BMWから新しいMバイク登場「BMW M 1000 XR」完成間近！

Mを冠した3台目のBMWは、これだけ熱い。二輪部門、BMWモトラッドは、BMW M 1000 XRの最初の情報を公開した。公式にはプロトタイプと書かれている。しかし、このマシンは、生産に向けた準備が整っているように見え、ホットなミュンヘンスポーツギアのすべてのファンを喜ばせるはずだ。

「BMW M 1000 XR」。あるいは略して「M XR」。これは、ミュンヘンからやってきた3台目の「M」がついたマシン。ミュンヘンは、このホットなマシンをまだプロトタイプと呼んでいる。しかし、公開された写真では、「XR」は、ほぼ完成形に見える。

最初のプレスリリースの説明も、期待させる内容になっている。「パフォーマンス」に対する「最高の要求」についての話がたくさんある。確かに、それらは「XR」を最高の状態で見せるための素敵な言葉だ。しかし、問題はない！なぜなら、きれいなフレーズを差し引けば、超エキサイティングなバイクの予感しかない。

BMW M 1000 XRは200馬力を超える

その走りのベースとなったのは、「BMW S 1000 RR」である。つまり、可変タイミングとバルブリフトを備え、200馬力を超えるカミソリのように鋭い直列4気筒が推進力を発揮する。扱いやすい223kgの車両重量が圧倒的な高性能を裏付ける。

バイエルンには、すでに「M 1000 RR」と「M 1000 R」という2台のスーパーバイクがあるため、シャシー技術、制御エレクトロニクス、エアロダイナミクスに関しても、エンジニアには様々な選択肢があったようだ。

XRの前輪に、より多くの輪荷重を与えるMウィングレット

2人の姉妹からすでに知られているMウィングレットは、「M 1000 XR」にも、空力ダウンフォースによる走行安定性の向上、ウィリー傾向の低下、加速の速さをもたらす。また、前輪にかかる荷重を増やすことで、トラクションコントロールの制御を緩やかにし、より高いコーナリング性能を実現することができるようになっている。

ラジアルハンドブレーキポンプを備えたMブレーキは、可能な限り最高の減速を保証するために設計されている。BMWによると、スーパーバイク世界選手権でのノウハウが反映されたとのことだ。ブルーのアルマイトコーティングが、特別なブレーキキャリパーを印象づける。

クロスオーバーバイクとしてのコンセプトは、快適なシッティングを可能にすることだ

しかし、新型「BMW M」の真のハイライトは、クロスオーバーバイクとしての基本コンセプトに他ならない。このアイデアは決して新しいものではない。インスピレーションは、既存の「XR」モデルから得ていて、新しい「M XR」も、スーパーバイクのホットなテクノロジーと両立させることができるのだ。何よりも、時速280kmで長距離を走るのが好きな人たちのために。

Text: Lars Hänsch-Petersen
Photo: BMW Group