「マンハート M3 3.5 ターボ」今や真のコレクターズカーBMW M3(E30)をマンハートが強烈かつ強力にチューニング
2023年9月10日
マンハートBMW M3 (E30):今やBMW M3 E30は真のコレクターズアイテムとなった。チューナーのマンハートは、このスポーツカーに400馬力以上の6気筒エンジンを搭載した!
近年、「E30型BMW M3」はコレクターズカーとして高い人気を誇っているが、このスポーツクーペはチューナーにも人気がある。価格高騰にもかかわらず、BMWのチューニングスペシャリスト、マンハート(Manhart)は「M3」を改造し、より速く、より人目を引くようにすることにした。
チューニングの過程で、クーペにもともと搭載されていた2.3リッター4気筒エンジンは、より大きなユニット「アルピナB7 Sターボ(E12)」にも採用されていた排気量3.5リッターの直列6気筒エンジンとターボチャージャーに変更された。
400馬力を超えるBMW M3 E30 by Manhart
しかし、アルピナでは当初、エンジンの出力は330馬力、最大トルクは500Nmに抑えられていた。マンハートによれば、「B7」は時速260kmで、当時世界最速のセダンだった。
このチューナーは、その直列6気筒から最高出力405馬力、最大トルク650Nmを引き出している。これを可能にしたのは、何よりも新しいターボチャージャーとインタークーラーだ。ブースト圧を調整することができるようになっている。
排気ガスはマンハート製エキゾーストシステムを通じて大気中に轟き、クラシックカーナンバープレート申請&承認の邪魔にさえならない。ドレクスラーディファレンシャル付きの5速マニュアルギアボックスが新型エンジンに組み合わされ、パワーは「M3」にふさわしく後輪に伝達される。
大型ブレーキとコイルオーバーサスペンション
しかし、これだけのパワーを得た「M3」は、素早く前進するだけでなく、十分なブレーキも必要だ。そのため、マンハートはブレーキシステムを一新: フロントには4ピストンのブレンボ製キャリパーが装着され、330 x 32 mmのドリルドディスクを押す。
さらに、ハンドリングを向上させるために、H&Rのコイルオーバーサスペンションが装着された。チューニングの仕上げとして、外装と内装のビジュアルも変更されている。
マットペイントと19インチホイール
まず、このクルマはマットなダークグリーンにレッドのアクセントを加えた印象的な色合いに仕上げられている。さらに、フロント8.5×19インチ、リア9.5×19インチのマンハート製コンケイブワンホイールを装着。インテリアには、「カーディナルレッド」のシート、3本スポークのMOMO製スポーツステアリングホイール、木製ギアノブ、オリジナルのエアベントの代わりに新しいデジタルディスプレイが装備されている。
このチューニングされた「BMW M3 E30(ちなみに走行距離は12,000km未満)」の価値は約16万5,000ユーロ(約2,600万円)だという。しかし、現時点では非売品とのことだ。
Text: Sebastian Friemel
Photo: MANHART Performance GmbH & Co.