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とてもレアでユニーク AMGチューンナップ190E

2020年6月17日

メルセデスベンツ190E 2.3: AMGのチューンしたコンパクトメルセデス

AMGチューニングを施されたユニークな190。AMGが1987年製のメルセデス190Eをホットモデルにしてしまった。今、このレアなベイビーベンツがミュンヘンで販売されている!

この1987年製のメルセデス190E(W201)は、最初のオーナーが30年前にAMGでチューニングを受けた非常に特別な1台だ。当時、AMGはまだダイムラーの傘下には入っておらず、小さなチューニング会社に過ぎなかった。当時の特別なモデルで、完全な歴史を備えた個体は、現在ではほとんど残っていない。ミュンヘンで、今、なんとこの総走行距離がたったの87,000kmのスペシャルAMG 190が、12,900ユーロ(約160万円)という破格値で販売されているのだ。

ソリッドなブラックで塗装されたこのベイビーベンツは、新車時から非常に充実した装備を備えていた。運転席と助手席にはスポーツレザーシートを使用している。珍しいセパレートシートが後部に設置されているが、これは16バルブエンジン搭載モデルである、190E 2.3-16のオプションとしてのみ利用可能だったものだ。

4気筒150馬力の190

コックピットに追加された計器類も2.3-16のものになっている。インテリアは完全にブラックで統一されているし、さらには、電動ウィンドウ(当時はオプションだったのだ)、電動サンルーフ、ヒーター付きアウトサイドミラー(これもオプション)、アルミホイール(W124 などに装着されていたもの)も装備されている。AMGはガソリンエンジンを詳細に変更した。カムシャフトが改良され、シリンダーヘッドも再加工された。4気筒の「M102」エンジンは150馬力(オリジナルは124馬力)を発生し、最高速度は211km/hに達する。スポイラーとスプリングはロリンザー製、リアサイレンサーはセブリング製だ。

リアには2つの個別シートが設置されているが、これは2.3-16にのみ特別オプションとして用意されていたものだ。

整備の行き届いた車両で、同じオーナーが20年以上所有していたため、ミュンヘンのディーラーはこのベイビーベンツに12,900ユーロ(約160万円)という価格を付けた。これは、AMGチューニングが施されている上に、このようなとても保存状態の良い個体としては、非常にリーズナブルなプライス、バリューフォーマネーと言っていいだろう。クラシックデータによれば、コンディション2の通常の190E 2.3で、すでに9,100ユーロ(約113万円)、コンディション3でも4,200ユーロ(約52万円)が求められるからだ。しかも、このベンツには完全に理解できるヒストリーも備えている。オリジナルの整備手帳だけでなく、多数の請求書と領収書もきちんと保存されているのだ。さらにディーラーによって新たに整備し直され、新しく車検も取得した。

コックピットは、本物のウッドと16バルブバージョンからの追加の計器で飾られている。
ステアリングホイールがなんとも懐かしい。全体的にオリジナルを保っていて、シートなども程度よさそうで、全体的にグッドコンディションに見える。

Text: Matthias Techau