クールな動画付き メルセデスとエヌビディア 自動運転で強力な協力関係を築く

37

メルセデスとエヌビディア: 共同開発、自動運転、テスラ

自動運転(自律走行)に関して、メルセデスがテスラにカウンターアタック。エヌビディアとメルセデスは大規模な提携で自律走行に取り組むことを発表した。提携はテスラへの攻撃でもある。メルセデスの作ったクールな動画とともにどうぞ。

メルセデスとエヌビディアが自動運転に向けた協力を開始する。

協力の核となるのは、2024年からメルセデスの全シリーズモデルに導入され、車両機能を一括して束ねる独自の「メルセデスオペレーティングシステム」の開発だ。
メルセデスとエヌビディアによると、目標は「自動車業界で最もインテリジェントで、先進的なコンピューターアーキテクチャー(構造)」の1つを開発することだという。
国際水準に追いつくという明確なコミットメントとともに、これはもちろんテスラのオートパイロットをターゲットにした反攻だ。
※エヌビディア(NVIDIA)は、米カリフォルニア州サンタクララにある半導体メーカーで、コンピュータのグラフィックス処理や演算処理の高速化を主な目的とするGPUを開発し、販売している。

新しいコントロールシステムの核となるのは、エヌビディアがすでに開発している「ドライブ」アーキテクチャーだ。将来的には、ボンネットにスリーポインテッドスターが付いたモデルが自律走行機能をさらに高めて搭載させることができるようになるはずだ。
これはテスラと同じように、顧客がクルマを購入した後でも、新しい機能にアップデートすることができるようになるという考えだ。そのため、たとえ中古車であっても、常に最新の状態にできるということだ。
メルセデスはすでに同様のサービスを提供しているが、現在はまだインフォテインメント機能に限定されている。

最新のソフトウェアアーキテクチャー(構造)に依存したパートナーシップ
後日、車両を最新機能でアップデートできる可能性に加えて、レベル2、レベル3、駐車機能の場合はレベル4でもドライバーアシスタンスが可能になるような、共同のAI(人工知能)アプリケーションも作られる予定だ。
これは法律がそれまでに整備されていなければ使用が制限される可能性もあるが、クルマ自体のハードウェアやソフトウェアには問題はない。

エヌビディアはテスラと以前は協力していた

エヌビディアは、当初、コンピューターゲーム用の強力なグラフィックプロセッサーの開発と生産で知られるようになった。
そしてエヌビディアは、しばらく前から、すでに自動運転の分野でも活躍し始めていた。2018年までは、サンタクララに拠点を置く同社はテスラと協力し、テスラブランドの現在の自動運転の道を切り開いた。
メルセデスがデジタルな未来のために、このようなパートナーを獲得するのは理にかなっているとしか言いようがない。特に、BMWとの自動運転に関する協力関係が終了したのが、つい先ごろのことだからだ。

将来的には、メルセデスはネットワーク化された電気自動車であることをアピールしたいと考えている。そのためにはエヌビディアがパートナーとしては最適だ。

メルセデスとエヌビディアは野心的に見える

今回の新たな提携は、メルセデスが将来的に自律運転の話題に真剣に取り組んでいきたいと考えていることを示している。
運転支援のための独立したコントロールセンターを作ることで、車両の反応時間を短縮し、より高度な自律性を実現することができる。
エヌビディアはすでにこの分野で多くの経験を経てノウハウを蓄積しているため、このようなソフトウェア環境の開発期間を短縮することができる。当然、その見返りとして、アメリカの会社は、メルセデスが全モデルシリーズにわたって販売している大ボリュームの台数の恩恵を受けることができる。
テスラのオートパイロットへの攻撃が最終的に成功するかどうかはまだわからない。
いずれにしても、2024年までにシリーズ生産に間に合わせるという目標が野心的であることだけは間違いない。
それまでに、自動運転を受け入れる法整備などは、どれくらい整っているかもカギとなろう。

Text: Andreas Huber