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V8ガソリンエンジンと電動モーターで700馬力以上!「ポルシェ カイエン」プロトタイプを初試乗

2023年7月28日

ポルシェ カイエン トップモデルのプロトタイプでファーストドライブ。V8ガソリンエンジンと電動モーターで700馬力以上を発揮する最強のポルシェ カイエンが新たな基準を打ち立てる。

自動車メーカーは誇張表現が大好きで、スポーツカーメーカーはなおさらだ。ポルシェはすでに、このセグメントで最もパワフルで、最も速く、まれに最も高価なクルマを数え切れないほど発表してきた。そして今、彼らは再びそれを成し遂げた – これまでで最もパワフルな「ポルシェ カイエン」で。

未舗装路?カイエンのトップモデルならそれも可能だ。

「カイエン」のトップモデルの名前はまだ明らかにされていない。ひとつだけ確かなことがある: e-ハイブリッドの何か、つまりプラグインである。先代の「ターボS E-ハイブリッド」を思い浮かべる人も、あながち間違いではないだろう。「700馬力以上」と「900ニュートンメーター以上」のトルクを誇る新しいトップモデルが後継モデルだ。

モデルシリーズにパッセンジャーディスプレイを備えた新しいコックピットを導入したフェイスリフト前と同様、ポルシェはV8ガソリンエンジンをダブルハートのトップモデルのベースとしている。しかし現在は、従来よりも40馬力高い176馬力の電動モーターが組み合わされ、バッテリーも大型化されている。

トップカイエンのプロトタイプでの最初のテストラップ

まだ少しカモフラージュされたカイエンのプロトタイプでの最初のテストラップで、両パワーソースの相互作用はすでにスムーズに機能した。減速時のリカバリーやメカニカルブレーキの連携がまだややデコボコしているところがある。なので、2023年末の市場投入までには微調整がまだ少し残っていると言える。

大型ディスプレイとパッセンジャースクリーンを備えたフェイスリフトのコックピット。プロトタイプのため、緊急停止スイッチもある。

しかし、電気駆動からガソリン駆動への加速の移行はスムーズで、少なくとも不快な揺れはない。一方、ガソリンエンジンは素晴らしい8気筒サウンドで音響的にその協力を告げ、パワーをダイレクトかつ持続的に放出する。

結局のところ、電動モーターもここでは2トン(推定)をはるかに超える重量を移動させなければならない。バッテリーが空でV8が単独で仕事をしなければならない場合、パワーは少し失われる。

オプションのGTパッケージを装着したカイエン クーペ

ポルシェは新しいトップハイブリッドドライブをクラシックSUVに組み込ませて「カイエン クーペ」として世に送り出す。それはGTパッケージも選択できる – フェイスリフトとその8気筒エンジンは、もはや排ガス規制に準拠できないために姿を消した「カイエン ターボGT」の事実上の代替モデルとして生まれ変わったのだ。

チタンエキゾーストシステムとルーフエッジスポイラーは、カイエン クーペのGTパッケージの一部だ。

地面に10mm近づき、専用のピボットベアリング、フロントアクスルの大きなキャンバー、シャシーの独自のGTセットアップ、チタンエキゾーストシステム、カーボンルーフ、標準装備のセラミックブレーキなどの特別装備により、「オリジナル」にかなり近づいた。また、視覚的にもそれを模倣している: リアの印象的なルーフスポイラーもパッケージに含まれている。

これがパフォーマンスにどう影響するかはまだ秘密だ。ポルシェは、ゼロから100までのスプリントにおける小数点以下3桁の数字について語り、最高速度は290km/h以上を目指している。これ以上速いプラグインハイブリッドはない。

700馬力以上。900ニュートンメーター以上。そしておそらく22万ユーロ(約3,470万円)を超える。

そしてこの「ポルシェ カイエン」は、価格面でも新たな基準を打ち立てる可能性が高い: 推定価格約22万ユーロ(約3,470万円)のトップモデルは、これまでの「カイエン」の世界のすべてを凌駕する。

Text: Michael Gebhardt
Photo: Porsche