今や貴重なコレクターズアイテム「メルセデス 300CE-24 AMG ワイドボディ」35年前の非常に珍しいカラーコンビネーションのこのC124 AMGは日本から!
2024年2月15日
メルセデス 300 CE-24 AMG ワイドボディ(1989)。このメルセデス C124 AMGワイドボディは本当に高価かもしれない。AMGワイドボディキットを装着したメルセデス300 CE-24 AMGの非常に珍しいカラーコンビネーションが、アメリカでオークションにかけられている。その値段は20万ユーロ(約3,200万円)の大台を突破するのだろうか?
AMGの初期モデルは、コレクターの間で熱狂的な人気を呼んでいる。ある種のモデルには、天文学的な価格がつけられることもある。この希少な「メルセデス300 CE-24 AMGワイドボディ」の目を引くカラーコンビネーションとか?
近年、いわゆるプレマージャーAMGモデルの価格は上昇の一途をたどっている!プレマージャーとは、メルセデスとAMGが合併する前に製造されたクルマのこと。ハンス ヴェルナー アウフレヒトとエルハルト メルヒャーのレシピに従って、アファルターバッハでAMG処理が施されたモデルだ。
「124」、「126」、「201」をベースにしたいわゆるAMGコンプリートカー(2000年代のある時点で、AMGパーツで改造されたものはない)は、今や正真正銘のコレクターズアイテムとなっている。特に米国の顧客は、初期のAMGに極端な価格を支払う傾向がある!
それゆえ、この「メルセデス 300CE-24 AMGワイドボディ」の現オーナーが、アラブ首長国連邦のスペシャリストにこの目を引くクーペをレストアしてもらい、アメリカに輸出したことは驚くにはあたらない。
オリジナルのAMGボディキット
1989年、「メルセデス 300CE-24」は生産状態で日本にデリバリーされた。しかし、最初のオーナーはそれ以上のものを求めた。わずか1,300kmほどしか走っていなかったエレガントな「C124」は、AMGジャパンの手によって生まれ変わった。無地のシグナルレッド(カラーコード568)のクーペは、フレアホイールアーチ、AMGエプロン、角型ツインエキゾーストトリム、スポイラーリップ、17インチの3ピースAMGエアロIIIリムで構成されるワイドボディキットで構成されるパッケージが与えられた。
とはいえ、エンジンは従来通りなので、性能は見た目の残忍さには及ばない。ボンネットの下には、220馬力と265Nmを発揮する標準の直列6気筒エンジン(M104)が搭載されていた。この時、AMGは「124」用に大型エンジンを注文するオプションも用意していた。「SL」の5.0リッターV8(M119)が実際にアファルターバッハで6.0リッターまでボアアップされチューニングされた。原理的には、顧客が十分な資金をテーブルに置きさえすれば、ほとんど何でも可能だったのである。
壮観なインテリア
インテリアも同様で、クーペには再びAMGのトリートメントが施された。ベージュカラーのレザーにレッドのパイピングが施された電動調整式レカロシート(理想的なシートC81)、AMG製ペダルアタッチメント、300km/hまでのスピードメーターを備えたホワイトAMG製メーターなどが装備されている。インテリアのハイライトは、ステアリングコラムトリムおよびダッシュボード上部とカラーコーディネートされたレッドレザーのオリジナル4本スポークAMGステアリングホイールだ。
写真で見る限り、インテリアはベージュとレッドのデュオで、完璧なコンディションだ。このAMGが35年前のモデルで、走行距離が5万kmしかないことを考えれば、なおさらだ。
その際立った印象は、アラブ首長国連邦のメルセデススペシャリストによるレストア作業によるものだ。シグナルレッド(カラーコード568)の塗装に加え、内装もすべてレストアされた。
推定価格はかなりのもの
このコンディションと希少なカラーコンビネーションを持つ「300 CE-24 AMGワイドボディ」は、世界中のコレクターの興味を引くはずだ。しかし、オークションハウスは推定価格を175,000~200,000米ドル(約2,600~3,000万円)に設定しているため、彼らの懐が豊かであることが不可欠だ。
Text: Jan Götze
Photo: Broad Arrow Group, Inc.