ドリフト王者決定戦 ドリフト比較テスト2020 その勝者は?
2020年7月20日
ドリフト比較テスト2020: BMW M4、トヨタ スープラ、メルセデスAMG GT 63S、そしてダッジとスバル
2020年のラテラルドライビング(横走り)の新しいチャンピオンになるのは誰か? 今回は四輪駆動1台と後輪駆動4台から選択。あらゆる粘着力の限界を超えた比較テスト。
この日のユーロスピードウェイ・ラウジッツ(旧称ラウジッツリンク)はドライコンディション、温度計は20度を示し、焦げたゴムの匂いが鼻につき、アスファルトは黒いタイヤの跡で覆われている。
そして再びドリフトの時間がやってきた!
我々はラウジッツで開催される恒例のドリフト比較大会に様々なクルマを招聘した。
そして、数時間をかけて、それらのモデルのドリフト能力をさまざまにテストした。
テストドライバー?
もちろんいつものように、我々はこのテストに著名なドライバーを招待した。
今回はドリフトの絶対的なスペシャリストを招待した。
レッドブル ドリフトブラザーズ(www.redbulldriftbrothers.com)だ。
イリアス&ジョーのホウントウンジ兄弟は、ドイツ語を話す最も成功を収めているドリフターであるだけでなく、ドリフトシリーズKOE(King of Europe)のチャンピオンでもある。
もちろん主催者のグイド ナウマンも再び審査員に名を連ねている。
彼らは以下の質問に答えて点数をつけなければならない。
ドリフトをどのくらいうまく開始することができるか?
不安定な走行状態でのステアリングの挙動は?
力のコントロールは容易か?
四輪駆動はどのように感じられるか?
メルセデスは戦艦AMG GT 63 Sをレースに送り込む
今回集められた5台のモデルは、ドリフト比較テスト2020に立ち向かう。
メルセデスAMGは、前回のドリフト比較テストでも、C63 Sを送り込み、BMW M2コンペティションに勝利している。
2つのメーカーは、ドリフトの優秀性を巡って何年にもわたって確執を続けている。
今回、BMWはM4コンペティションを、メルセデスは639馬力のGT 63 Sを、それぞれに送ってきて、この過酷な比較テストに臨んだ。
日本からの1台は、このドリフトテストの初代王者のスバルBRZだ。
2014年には、BRZの兄弟車であるトヨタ86 GTがビッグドリフトで優勝している。
17年ぶりに新しくなって戻ってきたトヨタ スープラで、日本車がまたトップの座を狙えるかどうかも興味のあるところだ。
アメリカからは、モンスターマッスルカーのダッジ チャレンジャーSRTヘルキャットが参加、王者の座を狙う。
以下、テストの結果は、フォトギャラリーとともにお楽しみください。
【ドリフト比較テスト2020結果】
第5位: スバルBRZ
第5位: スバルBRZ
- ドリフト開始: 4/5ポイント
- ステアリング動作: 3/5ポイント
- 用法・用量: 2/5ポイント
- 遂行動作: 3/5ポイント
- コントロール性: 3/5ポイント
- トータルポイント: 3.0
第4位: ダッジ チャレンジャーSRTヘルキャット
第4位: ダッジ チャレンジャーSRTヘルキャット
- ドリフト開始: 4/5ポイント
- ステアリング動作: 4/5ポイント
- 用法・用量: 3/5ポイント
- 遂行動作: 3/5ポイント
- コントロール性: 3/5ポイント
- トータルポイント: 3.4
過去にドリフト比較テストでアメ車がトップに立つことはなかった。2018年にはコルベットC7が最下位に終わったことさえある。その後、2019年にダッジ チャージャーSRTが登場したが、3位に終わった。そして今、チャレンジャーSRTヘルキャットがスタート地点にいる。クーペは2トンを超える重さだが、727馬力を備えているので、扱いやすいはずだ。
第3位: トヨタGRスープラ
第3位: トヨタGRスープラ3.0
- ドリフト開始: 4/5ポイント
- ステアリング動作: 3/5ポイント
- 用法・用量: 3/5ポイント
- 遂行動作: 4/5ポイント
- コントロール性: 4/5ポイント
- トータルポイント: 3.6
第2位: メルセデスAMG GT 63S
第2位: メルセデスAMG GT 63S 4MATIC+
- ドリフト開始: 4/5ポイント
- ステアリング動作: 4/5ポイント
- 用法・用量: 5/5ポイント
- 遂行動作: 4/5ポイント
- コントロール性: 4/5ポイント
- トータルポイント: 4.2
第1位: BMW M4コンペティション
第1位: BMW M4コンペティション
- ドリフト開始: 5/5ポイント
- ステアリング動作: 5/5ポイント
- 用法・用量: 5/5ポイント
- 遂行動作: 4/5ポイント
- コントロール性: 4/5ポイント
- トータルポイント: 4.6
以上、日本では珍しい、各メーカーのトップスポーツモデルを使っての「ドリフト比較テスト」レポート、楽しんでいただけたでしょうか。
Text: autobild.de
Photo: Ronald Sassen / AUTO BILD