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【馬力バカ祭り】ドイツ人にも大人気 チューニングカーの祭典 PSデイズ2023 公道走行可能なレーシング トヨタ スープラ

2023年7月26日

PSデイズ2023 in ハノーファー:地球上でチューニングカー好きの多い国と言えばドイツと日本だ。レポート第8弾はトヨタ スープラだ。このチューニングされたトヨタ スープラは公道走行が可能だ。その特別な理由を紹介しよう!

紹介するまでもないクルマがいくつかある。そのひとつが、JDMチューニングのレジェンド、「トヨタ スープラ」だ。この特別なA90 スープラは、現在ハノーバーで開催されている「PSデイズ」に展示されている。しかし、このクルマが、レーストラックだけのためのチューニングだと思ったら大間違いで、実は公道走行が可能なのだ。

アクラポヴィッチのエキゾーストシステムは快音を轟かせる。ただし、レーシングテールランプは公道では使用できない。
Photo: AUTO BILD / Christian Goes

まずはパンデムのロケットバニーボディキットから。ホイールアーチにできたスペースを十分に埋めるために、オーナーはスープラに19インチの堂々としたホイールを装着した。

マクロロンディスク付きシザードア

ワイドなボディに加え、マクロロンディスクと一体化したベンチレーション開口部を持つシザードアが新たに採用された。カーボンのドアパネルと同様、本物のレーシングカーのように実用的だ。ちなみに、GRルックはフィルムではなく、塗装が施されている!

19インチホイールは3ピースで、フロントが10インチ幅、リアアクスルが12インチ幅だ。
Photo: AUTO BILD / Sebastian Friemel

グースネックのリアスポイラーとデュアルフローのアクラポヴィッチ製エグゾーストシステムが、日本車の堂々たる風格をさらに際立たせている。

レーシングバケットシート、カーボン製ドアパネル、4点式シートベルトがインテリアにスポーツテイストを加えている。
Photo: AUTO BILD / Sebastian Friemel

インテリアも同様にスポーティで、前述のカーボンファイバー製ドアパネル、スポーツステアリングホイール、ガズーレーシングデザインの4点式シートベルト付きバケットシートが装備されている。

しかし、「トヨタ スープラ」のオーナーであるハリーが語るように、状況は変わろうとしている: シートは固定され、ペダルは可動式になる。ちょっとしたイースターエッグとして、ハリーは彼の「トヨタ スープラ」のモデルカーを見せてくれた。

ロードセットアップは500馬力に制限される

6気筒、3リッターの排気量と十分なパワー。ストリートセットアップは500馬力に制限され、サーキットでのフルパワーは694馬力となる。

燃焼室を低温に保つため、水メタノール噴射システムも搭載された。レース使用時には、レーシング燃料(E85)でも走行できる。ちなみに、給油はGT4のフィラーネックで行われ、そのためにリアサイドウインドウが差込口になっている。

吸気口があるため、エンジンカバーを切り離す必要があった。フロントには、初の公道走行可能なロケット バニー スープラを示すパンデムの文字。
Photo: AUTO BILD / Sebastian Friemel

しかし、ハリーが話したがらないのは価格だ。3リッターエンジン搭載の「トヨタ スープラ」は基本仕様で約6万8000ユーロ(約1,050万円)、ロケットバニーのボディキットだけで9,000ドル(約130万円=米国価格)。すべてを足すと、簡単に6桁(数千万円)の金額になるが、その分、公道走行可能なレーシングカーを手に入れることができるのだ。

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Text: Sebastian Friemel
Bild: AUTO BILD / Christian Goes