたフェラーリ テスタロッサは17年間、路上に放置されていた。しかし、無事に発見され、レスキューされた。そして今、売りに出されている!

これからの冬に向けて、新しいプロジェクトを考えてみませんか?
フェラーリのレストアなどいかがですか?
17年間放置状態だった1987年型テスタロッサを見つけたユーチューバー、「ラタロッサ」さん。今回は、その見つけたフェラーリを売ることになったのだ!

数週間前、イラクで再び発見され、多かれ少なかれリビルトされたフェラーリF40の信じられないような歴史をお伝えしたのをおぼえておいでの方も多いと思う。それは、イギリスのフェラーリ愛好家、スコット チバーズ氏、通称「ラタロッサ」さんが、サダムフセインの息子ウダイのF40を追跡し、ついに見つけたという衝撃のストーリーだった。

※ウダイ フセインのF40のストーリーをご覧になりたい方はこちらをどうぞ。

F40の後にはテスタロッサが続く
F40を研究する過程で、「ラタロッサ」は世界中の忘れ去られた、あるいは正常変化のために置き捨てられたフェラーリについて、多くの手がかりを得てきた。
その中で彼が注目した1台が、この1987年製フェラーリ テスタロッサだ。
その特別な発見は、人口350万人、カリブ海の小さな島、プエルトリコでのことだった。
貴重なフェラーリが17年間もここで朽ち果てていたとは信じがたい。
決定的なヒントは、テスタロッサの所在を突き止めた、インスタグラムアカウント@abandonedcars.puertoricoからもたらされたものだった。

ダッシュボードやドアパネルは劣化がひどく、おそらく再生できないと思うが、シートはまだかなり良い感じだ。

フェラーリ テスタロッサについてのいくつかの一般的な事実: ミッドエンジンのスポーツカー、オリジナルのテスタロッサは1991年までのみ配信されたのに対し、1984年から1992年まで生産された。
その後、1992年から1996年までは、512 TR(1994年まで)とF512M(1996年まで)が続いた。
コレクターの間では、「モノスペッキオ(Monospecchio)」として知られている、運転席側に1つだけ盛り上がったエクステリアミラーを備えた、初期のモデルが特に貴重な存在となっている。
プエルトリコのテスタロッサは1987年モデルで、すでに他の多くのモデル同様、左右に2つのアウトサイドミラーが備わっているが、依然として非常に高価な、クロモドーラ製のセンターロックホイールが装着されている。

これがこのテスタロッサのひどい現状だ

ビデオ「ラタロッサ」では、炎天下の下での17 年間に、伝統的なフェラーリの色「ロッソ コルサ」とインテリアの塗料はほぼはげ落ちていて、新しいペイントジョブは必須だ。しかし、幸運なニュースもある。
ボディパーツの欠損や大きなダメージはなく、フェラーリのエンブレムやテスタロッサのレタリングも残っているからだ。
最大の損傷部分は、フロントエプロンやスプリンター、サイドスカートの傷と、割れたヘッドライトガラスなどだが、いずれも修理、あるいは交換可能であろう。
さらに、ところどころにサビが見て取れるが、ドアを除いて、テスタロッサの主要なボディパーツはほぼすべてアルミ製で、これ以上のサビのダメージはないと思われる。

ホイールは1本2000ユーロ(約25万円)以上かかる

一目見ただけで、運転席側のリアホイールが欠落していることがわかり、テスタロッサはスペアホイールの上に立っていることがわかる。
悪いことに、センターロック式ホイールはもう生産されておらず、フェラーリワールドでも需要が高いため、1本のホイールがあっという間に2000ユーロ(約25万円)以上してしまうのだ。
またインテリアの状態も悪い。
ダンボールでカバーしてあったにもかかわらず、ダッシュボードやドアパネルには太陽の光が強く当たっており、大きな破損が見られる。
さらに、湿気が室内に浸透しているようだ。
一見すると、ダッシュボードやドアパネルとは異なり、レザーシートはまだまだ使えそうだ。

カーペットの下にはスペアのホイール付きタイヤがあり、それによって2000ユーロ(約25万円)が節約できる。

「ラタロッサ」氏は、自分のガレージで自分自身の手でテタロッサ スパイダーをリビルトした経験があるため、おおよそのレストア費用を見積もることができるという。
彼は、ボディパーツの欠品はないと肯定的に評価し、スペアタイヤに交換されたオリジナルのセンターロック式ホイールはフロントのトランクのマットの下にあるのではないかと疑っている。
しかし、シートとステアリング以外の内装は黒一色。さらに、サスペンション、ブレーキなどの項目があるが、彼はそれらに関してはビデオから推定することは非常に困難だと述べている。

このフェラーリはワンオーナーものだ

エンジンに関しては、重要な情報が入ってきたそうだ。
彼が説明しているように、彼はインスタグラムのアカウント、@abandonedcars.puertoricoを介して所有者を見つけ、連絡を取ることができた。ビデオでは、テスタロッサが実際に17年(!)の未使用後に起動する場面を見ることができる。
信じられないと同時に、この行為はすべてのタイミングベルトなどの消耗パーツが少なくとも17年という年をとっているので、非常に危険なことでもある。
少なくとも潜在的な買い手は、今後のレストア作業のことを考えれば、これ以上一番大切なエンジンには勝手に手を触れないで、早く専門家にオーバーホールして欲しいと願っているに違いない。

4.9リッターV12は390馬力を発揮する。そして信じられないことに、依然エンジンは始動する。

これが、所有者がこのテスタロッサのために欲しいと願う金額だ

所有者がこのテスタロッサを売りたいと思っているので、希望価格を提示する。
大事なのは、このテスタロッサが、1987年に新車として購入され、2003年までそれを運転した最初のオーナーのものであったということだ。
つまりワンオーナーのフェラーリだということだ。
この哀れなフェラーリのために、現所有者は、30,000ドル(約330万円)を要求している。
この金額は、高価なようにも聞こえるが、ドイツで最も安いテスタロッサでも、現在、約80,000ユーロ(約1000万円)しており、つまりこのテスタロッサは50,000ユーロ(約625万円)以上安い、破格の値段だ。
プエルトルコからの船賃や税金などを差し引いても、少なくとも40,000ユーロ(約500万円)以上安いはずだ。
そしてその差額はレストア用の資金にまわすことができる。

部品だけでも価値がある

最終的に、レストアをあきらめざるをえなくなったとしても、純正部品の価値が残っている。
テスタロッサの部品は世界中で非常に求められているので、非常に高価なのだ。
新しいオーナーは、最悪の場合、フェラーリを解体して、部品を販売することができる。「ラタロッサ」氏を信じるなら、彼は個々の部品の売買価格を、いくつかの例を挙げて示している。そして、それによって利益を上げることができるとも述べている。
390馬力の4.9リッターV12は、約20,000ユーロ(約250万円)前後で取引され、フロントフードのコストは4000ユーロ(約50万円)、助手席側の側面の部分は、7000ユーロ(約87万円)以上、ドアは2800ユーロ(約35万円)、ミラーは左右2つでほぼ4000ユーロ(約50万円)という値段で売買されており、センターロック式のホイールは1個2000ユーロで、eBay上で取引されている。
ざっと見積っても、これらの部品だけで、軽く30,000ユーロ以上の価値があることを示している。

最後に、残念ながら、このテスタロッサを発掘した本人の「ラタロッサ」氏は、このフェラーリにはこれ以上興味がないことだと、はっきり宣言している。
出荷のための努力と労力は彼にとっては大きすぎるからだ。
また彼はすでに他のプロジェクトを現時点で持っていて、そちらのほうへエネルギーを費やしたいと考えているらしい。
ともあれ、このテスタロッサの新しいオーナーを見つけるためには、できることはするし、協力は惜しまないとも彼は述べている。
どなたか、このテスタロッサを手に入れて、レストアしてみてはいかがだろうか?

15分と少し長いが、ご興味のある方はYouTube動画でお楽しみください。

Text: Jan Goetz
Photo: https://www.instagram.com/p/B94kWwMhBBN/