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【動画付き】スクープ動画 ひょっとしてフェラーリ812 GTO? フィオラノサーキットでのテスト風景

2020年7月13日

フェラーリのトップモデルにGTOバージョン誕生か? フェラーリ812 GTO/VS: エンジン

フェラーリが「812スーパーファスト」のハードコアバージョンである、812GTOとも呼ぶべき車をフィオラノサーキットでテストしている。最も気になる点は、果たして新しいスペシャルモデルが伝説のGTOという名を冠しているのかどうかだ。

フェラーリが812スーパーファストをさらに高速化!

800馬力、最大トルク718Nmを発揮する6.5リッターV型12気筒エンジンを搭載した812は、スーパーファストの愛称で親しまれている。
スタンディングスタートから100km/hまでは、わずか2.9秒後に到達し、200km/hはわずか7.9秒で通過し、最高340km/hまで加速する。
しかし、フェラーリは現在、この812のさらに高性能なバージョンの開発に取り組んでいる。
そのレシピは決して新しいものではなく、より多くのパワー、軽量化、そして空力の改善と原則通りだ。

超高速812の最初のプロトタイプはすでにフィオラノの道路や社内のテストコースで走行テストを繰り返しているが、今のところ詳細はほとんど明らかになっていない。
ひとつ確かなことは、先代モデルの599 GTOやF12 Tdfと同様に、812のスペシャルモデルも限定生産されるということだ。
インサイダーによれば、それは希少な780馬力F12 Tdf同様に、799台という数字を示唆する。
他からの、未確認情報では、2つのバージョンの次期 812、おそらくクーペとコンバーチブルについてさえも、レポートしている。
フェラーリが昨年の秋に、すでに812 GTSを発表しているのは、既成の事実だ。
しかし、その一方で、599XXのような純粋なレーストラック用のXXバージョンも考えられる。

軽くカモフラージュされたプロトタイプも公道で走行テストをおこなっている

いずれにしても、わずかにカモフラージュされたプロトタイプだけを見ても、詳細などはあまり明らかにならない。そのリアだけがカモフラージュされていて、大きなディフューザーを隠している。
しかし、よく観察してみると、リアフェンダーには、250 GTOやF12 Tdfにすでに採用されている、歴史的な3つのエアベントが採用されている。
さらに、ディフューザーとサイドスカートは、通常の812スーパーファストよりもワンサイズ大きくなっている。
スペシャルモデルの丸みを帯びた新しいホイールが装着されている。
ただし、フェラーリが488ピスタ用に採用しているようなオプションのカーボン製ホイールも考えられる。

リアフェンダーの伝説的な3つのエアベントは、先代F12 Tdfにも見られる。

YouTube上のビデオでは、フィオラノのテストコースでのより高性能バージョンの812の動作を観ることも、エンジンサウンドを聴くこともできる。
ダウンシフトの際のエンジン音は特に特徴的だが、加速時の音は、OPF(ガソリン直噴エンジン車の排気ガスから粒子状物質排出量を削減するためのフィルター)のせいか、ややくぐもった音に聞こえる。
一方で、インテークの音は見事に引き立たされており、この特別モデルが自然吸気エンジンに確実に依存していることを証明している。
おそらく、6.5 リッター V12は860 馬力まで押し上げられるだろう。
同時に、重量が大幅に削減され、空力特性も改善されるはずだ。

812 GTOか812 VSか?

最後にもうひとつ、まだ名前の問題が残っている。
すでに前身のF12 Tdfと488ピスタと伝説のGTOの略語についての憶測は常に付きまとう。
新しいスペシャルモデル812には、伝説のニックネーム「GTO」が、SNS上では、繰り返し使われているが、これは現時点では公式ではない。
これまでのところ、フェラーリ最後のGTOモデルは2010年の599 GTOのままだ。
そして、フェラーリの様々なフォーラムでは、VS(Versione Speciale=スペシャルバージョンの略語)という名前も何度か登場している。
そのため、フェラーリ812 VSと命名される可能性もあるが、現段階では正式名称についての具体的な情報はまだない。
繰り返すが今回の変更ポイントはより多くのパワー、より少ない重量、改善された空力だ。

フェラーリ599 GTOは、これまでのところ伝説の略語「GTO」を与えられた最後のフェラーリだ。

フィオラノサーキットでのテスト風景を、812のサウンドとともに、YouTube動画でどうぞ。

Author: Jan Götze