メルセデス、アウディ、BMWに対抗してプレミアム路線を進むマツダの最大SUV「CX-90」に独占試乗

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マツダは日本人におけるガリア人のようなものだ。なぜならマツダは、ディーゼルエンジンからロータリーエンジンに至るまで、駆動に関してはほぼすべての点で異なったやり方をしており、電気自動車への流れに長い間抵抗してきただけでなく、今では非常に大きな自動車にも挑戦しており、それは急速にプレミアムカーへと進化している。

マツダ最大のSUV「CX-90」を独占試乗

CX-60で、マツダはすでにドイツでプレミアム路線を歩んでいる。アメリカで新型CX-90に乗れば、それがマツダなのかメルセデスなのか、よく考えなければならなくなるだろう。

「BMW X3」、「アウディQ5」、「メルセデスGLC」と競合すべく「CX-60」から始まった。そして、アメリカでは「CX-90」を「Q7」、「X5」、「GLE」のような車との競争に送り込んだ。

ドイツの太っちょ船はみんな力士のようだが、日本人は軽さとダイエットの極意を教えてくれる。というのも、チカラを入れることなく、完璧なプロポーションと控えめな装飾で、全長5.10メートルの宝石を車輪に乗せたからだ。

新型マツダCX-90は全長5メートルを超えるが、エレガントに見える。

CX-90に乗ると、最初に頭に浮かぶのは、「なんだこの広々とした空間は!」というベタな言葉だった。 なぜなら、他の競合モデルはCX-90ほど広々としていないからだ。3.12メートルのホイールベース、3列シート、2列目にはオプションでキャプテンシートを備え、足元には十分なスペースがあり、3列目もそこそこ広い。全員の荷物が入るトランクも備えている。CX-90は、大家族の理想的なロードトリップカーなのだ。

2列目と3列目のシートは快適だ。

雰囲気はアメリカ人にとっては新しいが、私たちにとっては古いものだ。「CX-60」のオープンポアのライトウッドや明るく磨き上げられたメタルはすでに知っている。タッチスクリーンのないちっぽけなディスプレイや、BMWにインスパイアされたセントラルコントローラーを備えた特異なディスプレイコンセプトも同様だ。すべてが完璧に機能し、精巧に仕上げられてはいるが、90年代スタイルというより「デジタルデトックス」であり、それ以外の高貴で現代的な雰囲気にはそぐわない。

直列6気筒ターボがCX-90を圧倒する

雰囲気は見慣れたものかもしれない。しかし、走りは新しい。というのも、大西洋の向こうのSUVは、縦置きエンジンやお決まりの四輪駆動といったアーキテクチャーを共有しているにもかかわらず、マツダは – フラッグシップにふさわしく – ボンネットの中をステップアップさせているからだ。

ベースモデルの280馬力の6気筒エンジンと、327馬力のシステム出力と約60kmの純電動航続距離を持つプラグインに加え、340馬力と500Nmを発揮する3.3リッター直列6気筒ターボも用意されている。0-100km/h加速は6秒、フルスロットルで210km/hという速さは、少なくともヤンキーたちを唸らせるに十分だ。

マツダCX-90のMX-5フィーリング

運転していると、スポーティな野心が感じられる。全輪操舵やアダプティブダンパーといったプレミアム装備がなくとも、「CX-90」は俊敏でダイレクト、かつ威圧的な走りが心地よく、「MX-5」のフィーリングをほんの少し、ワンランク上のものに感じさせてくれる。

上質な素材できれいに仕上げられたコックピットだが、中央のスクリーンはかなり小さいままだ。

もちろん、2.2トンという重量は、5.10メートルと同じように空中に消えることはない。そして、「BMW X5」のような車は別の次元にある。しかし、「トヨタ ハイランダー」、「日産パスファインダー」、そして何よりも、「VWアトラス」といった米国の競合車よりは、むしろ落ち着いて見える。

Q7やGLEに比べれば、大型SUVはお買い得だろう

十分なスペース、素晴らしいプロポーション、その上、パワーもある。大西洋の向こう側を見てすでに嫉妬しているなら、価格をググるのもやめたほうがいい。「CX-90」は、37,500ユーロ(約590万円)くらいからで、トップモデルでも56,000ユーロ(約880万円)もしないからだ。「アウディQ7」や「メルセデスGLE」だけが魅力を失っているわけではない。ほとんど同じ値段のトップバージョンの「CX-60」でさえ、割高に感じる。

結論:
たしかに、見た目は素晴らしいし、豪華な装備でスペースも十分だ。しかし、「CX-90」はラグジュアリークラスではない。アダプティブシャシーやリアアクスルステアリングなどの洗練された装備はなく、室内にはより洗練されたインフォテインメントシステムが必要だ。もちろん、フラッグシップも必要だ。ワンボックスが絶滅して以来、スペースとプレステージを備えたスマートなファミリーカーが不足しているのだから。特にこの価格では・・・。

Text: Thomas Geiger
Photo: AUTO BILD Syndication/JAMES THORNTON III