このクラシックな外観を備えた911(964)タルガ ポルシェF300のお値段は?

1065

ポルシェF300: ポルシェ911、レトロルック、パフォーマンス、オークション

このセンセーショナルな300馬力のレトロタルガがオークションに出品される。
ポルシェ911タルガ(964)をベースにした、チューナー、「Das Triebwerk」社の作ったF300。300馬力のバックデイトモデルがオークションにかけられた!

いわゆる「バックデイト エルファー(Elfer=ポルシェの愛称)」と呼ばれるのは、時代遅れのエクステリアボディの下に現代のテクノロジーが隠されたポルシェのことだ。
そして、そのスターティングポイントは常に同じ。つまり空冷911が再生、再活用されているということである。
このセグメントのパイオニアは、カリフォルニアの会社「シンガー」だが、今回はドイツの西、ヴェストファーレンにあるチューニング会社、「Das Triebwerk DTW GmbH」もこの潮流に乗って、1991年製のポルシェ964カレラ2タルガにFモデルのタルガのクラシックなボディを装着した、「ポルシェF300」を作成した。
しかし、このF300のシートメタルの下にはたくさんのハイテクが備わっている。
オークションプラットフォーム、「Bidaclassics」で、このユニークな車がオークションにかけられる。

300馬力を発揮する3.6リッターボクサーエンジンは、完全に改訂され、性能がアップされている。
ミュンヘンの「マイスターヴェルケ-アウトスポルト(Meisterwerke-Autosport)」社の協力のもと開発されたシングルスロットルバルブシステムや点火システム、完全に新しいファンマニホールドエキゾーストシステムなど、多くの変更が行われている。

1991年製+300馬力の強力なエンジン

5速トランスミッション「G50」は、カレラ2からそのまま引き継がれた。
964のために、ラリーレジェンドのヴァルター ロールと共同で開発された、コンプレッションとリバウンドの段階で調整可能な、ビルシュタイン製のPSS10サスペンションも装着されている。
ヴァルター ロール自身がこのF300を試乗し、サインもしている。
ブレーキキャリパーは、より強力なC4-4ピストンキャリパーに交換されている。
また、ABS、マクファーソンストラット、最新のLEDヘッドライトも搭載されている。

ボディは、1967年から1973年に製造されたクラシックなFモデル「タルガ」をベースにしている。

F300 の価値は 38万ユーロ(約4750万円)

内装も一新された。
ブラウンのナッパレザーとライトブラウンのアルカンターラがインテリアのアクセントとなっている。
5つの丸い計器は、クロームメッキの装飾リングにセットされ、1960年代のコンテンポラリーなグリーンとして映えている。
最新のインフォテイメントも当然搭載されている。
「Porsche Classic」ラジオにはBluetooth、ナビゲーションシステム、ハンズフリーキットが搭載されている。
取り外し可能なサブウーファーが、しっかりとしたサウンドも提供する。

ブラウンのナッパレザーとライトブラウンのアルカンターラがインテリアのトーンを演出している。

電動ウィンドウ、電動高さ調節可能なシート、パワーステアリング、エアコンは、基本的に964から引き継がれたものだ。
オークションプラットフォーム「Bidaclassics」は、F300の価値を38万ユーロ(約4750万円)と見積もっている。
しかし、このF300が「Das Triebwerk」社の最後の「バックデイト964」となることはない。
2020年8月には、F350と呼ばれる2つの新しいプロジェクトが完成し、おそらくそれぞれ50万ユーロ(約6250万円)の価値を備えたものになるだろう。
価格だけを見ればとびきり高価にも思えるが、同様のクルマが相次いで発表され続けているのを考えると、まだまだ購買層は存在しているようである。

Text: Matthias Techau