1. ホーム
  2. EV
  3. 「ランボルギーニ ランザドール」に初試乗!ランボルギーニ初の電気自動車「Lamborghini Lanzador Concept(ランボルギーニ ランザドール コンセプト)」のインプレッション!

「ランボルギーニ ランザドール」に初試乗!ランボルギーニ初の電気自動車「Lamborghini Lanzador Concept(ランボルギーニ ランザドール コンセプト)」のインプレッション!

2023年9月12日

ランボルギーニ初の電気自動車「ランボルギーニ ランザドール」をドライブ。ランザドールは、ランボルギーニにとって電気自動車時代の幕開けを意味する。この電気自動車は、あと5年は発売されないが、我々はテストドライブすることを許可された。是非動画も合わせて観て欲しい。

「ランボルギーニ ランザドール」は、時を超えた旅のための車の名前であり、ランボルギーニにとっては、今日までの60年の歴史全体とまではいかないまでも、この10年で最も重要な車である。アズーロ アビサーレのショーピースは、ステファン ヴィンケルマン社長が太古の昔から闘い続けてきた第4のモデルシリーズを予期させるだけでなく、ランボルギーニ初の電気自動車となり、ブランドの未来を確かなものにする。

AUTO BILDは、ペブルビーチで未来への冒険を許され、あと5年は市場に出る予定のないランボルギーニに試乗した!

ステラートよりも高く、ウルスよりもフラットなランザドールは、ランボルギーニ初の電気自動車であり、ブランドの将来にとって極めて重要なモデルとなる。

カミソリの刃のようにカットされたヘッドライト、幅が広く、平らで、くさびのように角張っている「ランザドール」は、遠くから見ると他のランボルギーニと同じように見える。しかし、近づくと、突然、別の光に照らし出される。「ランサドール」は「ステラート」より背が高いが、「ウルス」よりは平たい。座席は4つだがドアは2つしかなく、荷室も2つある。1つは通常通り後部に、もう1つはフロントにあるフランクで、デザイナーはこのためにオーダーメイドのガーメントバッグを2つ作った。

中途半端に社交的な最初のフル電動ランボ

「ウルトラGT」は、ランボルギーニがコンセプトと呼ぶもので、いわゆるプロトタイプの前段階のレベルのものである。車内には十分なスペースがあり、2ドアSUVクーペとして、かなり独自性がある。鋭いエッジ、ヘッドライトの典型的なLEDスローイングスター、そして六角形が特徴的なグラフィックエレメントを持っているが、ランボのコンセプトモデルとしては珍しくマイルドに見える。まるで製品版であるかのようだ。そして、「ランザドール」はランボルギーニとして初めて、社会的に、広く一般に受け入れられるはずだ。「ウルス」のような派手な轟音はない、静かなランボルギーニなのだ。

ランボルギーニとしては珍しく、控えめな外観。

4輪の雄牛が動き始めると、静かなヒューという音と、手作りのプロトタイプゆえ、タイヤが砂利を拾い上げるパチパチという音だけが聞こえてくる。その後、ガタガタ音やひび割れ音が消え、代わりに多かれ少なかれ感情的なシンセサウンドが聞こえるようになる、と開発責任者のルーヴェン・モール氏は言っていた。彼は、V10、V12 エンジンが火花を散らすドラマに匹敵するものはないことを最もよく知っている。

1400馬力のパワフルな推進力

だからこそ、サンタガータの最高の「トレロ」は、別の方法でスリルを提供したいのだ。メガワット級の、旧い言い方をすれば1400馬力のパワーと4桁のトルクを有する「ランザドール」は100km/hに達するのに3秒以上は必要ないはずで、250km/h、あるいは200km/hでプラグを抜くようでは、「ランザドール」はランボルギーニではなく、ウルトラGTでもない。

パワーハウス: メガワット級のパワーと4桁のトルクが目標性能値。

特殊な冷却チェーンによって、「ランサドール」はそのフルパワーを永続的かつ繰り返し呼び出すことができるはずだ。また、ステアリングホイールのパドルでコントロールできる個別のホイールスリップを含む新しい制御システムによって、ドライビングダイナミクスを新たなレベルに引き上げたいと考えている。

ポルシェ主導の技術開発

そのための技術的基盤は、VWグループのスポーツおよびラグジュアリーモデル向けにポルシェ主導で開発中の「SSP」プラットフォームが提供する: セルの化学的性質や形状に至るまで新しいバッテリーを搭載し、800ボルト以上の超高速充電が可能で、ランボルギーニでさえも余分な重量(2.2トン、最大2.5トン)を積むことなく日常航続距離500kmを達成できるほどの蓄電容量を持つ。

ウラカンとほぼ同じシートポジション

車内では、SUVというよりスポーツカーに近い感覚を覚える – 少なくともドライバーとしては。フロアにバッテリーが搭載されているにもかかわらず、私は持続可能ななめし革で裏打ちされたシートパンに身をゆだね、「ウラカン」とほぼ同じ高さに座り、ランボルギーニのいつものように、戦闘機のパイロットになったような気分になる。

職場にて: ランザドールのドライバーは、まるでパイロットのコックピットのように座り、重要なことはすべてステアリングホイールで操作する。

重要なことはすべてステアリングホイールで調整し、それ以外のことは、スケルトンのようなセンターコンソールに埋め込まれ、はるか遠くまで突き出ている「パイロットユニット」で見ることができる。助手席にはスクリーンと、足元の十分なスペースがある。

驚くほど広いリアスペース

後席では、このようなフラットな車としては新しい体験ができる。大きなガラスルーフで縁取られたしっかりとしたヘッドルームがあり、ウルスに乗っているような感覚になる。ヘッドレストはルーフにボルトで固定されている。キャビン全体には、オーガニックウールやリサイクルカーボンなどのエコ素材が使用されている。

2人乗り: 大きなガラスルーフの下、平らなランザドールは2つの独立したシートに驚くほどのヘッドルームを提供する。

運転席、助手席はランボルギーニに共通する刺激的な世界が広がるが、このスタディモデルはスピードを上げることができないため、すぐに退屈になってしまう。だが、「ランザドール」の後部座席の斬新なデザインは飽きることがなく、定格15マイル強のワンオフのバッテリーよりは長く、ずっと乗っていたくなる。さて、この時間を有効に使い、最後のディテールまで徹底的に吸収する必要がある。「ランザドール スタディモデル」の完成度が、すでに高いレベルにあるとしても、商品化はまだ遠い先の話だ。

結論:
エキサイティングなコンセプト、魅力的なデザイン、そして将来有望なテクノロジー。「ランザドール」によって、ランボルギーニはラグジュアリーリーグを揺るがし、フェラーリに対抗することができるだろう。しかし、本当に5年後にしかランザドールを発表しないのであれば、パイオニアは後発組になってしまうかもしれない。

Text: Thomas Geiger
Photo: Automobili Lamborghini S.p.A.