ドイツ人も?細部にわたって改良された新型「トヨタ ヤリス ハイブリッド」その性能と評価!
2024年2月29日
トヨタ ヤリス ハイブリッド130(2024):細部にわたって改良が施され、ハイブリッド専用車として116馬力と130馬力のニューバリエーションが用意された新型ヤリスにドイツ人も納得!
トヨタは1998年から「ヤリス」を製造しており、現在までに1,000万台以上を売り上げている。4メートルの小型車である「ヤリス」の現行モデルも誕生から4年近くが経過している。しかし、外観にはフェイスリフトの面影はほとんどない。
スペースに関しては何も変わっていない。フロントはかなりゆったりしているが、リアは背の高い人にはかなり窮屈で、どちらもこのクラスの標準的な広さだ。フロントシートはよく成型され、快適な布張りだが、クッションが短かいのが気になる。
クラブではすべてがデジタル化
「クラブトリムレベル(116馬力)」以上では、メータークラスターはフルデジタル化され、サイズは7インチとなった。「スタイルトリムレベル(130馬力)」以上では、テスト車と同じく12.3インチとなる。計器類はレブカウンターを含む3種類のレイアウトで表示でき、いずれも親しみやすい外観で見やすい。
マルチメディア用のタッチスクリーンは、「116 S」バージョンで9インチ、「130馬力」バージョンで10.5インチ。反応も早く、グラフィックも魅力的だが、メニューは必ずしも論理的に整理されているわけではない。
マルチメディアとアシスタンスシステムは無線アップデートが可能で、Apple CarPlayとAndroid Autoはワイヤレスで接続できる。
ハイブリッドシステムはより速くよりダイレクトに
先代モデルでは、72馬力と125馬力の2種類の3気筒ガソリンエンジンを搭載していたが、これらはラインナップから外された。1.5リッターハイブリッドドライブには、従来通り116馬力のものと、テスト車のように130馬力のものの2種類が用意された。トヨタはハイブリッドシステムの改良に余念がない。そして実際、現在第5世代となるこのシステムは、以前よりも少し速く、よりダイレクトにアクセルペダルに反応する。
ハイブリッド車ではいつもそうだが、走らせ、穏やかに加速し、急がない。そうすれば、ゆったりとした旅を楽しむことができる。急ぐ場合は、3気筒ガソリンエンジンがその声を響かせ、負荷がかかるとかなり喉の奥まで響く。
トヨタは安全装備を改良し、フロントカメラとレーダーセンサーを新採用したほか、緊急ブレーキアシスト、アダプティブクルーズコントロール、車線逸脱警報、交通標識認識、8つのエアバッグを標準装備した。
価格は25,500ユーロ(約408万円)から
価格は「コンフォート」装備の116馬力バージョンで25,500ユーロ(約408万円)から。これには、9インチマルチメディア、15インチホイール、電動ウィンドウ、電動&ヒーテッドエクステリアミラー、オートマチックエアコン、リモコン付きセントラルロック、スプリットバックレストなどが含まれる。
トヨタは、130馬力仕様の「スタイル」装備を31,900ユーロ(約510万円)から提供している。これには、シートヒーター、ステアリングヒーター、デュアルゾーンオートエアコン、アンビエント照明、17インチLMホイールが含まれる。試乗車のプレミアエディションは、ヘッドアップディスプレイとJBLサウンドシステム(8スピーカー)付きのスタイルに加え、34,900ユーロ(約558万円)からとなっている。
トヨタ ヤリスのフェイスリフトを初チェック
結論:
トヨタはヤリスを細部にわたって改良してきたが、核となる部分は変わっていない。ハイブリッドもますます良くなっている。
AUTO BILDテストスコア: 2(1~5点までで、最高点は1)
Text: Dirk Branke
Photo: Toyota