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アメリカのBMWファンがX3 Mを自作 M3エンジンを搭載した走行距離34万キロのX3の値段は?当てたらえらい!

2024年1月18日

実際には存在しなかったBMW X3 M。それをアメリカのBMWファンが自作した。エンジンとギアボックスはM3(E46)のもので、外観は標準的なもの。このSUVは現在販売中だ!

BMWがSUVの純正Mバージョンを市場に投入するまでに、「X3」は3世代を要した。「X3 M(F97)」は2019年から販売されており、480馬力(コンペティションとしては510馬力)を発揮する。しかし、もし初代「X3」のMモデルがすでにあったとしたら?アメリカのあるチューナーが、その答えを教えてくれた!

2003年から2010年にかけて、マグナ シュタイヤー製の「X3(E83)」は合計60万台以上販売された。最高出力286馬力、最大トルク580Nmの3リッターディーゼル(3.0sd以降xDrive35d)が工場出荷時の最強エンジンだった。ガソリンエンジンでは、272馬力と315Nm(3.0siと後のxDrive30i)が限界だった。このワンオフモデルは、まだ改良の余地があったことを示している!

BMW M3(E46)の直列6気筒エンジン(S54B32)は問題なくX3に搭載できる。K&Nエアフィルターは標準装備ではない。

ボンネットの下の3.2リッター直列6気筒エンジンS54B32は343馬力、365Nm@7900rpmを発揮 、「M3(E46)」をはじめ「Z4 M」にも搭載された。ファンの間では名機とされている。

エンジンはドナー車から

「m3list.com」のウェブサイトに掲載された広告によれば、エンジンは約24,000km前に交換された。エンジンは走行距離22万5000kmのドナー車両から提供されたもので、コンロッド、ベアリング、シェルとバノス(可変カムシャフト調整装置)は換装前に交換または更新されているという。

ステアリングホイールもM3 E46のものだが、だいぶ傷んでいる。

直列6気筒エンジンは6速マニュアルギアボックスと組み合わされ、後輪にのみパワーを伝達する。さらに、新しいマニホールドや触媒コンバーターのないエキゾーストシステムの変更、コイルオーバーサスペンション、ASA製ホイールなど、いくつかの改造が施されている。

X3に装着されたオリジナルのM3ステアリングホイール

インテリアでは、ドライバーはオリジナルの「M3」ステアリングホイールを眺め、ブラックのレザーシートに座る。少なくともエンターテインメントの面では、「X3」を現代風にするために、Apple CarPlayを搭載したシステムが後付けされている。

コンバートされたX3は興味深いプロジェクトだが、価格が高すぎる。ドイツでは、中古のX3(E83)が5,000ユーロ(約80万円)以下で手に入る。

総走行距離が34万3,000km弱という異例の多さは間違いなく特筆すべきであり、ドライブトレインの走行距離が22万5,000kmと多少低くても、1万9,840米ドル(約300万円)という価格はリーズナブルとは言えないレベルだ。

言うまでもなく、ドイツの陸運局であるテュフ(TÜV)は、この自作した「BMW X3 M」をそのまま輸入させることはないだろう。

Text: Jan Götze
Photo: M3List – Marketplace & Community