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未来志向の1400馬力電動クロスオーバー「ランボルギーニ ランザドール」登場!

2023年8月23日

ランボルギーニ ランザドール コンセプト:ランボルギーニは、1400馬力の電動クロスオーバー「ランボルギーニ ランザドール コンセプト」を発表。2+2シーターで地上高が高く、完全電気駆動の新しいクロスオーバーモデルだ。

ランボルギーニは最近1000馬力オーバーのV12ハイブリッド「レヴエルト」を発売したばかりだが、こんどは電動クロスオーバー形式の新しい2+2シーターのコンセプトモデルを発表した。新時代の電動ランボルギーニ「ランザドール コンセプト」を紹介しよう。

ランボルギーニのボス、ステファン ヴィンケルマンは、「4番目のモデルで、私たちはウルトラGTという新しいセグメントを切り開きます」と約束する。このコンセプトカーは、スーパースポーツカーのパフォーマンスとドライビングプレジャーを、日常的に使える車の多用途性と組み合わせることを意図している。

ウルスとレヴエルトから借用したビジュアル

視覚的には、サンタアガタ ボロネーゼのデザイナーは、ハイブリッドの「レヴエルト」の典型的な要素を「ウルス」と融合させたが、大型SUVとは異なり、「ランザドール コンセプト」のドアは4枚ではなく、2枚のみで、高い着座位置と2+2のシート構成を持つジャックアップされたグランツーリスモとなっている。

フラットでスポーティなルーフライン: リアは上方に大きく張り出し、巨大なディフューザーで終わる。

ワイドでフレアしたフェンダーは、イタリア車らしい力強い外観を与え、ホイールアーチは「ウルス」と同様、より角張っている。リアエンドは高く、巨大なディフューザーを持ち、3つの六角形のライトエレメントを持つテールライトは、すでに「レヴエルト」や「シアン」でもおなじみだ。

インテリアのサステイナブル素材

インテリアは未来的で、必要不可欠なものに焦点を当てている。ランボルギーニは、スリムで軽量なダッシュボードを採用し、「パイロットになったような気分」という哲学を語っている。特に、赤いカバーが付いた中央のスタートストップボタンは、戦闘機を強く連想させる。

巨大なパノラマルーフからは、近未来的で、必要不可欠なものに焦点を絞ったインテリアを眺めることができ、中央にはスタートストップボタンが装備されている。

「ランザドール コンセプト」では、デザインだけでなく、持続可能性とデジタル化も重要な役割を果たしている。ドライバーの手にフィットするよう人間工学に基づいて設計されたセンターコンソールには、エンターテインメントシステムとクライメートコントロールのコントロールユニットが装備されている。

ラグジュアリーな外観や質感を犠牲にすることなく、インテリアのほとんどに持続可能な素材が使用されている。ダッシュボードは高品質のメリノウールで覆われ、シートやドアパネルも同様だ。さらに、ナイロン、再生繊維、カーボンなどの素材も使用されている。

フロントの大きなエアインテークはウルスを彷彿とさせるが、電気自動車としてはかなり異例だ。

しかし、「ランザドール コンセプト」の最も興味深い部分は、おそらくボディワークの下にある。これまでランボはすべて燃焼エンジンに頼ってきたが、このクロスオーバーは、「テルツォ ミレーニオ」のコンセプト以来、純粋な電気駆動を備えた最初のモデルとなる。2基の電動モーターが各車軸に1基ずつ搭載され、合計出力は1メガワット(1,000馬力)を超える。

ランザドールシリーズは2028年までお預け

クロスオーバーを支える制御システムと安全装備の数々は、スポーティなドライビングダイナミクスと効率性の最適なバランスを実現するためのものだ。「アヴェンタドールSVJ」や「ウラカン ペルフォルマンテ」でおなじみのアクティブエアロダイナミクス「ALA(Aerodinamica Lamborghini Attiva)」も搭載され、航続距離とコーナリング性能を向上させる。

しかし、「ランザドール」のロードバージョンが路上で見られるようになるには、まだしばらく時間がかかりそうだ。現時点では、ランボルギーニの電気自動車は、2028年まで量産される予定はない。

Text: Sebastian Friemel
Photo: Automobili Lamborghini S.p.A.