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スクープ ついに登場 VW T7マチルバンのプロトタイプをキャッチ キャンパーも 最新情報

2020年7月6日

VW T7マルチバン(2021): カリフォルニア、価格、キャディライフ、MQBプラットフォーム

待望のゴルフGTEのパワーと技術を搭載した新型VW T7。新しいVW T7は、開発の最終段階にあるようだ。2021年には、新しいプラットフォームと部分的に電動化されたプラグインハイブリッドモデルとして登場する。これによって、やっとゴルフGTEのプラグインハイブリッドは、真のパワーを発揮することができる。その全情報。

写真はT7マルチバンではなく、完全EVとして登場が予想されるID BUZZ。
Photo: VW AG

➤ 外観
➤ インテリア
➤ パワーユニット/駆動システム
➤ バリアント
➤ 市場ローンチ時期/価格

T7は乗用車の魅力を獲得
T7は、2003年に生産を終了したT4以来、今回ルックス的に最大の飛躍を遂げる可能性が高い。
T7は、ゴルフ8やオール電動モデル、ID.3のデザインを踏襲していて、スリムなヘッドライトとテールライトが、現代的な外観を与えている。
ボディはわずかに長くなり、約6cmフラットになったことで、地下駐車場にも入りやすくなっている。
また、平均燃費も向上し大幅に改善している。
フロントガラスとボンネットはよりフラットになった。そのため、サイドウィンドウを下げるために、三角形の窓を持つ第2のAピラーが必要になっている。
T7は、より近代的で、その先代モデルよりもはるかにモダンな箱型に見える。
言い換えれば、より多くの常用車のような外観を持っている。

狭いヘッドライトは、ID.3からの転用で、新しいのは、フラットなフロントガラスだ。

ID.3からインテリア機能

エクステリアと同様に、コックピットはより乗用車的なものに向かって大きな一歩を踏み出している。
ハンドブレーキレバーが消え、ドライバーは電動パーキングブレーキを使用する。ID.3からは、T7がステアリングホイールの左にあるヘッドライトとフロントガラスの暖房を制御するタッチパッドが転用されている。
オートマチックトランスミッションを搭載したバリアントは、すでに他のVWグループモデルで知られている小さなセレクターノブで操作するようになる。
設定可能なデジタルコックピットは、従来のアナログディスプレイに置き換わるものだ。
インフォテインメントは、ワイヤレススマートフォン用コネクティビティ、直感的な音声アシスタント、多数のオンライン機能を備えたVWの最新バージョンのMIB3システムによって提供される。

ステアリングホイールの左側には、ヘッドライトやフロントガラスのデフロスターを操作するタッチパッドがある。

プラグインハイブリッドで最大245PS

T7はMQBプラットフォームをベースにしたものとなる。これにより、48ボルトの車両用電動システムの使用が可能になる。
ガソリンエンジンとディーゼルエンジンは、おそらくすべてマイルドハイブリッド化されるだろう。
また、おそらくゴルフ8 GTEからパワーユニットを引き継ぐプラグインハイブリッドバージョンも作られるだろう。そこでは、1.4リッターターボシリンダーは電動ドライブとともに、245 馬力と400Nmのトルクを提供する。13キロワットバッテリーが使用されている場合は、電動航続距離は、おそらくGTEの60キロ未満となるだろう。

またT7 の純粋な電動バージョンはない。

その役目は電動ワーゲンバスとしての登場が予想されるID BUZZが引き継ぐことになるだろう。長年登場が望まれるこのモデル。今回こそは市場にデビューしてほしいと思う。
それ以外は、T7は、ガソリン、ディーゼル、フロントと四輪駆動、マニュアルギアボックスという、DSGのおなじみの組み合わせに依存することになる。
MQBプラットフォームは、おそらくマクファーソンストラットと斜めのコントロールアームではなく、横方向のコントロールアームを採用した、より近代的なシャシーを意味する。これにより、将来的にはT7はよりダイナミックで快適な運転ができるようになるはずだ。

カモフラージュされたコックピットには、新しいDSGセレクターレバーと電子制御パーキングブレーキがすでに確認できる。

T6.1とT7は引き続き並行して販売される

将来的には、T7マルチバンはMQBプラットフォームをベースに、シャランとキャディライフ(Caddy Life)を加えたモデルファミリーを形成することになる。
これまでと同様に、T7は異なるホイールベースで提供される。
これらがシャランとキャディライフの役割を引き継ぐのか、それともこの2つが独立したモデルバリエーションになるのかは不明だ。
確実なのは、T7をベースにした「カリフォルニア」というキャンピングカー仕様も用意されるということだ。

MQBプラットフォームへの変更は、コストを節約することができる一方、1つの欠点がある。それは商用車には適していないということだ。
そのため、T6.1のパネルバンとフラットベッドバージョンは、当分の間、おそらく2025年までは、T7と並行して生産販売されることになるだろう。
つまり、新型T7はより乗用車的な性格を備えたファミリーバンとしても、商用車としても活用できる、異なる性能を兼ね備えたモデルということだ。

価格はおそらく上昇する

T7は2021年からディーラーで販売されるはずだ。
プラグインハイブリッドが市場投入と同時に発売されるかどうかは現段階では不明だ。
VWは、マイルドハイブリッドを先行発売し、後日フルハイブリッドを発売する可能性が高い。
現在、マルチバンT6.1は35,960ユーロ(約449万円)からという価格で販売されている。
新しい技術と予想される追加設備がベースにあるため、価格はわずかに上昇するだろう。それはちょうど40,000ユーロ(約500万円)くらいの販売価格になると予想される。

写真はVW 完全EVとして登場が予想されるID BUZZ。
Photo: VW AG

Text: Moritz Doka
Photo: CARPIX