伝説の「ブラバス7.3 S」が蘇る「ブラバス750ボド ブッシュマン エディション」誕生
2023年9月1日
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ブラバス750ボド ブッシュマン エディション “1 of 25”:ブラバスが新型メルセデス SL 63をチューニングし、創業者の名前を、愛情を込めて命名。ボド ブッシュマン エディションは25台のみ。詳細はこちら!
ブラバスは1977年にボド ブッシュマンとクラウス ブラックマンによって設立された。その後、ブラックマンが退社して、ブッシュマンが代表を務めている。
「メルセデスSL」は常にチューナーのハイライトのひとつだった。1990年代の582馬力と772Nmのトルクを発揮する「ブラバス7.3 S」は記憶に新しい。そして「ブラバス750ボド ブッシュマン エディション」によって、この伝説が蘇る。
この特別モデルのベースとなったのは、メルセデスAMGの現行モデル「SL 63」だ。ブラバスの常として、「SL」のスペックの最上位には大きなパワーがある。ツインターボチャージー付きの4リッターV8は、コンプレッサーが大型化され、最大ブースト圧が1.7バールになった。その結果、最高出力750馬力、最大トルク900Nmを発揮する。「ブラバス7.3 S」のボンネット下にはV12が搭載されていた。
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パワーアップにより加速性能も向上。0から100km/hまでの加速が3.3秒と、ブラバスは「メルセデスAMG SL 63」の標準タイムを0.3秒下回る。
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パフォーマンスからボディワークまで、「ボド ブッシュマン エディション」はカーボンを多用したブラバス製ボディキットを採用している。まずはフロントから。大型のロワーエアインテークとフロントスポイラーリップに加え、パナメリカーナグリル内にも2つのブリージングベントが設けられている。
サイドで注目されるのは主にホイールだ。フロントに21インチ、リアに22インチのホイールが装着されているからではなく、3本スポークの懐かしいデザインがすぐに目を引くからだ。スポーツサスペンションは「SL」を少し地面に近づける。
レザーとカーボンを多用したインテリア
リアはいつものようにスポーティになり、ここでもカーボンファイバーが欠かせない。車体下部には大型のリアディフューザーがあり、4本のテールパイプを備えたスポーツエキゾーストシステムが収められている。また、テールゲートにはティアオフエッジが施され、各所にブラバスのロゴがあしらわれている。
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インテリアの質感もアップグレードされ、例によってフットウエルを含めてレザーが多用されている。シート表面とドアパネルにはダイヤモンドステッチの装飾ステッチが施され、シートのサイドボルスターにはボットロップに本拠を置くメーカーの創業年を意味する「77」がエンボスされたシートパターンがある。
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トリムエレメントは一般的にカーボン製で、センターコンソールのほか、ステアリングホイール下部のスポークにもカーボンが使われている。全体的に、外装にも内装にもコントラストはほとんど使われておらず、塗装もレザー張りもブラックで統一されている。
しかし、「ブラバス750ボド ブッシュマン エディション」を自分のものと呼びたいのなら、急がなければならない。ブラバスがこのロードスターを顧客に販売するのは25台のみ。運もさることながら、大きな財布も必要だ。ベーシックな「SL」はディーラーで194,535ユーロ(約3,100万円)からで、改造費は22万ユーロ(約3,500万円)以上は軽くかかる。
Text: Sebastian Friemel
Photo: Brabus
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