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【このバイクなんぼ?】ジェームズ ボンド マシン「BMW R1200C」ピアース ブロスナンがスクリーンを駆け抜けたBMWの値段は?

2023年8月7日

BMWのジェームズ ボンド チョッパーを、わずかな金額でオファー。このBMW R1200Cは現在eBayに出品されている。このバイクはオープンに説明されており、よく手入れされているようだ。かつてピアース ブロスナンが映画館のスクリーンを駆け抜けたBMWのチョッパーは、本当にいいのか?

BMW Motorradが限りなくクールな「BMW R 18」を発表する以前、バイエルンのバイクメーカーにはすでにチョッパーやクルーザーがあった。そのバイクは「BMW R1200C」と呼ばれ、1997年から2004年まで生産された。「C」は、ジェームズ ボンド映画『トゥモロー・ネバー・ダイ』で、ピアース ブロスナンがオスカー受賞者のミシェル ヨーとともにサイゴンを走ったことで有名になった。

現在、「BMW R1200C」がeBayで売りに出されている。一見したところ、このマシンはよく整備された良い印象を与え、出品者による率直な説明とその価格の安さの両方に納得させられる。

情報によれば、このBMWは年式の割にコンディションが良い。スピードメーターの走行距離は96,285kmで、それなりに走っているが適切な手入れをすれば、充分楽しむことができるはずだ。

15年なりの使用感はあるが、傷はない

最初に登録されたのは1997年4月4日。現オーナーは2008年に、このBMWを購入した。説明の冒頭で、彼はその信頼性を強調している。使用感はあるが、傷はない。2022年6月の最終総点検では、新しいエンジンオイル、新しいブレーキフルード、新しいプロップシャフトオイルが含まれていた。2023年5月にはバッテリーを新品に交換している。

このマシンには明らかに多くのアクセサリーが装着されている。これは好みの問題だ。

BMWにはかなりの数のアクセサリーが搭載されているようだ。売り手は、リストを”オプション装備”と呼ばれる部分と、後付けされた機能が記載されている第二の部分に分けている。オプション装備には、メーカー製のABSや大型ウィンドシールド、多段式ヒーテッドグリップ、豊富なクロームパーツなどが含まれている。

BMW R1200Cは、長距離を走るモーターサイクリストにとって特に興味深いモデルだろう。

後日、このBMWには、手で操作できるクルーズコントロールとUSBプラグ付きの大型電源ソケットが取り付けられた。

出品者はマシンについて率直に語る

幸いなことに、出品者はこの話を率直かつ正直に語っている。この話には、このマシンがすでに事故に遭っていることも含まれている。保険会社によって解決され、損傷はBMWの公認ワークショップで修理された。しかしもちろん、そのためには修理の状況や結果を正確に調べる必要があるが、幸い修理の詳細が書かれた書類が添付されている!

値段は4,860ユーロ(約75万円)。これなら何とかなるだろう。しかし、その投資に見合うだけの価値を生み出すには、現場での第一印象の良さをマシンが保ってくれる必要がある。

BMW R1200Cについて知っておくべきこと

もしあなたがこのバイクに熱中しているのなら、ぜひとも現車確認と試乗のアポイントを取るべきだ。これは原則的に良いアイデアであるだけでなく、「BMW R1200C」では特に重要なことである。当時、このバイクはサスペンションが比較的硬く、ステアリングの反応がかなり遅いとされ、あちこちで批判された。

エンジンとトランスミッションの信頼性は極めて高く、5万kmを超える走行距離にも何の苦労もなく耐えられるとされている。

常にぎくしゃくする場合は、アイドル回転数を上げるBMWのコーディングプラグが役に立つ。テストドライブの際には、変速動作に注意してほしい。1速ギアを入れるときに「バタン」という音が聞こえても、それは正常だ。一方で、高いギアでのシフトに違和感がある場合は注意が必要だ。

「R1200C」の特徴であるサイドスタンドにも注意!フットレストの近くにあるため、何かの調子で走行中にひっかけてスタンドが下りてしまうと安全機能が働きエンストする可能性がある。

BMWミュージアムに展示されたジェームス ボンドの操ったBMW R1200C。

Text: Lars Hänsch-Petersen
Photo: eBay/monza42