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世界に類を見ないメルセデスのハイエンドモデル専売拠点 スターズ@メルセデス・ベンツ銀座で「メルセデス・マイバッハ S 680 4MATIC」を知る

2023年8月26日

世界の有名ブランドが集まるGINZAにメルセデス・ベンツのハイエンドモデルを専門に扱う「スターズ@メルセデス・ベンツ銀座」がある。

マイバッハ、AMG、Gクラスだけを扱う世界初のショールーム

銀座5丁目の晴海通りに面した高級感溢れるショールームは、自動車ディーラーというよりも、さながら高級ブランドストアだ。ゆったりとした空間には2台分の展示スペースと商談ブースを備えている。

常に3つブランドの車両を展示するのではなく、1回の展示で、ひとつのブランドに限定しているのが興味深い。そうすることで、最大限にブランドのエクスクルーシブさを演出しているのだ。

マイバッハを展示中の様子。メルセデス・マイバッハ Sクラスが2台(も)展示されている。

展示にあたっては、大型デジタルサイネージや可変式ウォールを活用して、インテリアもブランドに合わせて柔軟に入れ替えるというこれまでにない、メルセデス・ベンツ初のショールームフォーマットを採用している。壁面、家具などがテンプレートになっているので、1時間に満たない時間ですべて模様替えできるという。

Gクラス展示の様子。
右手のスペースはSalon Privé(サロン・ プリヴェ)と名付けられた完全予約制のプライベートコンサルティングエリア。

大きく変化したメルセデス・マイバッハ

「メルセデス・マイバッハは2014年からメルセデス・ベンツのサブブランドとなり現在、『Sクラス』および『GLS』の2車種を展開している。天才技術者ヴィルヘルム・マイバッハによる1921年(マイバッハ・モトーレンバウ社の生産車第1号となる)のマイバッハ『22/70 HP W3』の誕生から100年が経過した。1928年に誕生した「マイバッハ DS8 ツェッペリン」に象徴される、ずば抜けた高性能を誇るブランドだ。

「メルセデス・マイバッハ S 580 4MATIC」奥の可変ウォールがGクラスとマイバッハで違うのがわかるだろうか。

先代「マイバッハ 57/62」からすべてが変わった。Sクラスをベースにするのは同じだが、コンセプトを大きく変更したのが今のマイバッハだ。メルセデスブランドとは一線を画した先代に対して、呼び名からしてメルセデスSクラスのバリエーションであることを表している。

先代の「マイバッハ 57/62」の名はクルマの全長を意味しているのだが、長い方の「62」は全長6.2メートルのリムジンで、後席は横になれるくらいに長かった。そのごく少数の顧客をターゲットにした「マイバッハ 57/62」は時代背景もあって、商業的には意外にも苦戦した。

V12エンジンを搭載する「メルセデス・マイバッハ S 680 4MATIC」ボンネットを縦に走るクロームラインは名車「マイバッハ DS8 ツェッペリン」などにあったエンジンフードの蝶番部分をモチーフにしている。
特別感漂うインテリア。Sクラスベースでありながらマイバッハの世界観を見事に表現している。
メルセデスの中で、マイバッハ Sクラスだけに搭載される6リットルV12ツインターボエンジン。今やV12は希少になってしまった。最高出力は612馬力で9G-TRONICと4MATICを組み合わせている。

Sクラスのバリエーション的なコンセプトで生まれ変わった「マイバッハ」は自ずと先代とは違う顧客を獲得している。スターズ@メルセデス・ベンツ銀座の店長は「今の「マイバッハ」は明らかに「57/62」とは違うクルマで、当然ターゲットも違います。より魅力的なクルマを提供すると唱えるメルセデスにおいて、さらに高級な「Sクラス」に対するニーズは確実にあるのです」とおっしゃていた。また、実際に購入される「マイバッハ Sクラス」は展示車のような4シーターよりも5シーターの方が多いとのことだった。

2022年12月にオープンしたスターズ@メルセデス・ベンツ銀座は、メルセデス・ベンツ日本と正規販売店契約を締結している、シュテルン世田谷の販売店である。

スターズ@メルセデス・ベンツ銀座
東京都中央区銀座 5-11-1
営業時間:10時~18時
定休日:水曜日

Text&Photo:アウトビルトジャパン