【動画付き】 オーマイガー!その4 高速道路上でクラッシュ テスラ モデル3

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直進方向のはるか前方にひっくり返っているトラック 避けきれないものなのだろうか???

テスラモデル3、横転しているトラックのルーフめがけて頭から突っ込んだ。なぜこのテスラは自動ブレーキをかけなかったのだろうか? トラックは高速道路上で横たわっていた。テスラはスピードをスピードアップし、トラックにハイスピードのままクラッシュした。「オートパイロット」を使用しての事故に関しての謎は残る…。

このシーンは衝撃的なだけでなく、とても不思議だ。
台湾の高速道路で、横転したトラックが横たわっていて、高速道路の車線を塞いでいた。多くの車が通り過ぎる中、トラックの運転手は中央の衝突防止壁の前に立って、近づいてくる車に危険を知らせている。
トラックの横たわっている車線をトラックに向かって白いテスラ モデル3が高速で突進してきて、自動ブレーキをほとんど効かせないままトラックに突っ込んでしまった。
生存者はいるのか?
怪我人はいなかったのか?
幸いなことに実際、地元メディアによると、この事故で重傷を負った人はいなかったそうだ。
電気自動車は、衝突した大型トラックの防水シートを直接突き破り、そこに積み込まれていたサラダや朝食の材料が衝撃を大幅に和らげてくれたようだ。
テスラもトラックのドライバーもともに非常に幸運だったが、それで済まされる事故ではないだろう。

オーマイガー! もろ突っ込んじゃってます。

運転手は守られていた…はずだった。なぜなら「オートパイロット」システムが作動していた…はずだからだ。
テスラがこのような高速でトラックに衝突したのは謎のままだ。
地元通信社CNAによれば、モデル3のドライバーは、スタート直後に「オートパイロット」のスイッチを入れ、速度を110km/hに設定していたと断言している。したがって、彼はドライバーアシスタンスシステムが、自動的に、そしてなによりも追突に余裕をもって間に合う時間内にブレーキをかけることを期待していた。しかし、その自動ブレーキングは起こらなかったし、ビデオでは、そのことがかなりはっきりと見ることができまる。
ドライバーは、あわてて停止しようとした。しかし、その時にはもうすでに遅すぎた。それでも、衝突は避けられなかったものの、そのブレーキングが彼の人生を救った可能性は大きい。
何はともあれ、ドライバーの述べていることが正しいとしたら、「オートパイロット」が稼働していたモデル 3 は障害物として横たわっているトラックを認識しなかったのか、なぜ衝突回避のための制御システムは作動しなかったのか、詳しく、徹底的に検証する必要がある。

調査は現在進行中だという。
テスラの自動操縦装置が故障したのは今回が初めてではない。ここ数年、アシストシステムが作動しなかった可能性を示唆する事故が繰り返されている。
しかし、メーカーであるテスラは、自動操縦システムの検証や改良等、具体的な対応には言及せず、「オートパイロット」システムの有無にかかわらず、ドライバーは常に道路の状況に注意を払うべきだと繰り返し指摘している。
今までもテスラは、このような事故が発生した後も謝罪のコメントを発表することはなかった。今回のコメントは「このような状況で対応できない状態だったドライバーが悪い」というものだが、本当にそういうコメントでいいのであろうか?
アメリカではテスラモデルSでの死亡事故が少なからず発生しているし、日本でもテスラが「オートパイロット」状態でオートバイと事故を起こしオートバイのライダーが亡くなった事故も発生している。その他にも燃えた事例や、我々AUTO BILD JAPANでもレポートしたように、納車直後のステアリングホイールがはずれるトラブルなども発生している。

やはりそう考えると、テスラの安全に関しての基準(意識)というのは、一般的な自動車メーカーのものよりもずっと低いと言わざるを得ないように思う。自動車というのは人の命をあずかる重い責任を持つ商品である。そして路上には様々な車たちも、オートバイや自転車のライダーも、そして歩行者も混在している社会だ。そんな状況下に、テスラのように安全や信頼性が劣ると思われる商品が、十分な性能を持っていないと考えられる「オートパイロット」機能で今日も走っている。
テスラに魅力があることは間違いないし、それを購入する理由が十分にあることも認めざるを得ない。それでも何のためらいもなくテスラを人に勧めるわけにはいかないし、自分でも購入するには至らない何かがそこにはある。もっと自社の車に乗るユーザーの命や、自社の車が原因で重大なトラブルを発生する可能性をテスラは重く考え、速やかにアップデートするべきだろう。
テスラは社内の安全に対する意識や基準をもっと引き上げ、ひとつひとつの事故に関しての詳細な発生理由を調べ、その理由を密室にしまい込まないで公にしなければならない。

以下は衝突の様子を撮影したツイッターの動画だ。

Text: Julian Rabe
加筆:大林晃平